● まわりふきん(前編)混迷を深める21世紀。誰もが、ともすれば崩壊しそうになる自我を懸命に保っている。しかし、そんな中にあって、あたかも我々の努力を嘲笑うがごとく、落とし穴のように自我の崩壊を促すものが存在するのも事実である。彼らは突然我々の前に現れ、そして妖しく、こう誘う。 「さぁ、思い切って壊れておしまい・・・」と。 それではご紹介しよう。これが「まわりふきん」だ。
「まわりふきん」とは、正体不明の化学ぞうきんのことである。それはいいのだが、問題はこの商品のパッケージに書かれた商品説明と、注意書きなのである。これが怖ろしいまでの破壊力を持っている。油断するな。 1、きれいなのにはこれが特別に有効なクロスだ。![]() 「といいのブランドが最新しい。」 私はこれほどまでに意味を放棄した文章を読んだことがない。「といい」って何だ? 何と間違ってるんだ? それすらも分からない。しかも「最新しい」の不思議な送り仮名だ。もう、これだけで私の頭は撹乱されてしまう。
2、随分きれいなリます
つづいて、怒涛の商品説明だ。前衛的なイラストと共に見て欲しい。知らない言葉がいっぱい出てくるぞ。まず「食事がくりアされる」だ。この文章を読んで笑ったあなた。はは・・。残念だが、君がこの文章をおかしいと思ったのは、それは君が受けた国語教育が間違っていたからなんだよ。覚えておきたまえ。食事は「くりア」されるものなんだ。イラストを見ると、割れた食器で手を切って流血しているみたいだろ。これが「くりア」するってことなんだ。 上段右では、「ガラスがこされ」ているよ。こっちを向いている女の子の顔が不気味だよね。まさに「こされる」って感じだね。 おいおい、下段中央では、お色気シーンが展開中だ。美女が入浴中だぜ。でも油断は禁物だぞ。だって、今まさに「美容と化■品がこされ」てるんだもの。怖いよ。なんだか映画「サイコ」のワンシーンに見えてくるだろ。しかも日本語IMEで変換できないんだぜ。まいったな・・・。 ははは、本当にまいったね。・・・壊れちまったよ、俺・・・・・。 |