スコットランドという若干マイナーなリーグでキャリアの大半を過ごしたため、世界的な名声を得るには至っていないが、その実力に疑いの余地は無い。フォワードとして上背がある方ではないものの、一瞬の飛び出しと巧みなポジショニング、抜群の得点感覚でゴールを量産する。さらにチャンスメイクにも長けており、正に欧州トップレベルのストライカーである。
ホイエボリBKでデビューを果たした後、ヘルシンボリIFではチームの1部昇格に大きく貢献。その後オランダのフェイエノールトに移籍するが、ここではそのアシスト能力を買われチャンスメイカーとして活躍する。
そして1997年に活躍の場をスコットランドのセルチックに移すと、ラーションはキャリアの全盛を迎える。5度のリーグ制覇を筆頭に、数々のタイトルを獲得。自身も5度の得点王に輝き、35得点を挙げた2000-01シーズンにはヨーロッパ最高のストライカーの証、ゴールデンブーツを受賞している。
そして2003-04シーズン、セルチックを契約満了で退団し、バルセロナに入団。32歳にして初めて“真のビッグクラブ”に挑戦することを選んだのである。バティストゥータ以上とも評されたことのあるベテランストライカーはキャリアの最終章にどんな絵を描くのだろうか。
ラーションの実績をリーグのレベルの低さのおかげという人々がいるが、それは大きな間違いである。事実ラーションはチャンピオンズ・リーグやUEFAカップといった欧州のカップ戦、あるいはワールドカップや欧州選手権のような国際舞台でも結果を残している。
1994年ワールドカップでは3位入賞に大きく貢献、2002年ワールドカップでも不動のエースとして3得点をあげる活躍を見せた。さらにその後代表を引退していたものの署名活動など国民の要望を受けてEURO2004直前に代表復帰、本大会でも素晴らしいパフォーマンスを披露し、改めてその能力の高さを証明して見せた。
(2004年8月17日)