| 障状と原因 |
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※ このページタイトルの 「障状と原因」
の障状は、故障とまでは言えない表現を造語として使用しております。
BN で最も不快な障状の一つに、対 (ペア) リードのピッチ (標準高度)
差による唸り音ではないでしょうか。同じピッチで調律されている BN は1つのボタンに対して右手側 高音域 4音が1枚リードで他は、左右全て2枚対のリード
(右手高域 C♯ より低い左の音までオクターブ大小のリード) で構成されています。澄んだねいろの BN に僅か 2〜3セント (半音 =100 セント)
程の差が生じても不快に感じるものです。リードの振動は、機構を取り巻く環境などでも変動し、R.ボードの取り付け方によっても振動数が変わることがあります。このような原因の一つに
R.ボードが僅かなねじれや波打つような曲がりにより、各音ごとに仕切られた木製厚さ 1ミリ強のセパレート (隔壁) の上面に張られた革ガスケットと
R.ボードに接する面の当たり方で、各々チャンバー (写真参照)
の気密に変化が生じ、リードの振動に影響を与えるようになります。セパレートと
R.ボードが常に平面を保ち、均等に圧接されていることが好ましく、理想的ですが・・・ 現実は、大なり小なり何らかの影響を受けています。ちなみに、同じ蛇腹楽器のアコーディオンは、1音単位の
R.ボードを蝋 (ロウ) で密封し、気密性が高く安定していますが、BN
の場合、R.ボードは亜鉛などで、耐食性には優れていますが、比較的柔らかく、変形し易い上に、11〜12音単位で広い面をなしています。耐力性も考慮されていたならばと思っています
(勿論、音響面も含め)。
BN の中には右側高い方の R.ボード取り付けにその取り付けの L ビスに対面する側壁に、1本のネジで
R.ボードを押さえるように改造したものがあります。ネジ締め圧で当たる面が ''くの字''
のように曲がり、セパレートまで陥没して修復し難いものもあり、取り付けの微妙な変位で、大きく振動数が変わることがあります。その他にリードのリベットが経年やその他の影響で締りが弱くなり、音を強く出すと低い方に振動数が大きく変わることがあります。又、これとは逆に音が大きくなるに従って、高くなることもあります。これは比較的少ない現象ですが、振幅が大きくなるに従って、振動チャネル
(写真参照) の側面とリードが触れることにより振動支点の移動現象で、起こっています。大体の BN は、上記のように数箇所はリベット締めが弱くなり、その影響を受けているものはあるようです。又、別に逆止弁の経年による硬化や接触面のざら目・毛玉状により、左側の低い音で、軽く発音した時に不完全な密閉を繰り返し、胆か詰まったような障状が出ることもあります。又、発音後、逆止弁で叩く音がすることがありますが、逆止弁の硬化や反りなどによって、反応の遅れによるもので、このような障状は、別記参照
(補修など) で直すことも出来ると思います。
上記以外の障状など多々あると思いますが、この項では、不快な音の現象について記しております。
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