「マン」という字がなかったら…


下品な想像はやめていただきたい。( ̄ロ ̄;lll)
「スーパーマン」や「バットマン」などヒーローの名前の最後に付く「マン」の字のことである。
日本で最初にこの字を戴いたヒーローは誰だったのだろう?
リアルタイムで見た世代ではないが、よく「懐かしの○△×…」みたいな番組で何度も紹介されて記憶に残っているのが「エイトマン」。
これより古い「○○マン」は聞いた覚えがない。
以降、日本では数え切れないほどの「マン」付きヒーローが誕生する。

日本で最もメジャーな「マン」と言えば、やはり「ウルトラマン」だろう。
本場アメリカからの輸入組では冒頭の二作品の他「スパイダーマン」も知らない人はいない。

ところでこの「マン」という語、言うまでもなく“男性”または“人”を表す英語の“man”から来ている言葉…。
ということは英語圏の人々にとって「○○マン」というネーミングが与える印象は「○○人」もしくは「○○男」程度のニュアンスしかないはずなのだ。
確かに「スーパーマン」をはじめアメリカンコミックス出身の「マン」付きヒーローたちは、どれも基本的に人間としての原型を持っている。そして「マン」は男性ヒーローでなければならない。
ハリウッドでは「スーパーマン」「ウルトラマン」の女性版も作られたが、それぞれネーミングは「スーパーウーマン」「ウルトラウーマン」としてきちんと区別されているのだ。

しかし日本ではこの語がお尻に付くだけで、何か人間でも男でもない、或いは人間を超越した特別な存在であるかのようなニュアンスが生まれるからフシギだ。
この語ひとつで何となく一般人にはない特殊な能力をアピールできてしまう。
日本での「マン」はいとも簡単にヒーローを創り出す“便利な接尾語”と言えそうだ。

ここで僕の記憶にある和製の「〜マン」たちを少し振り返ってみたい。
日本でこの字が付くヒーローを挙げればキリがないが、まずは正統派の面々から。
僕が小さかった頃、ウルトラに次ぐマンと言えば何といっても
「ファイヤーマン」に「ミラーマン」。…思えばこれが円谷プロの全盛期だったか。
他に「スペクトルマン」「レインボーマン」「コンドールマン」「メガロマン」「イナズマン」なんてのも懐かしい。
「グリッドマン」は平成に入ってからだったかな。

玩具の世界ではオリジナルヒーロー「ミマロマン」が子供の頃に流行った。今もあるのだろうか?
CMの記憶では、お菓子系に出てた「ムキムキマン」、流しの詰まりに「パイプマン」、喉が渇けば「ペプシマン」なんてのもあった。

ギャグ系ヒーローの草分けと言えば
「ヤッターマン」「ゼンダマン」「オタスケマン」「イッパツマン」etc...
その敵キャラには「アクダマン」「オジャママン」がいた。
系統は違うが、友達にえらくウケていたのが「ウイングマン」。
少年ジャンプ出身組「キン肉マン」に出てきたのは
「ラーメンマン」「テリーマン」「バッファローマン」「モンゴルマン」「リキシマン」etc...
同じく「ラッキーマン」では
「勝利マン」「友情マン」「努力マン」「天才マン」「スーパースターマン」etc...
「ドラゴンボール」で敵役セルが放った分身の名がこれまた「サイバイマン」…。

幼い子供たちのヒーロー「アンパンマン」にも出るわ出るわ…。
「バイキンマン」「食パンマン」「カレーパンマン」etc...
戦隊モノだって「○○レンジャー」だけではない。
「ダイナマン」「デンジマン」「フラッシュマン」「ギンガマン」「ジェットマン」「マスクマン」etc...

番組名は忘れたがロボットを壊す憎まれ役に「バラバラマン」なんてのもいた。

パロディの世界では懐かしい「電線マン」そして「タケちゃんマン」に「ホタテマン」。
このサイトでも悪ノリで生まれた「かっちゃんマン」...?
最近では哀川翔の「ゼブラーマン」もシャレが効いててなかなか面白かった。


さて、ここで本題に帰る。
もし日本に「マン」という字がなかったら、これらヒーローたちのネーミングはどうなっていたか?
「エイトマン」以前に日本で英雄(ヒーロー)たちに付けられていた共通の呼び名を見渡してみると、例えば
「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」などの「○○太郎」…
「白馬童子」「笛吹童子」などの「△△童子」…
他に「××頭巾」「※※天狗」「▽▽法師」などが思い浮かぶ。
しかし「ウルトラ」や「ファイヤー」の後にどう考えてもこれらの呼称をくっつけるワケにはいかない。
「ウルトラマンタロウ」はアリでも「ウルトラ太郎」は、どうよ?

また「ライオン丸」「ビュンビュン丸」「おじゃる丸」などの「丸」、
「月光仮面」「シルバー仮面」「タキシード仮面?」などの「仮面」はヒーローのキャラクターによって使える状況がかなり制限されそう。
原点に返って“man”の直訳「人」を当ててみても、ここでは「マン」と同じニュアンスにはならず、ショボい。っていうか、中国語の感覚になるのかもね。

ならば和製の呼称はあきらめて、同じカタカナの「○○○レンジャー」や「○○○マスク」ではどうか…。
う〜ん、これもねェ…( ̄〜 ̄;)。
「ウルトラレンジャー」「ウルトラマスク」…意味が強すぎてやっぱりキャラクターの個性を制限しそうだ。
他にも「○○○ダー」「○○○ガー」「○○○ザー」など“ヒーロー萌え”しそうな名前を生み出す接尾語はいくらもあるが、「ウルトラダー」や「ウルトラガー」は絶対ないっしょ。
やはり「〜マン」の風格や権威には敵わない。

こうして考えると「マン」がどんなに便利な言葉かがわかる。


「レンジャー」や「マスク」と違って「マン」にはただ“人”という単純でぼやけた意味しかないからかえって都合がいいのかもしれない。
どんな単語とも相性がよく、簡単に融和し、なおかつ日本語訳の意味をあまり意識させない、この上なく汎用性(?)に優れた言葉、「マン」…。
この語が無かったら日本にこれほど多くのヒーローは生まれていなかったかもしれない。
「マン」は日本の文化に無くてはならない語なのだ。
果たしてこの先、どんな「マン」が生まれるのだろう…ちょっと楽しみ、か。

ところで今や国際的ヒーローの「ウルトラマン」、実は当初、企画書段階でのネーミングが「レッドマン」だったこと、知ってました?

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またまたこんなつまらないオタク話に付き合ってくれて、アリガトネ…。
だからどうなの?ってのは言いっこナシよ。お約束!

では、帰ります…シュワッチ!!


 
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