オムツをはこう!?
久しぶりにひと月以上の長期入院をした(2005年5月)。
朝突然、右の脇腹でケッコウな量の内出血が起こり、そのまま痛くて動けなくなってしまったのだ。
原因は分からず…。すぐに手術の可能性もあったため、救急車でかかりつけの病院のICU(集中治療室)に運び込まれた。
結果的には手術をすることもなく無事退院できたのだが、入院当初は痛みがひどく、寝返りすらできない状態だった。下腹部まで内出血による腫れが拡がっていたので、ゴムが痛くてパンツもはけない。
そこでしばらくの間、紙オムツをさせられることになった。
大量の点滴のためオシッコが頻回になることや、オムツの方がいろいろと処置がしやすいことなども考えてのことだ。
今までにも入院した時に「T字帯(いわゆるフンドシ…)」をつけたことはあったけど、オムツはあまり記憶にない。どこかの病院で1、2度はつけたかもしれないが…でも、はっきりした記憶がない。
で今回、二週間以上にわたって“オムツ体験”する運びとなったワケだが…。
これってなかなか、ウレシクないよぉ。ゴワゴワするし…夏はめっちゃムレるし…。
それに「オムツはいてるんだから安心して“中でしなさい!!”」と言われても、人間、ハイそうですかと言って“ジョワ〜〜〜…”とできるモンじゃない。
僕も今までいろんな病院で看護師や家族の目を盗んでオムツを外したがるおじいちゃんを見てきた。オムツをはいてるのに毎回這ってでもトイレへ行こうとする姿も見た。その気持ちもすごくよく分かる。
もちろんオムツが、高齢者や障害者を介護する家族の負担軽減にどれほど役立ってきたかは計り知れない。高齢化が進む今の日本を支える、無くてはならないアイテムといってもいい(…少し大げさ??)。
しかしオムツをはかせようとする時、介護する側にはそれをあてがわれる人間の辛さや寂しさ、心の痛みを常に一緒に感じてほしいのだ。
僕は以前から医師や看護師、ヘルパーなど医療や福祉の現場に携わる人たちには、ぜひ自ら“オムツ体験”をしてほしいと思っていた。そして最近の訪問介護員の講習等では、受講者に対して任意ながらもそういった体験をさせるようになってきたと聞く。とてもいいことだと思う。
大人のオムツは人間の尊厳に直接触れてしまう諸刃の道具。弱者の痛みをどこまで思いやれるか、常に問いかけている。
僕は結局、オムツに漏らすことなく終わった。ナースたちのおかげ…感謝!!(^v^)/
入院して三週間過ぎからパンツがはけるようになった。ウレシかったぁ…。