DVD鑑賞記
〜かっちゃんのDISCAS日記〜

DISCASで観たDVDの中から「これはオモシロイ!!」または「こりゃ最低!!」の一本を取り上げて紹介するコーナー。
すべて私の独断&偏見による論評ですので、このコーナーを見て借りたDVDが面白くなかったとしても私かっちゃんとしては一切責任を負いませんし、苦情も受け付けません…。
但し「観たよ、面白かったよ」メールはいつでもお待ちしてます。…\(^O^)/

☆日付はワタシの鑑賞日


『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(2008年 / 日本)09/05/25
めっちゃくちゃユカイなお話でした。。。青春とはかくあるべし!?
新しく赴任した町の駐在さんにイタズラをしかける悪ガキ高校生たち。しかし駐在さんも負けてはいません…。
毎回とんでもないイタズラをするも、人としてやっていいことと悪いことをちゃんと弁えてる子供たち、そしてそんな彼らに手を焼きながらも温かく見守るココロの余裕を持ってる大人たち…。
'08年の作品ながら1979年という時代設定なのは、PCも携帯もまだ無いけどそういう「大切なこと」が残ってた“いい時代”だからかもしれませんね。
当時の懐かしいヒット曲をBGMに、市原隼人ら旬の俳優陣と佐々木蔵之介がガチンコ対決。原作となった同名のブログ小説も面白いです。

『ホテル・ルワンダ』(2004年 / イギリス/イタリア/南アフリカ)09/04/08
1994年、わずか3ヶ月の間に100万人近くが虐殺されたルワンダ紛争。
ルワンダの外資系ホテルの支配人ポールは緊張と混乱の中、頼みの国連軍さえも無力であることに失望。そこから人々をホテルにかくまい守り抜こうとする戦いが始まり…。
恥ずかしながらこの作品で私は初めてルワンダ虐殺のことを知りました。
西欧の植民支配の影響で同じ国に住む民族同士が憎しみ合うことになる悲劇は、我々日本人には想像しがたい世界ですが、同じ地球上で実際に起き、今もその傷跡が深く残っている事実です。
ドン・チードルの熱演もあって物語としても面白いですが、生々しい臨場感にどっぷり浸かってぜひ世界に目を向けるきっかけに。122分。

『世界最速のインディアン』(2005年 / ニュージーランド〜アメリカ)08/12/23
ここまで奔放に一つの夢を追いかけられたら、そりゃハッピーでしょう。
「スピードに挑む時は5分が一生に勝る」と少年のような瞳で夢を語る初老の主人公を名優アンソニー・Hが好演。彼はバイクのスピードレースに挑むためニュージーランドの片田舎から遥かアメリカの塩平原を目指します。
途中様々な障害に出くわしますが、全然へこたれない主人公の素朴でマイペースなキャラが最高。
また全編ロードムービーよろしく彼と出会う様々な人たちも、そんな彼の人柄に惹かれ、いつしか彼を支え応援していく…。ホントいい人たちです。
やはり事実は小説よりも面白いんですね。
暴力シーンや手の込んだ筋書きは一切無し!!主人公とそれを支える人たちの笑顔、そして感動のラストだけで十分見応えのある作品。
楽に観て、ほっこり勇気が湧く127分です。

『Waking_Life』(2001年 / アメリカ)08/06/23
実験的とでも言いましょうか、どこまでも不思議な作品です。
まずはストーリー。。。主人公の青年が夢の中で様々な人たちと出会い、ある者は哲学的またある者は自虐的あるいは謎めいた言葉を残してただ過ぎ去る…。やがて青年は夢から目覚めるのですが、それ自体がまた夢で…。
そして素晴らしいのが映像。。。実際に多くの俳優を使って撮影し、それをアニメーションに置換していくのですが、登場する人ごとにタッチが違い、全篇を通してとてもアーティスティック。それだけでも一見の価値ありです。
夢の中の話とは言っても決してシュールではありません。
理屈っぽい方、ぜひオススメ。。。

『ミッション・トゥ・マーズ』(2000年 / アメリカ)08/03/23
「何かが襲ってきた…」というメッセージを最後に消息を絶つ火星探査船の先発隊。その謎を解くために第二陣が組まれ火星へと出発しますが、予期せぬ困難の果てに火星へ降り立った彼らを待ち受けていたものは…。
危険を冒してでも新しい世界を知ろうとするのは人間の宿命なのでしょうか。制作者側の言う「人類が行ける境界線を押し広げる探検者たち」をゲイリー・シニーズやドン・チードルが好演。「2001年宇宙の旅」と「未知との遭遇」を足したような、観る者を未知の世界へと誘ってくれる作品です。
探査船や火星の精密な描写、ゆったりしたロングショットの多用など全篇を通して「2001年…」を彷彿とさせる映像も素晴らしく、それだけでも一見の価値あり。後半は想像のつかないスケールの大きな展開が待ってます。
正統派SFが好きな人、じっくりオススメ。

『告発_デラックス版』(1994年 / アメリカ )08/01/29
アルカトラズ連邦刑務所での実話を基に、一人の囚人と弁護士の友情を描く力作。
刑務所内で囚人同士の殺人事件が起き、検察は被告ヤングに死刑を求刑。ところが彼の弁護人は“真犯人”として逆に連邦刑務所を糾弾告発!
連邦=合衆国を敵に回した二人の孤独な戦いが始まります…。
どんな圧力にも屈せず真実を訴え続ける駆け出し弁護士(クリスチャン・スレーター)が一途で熱い!!もし彼が経験豊かで世渡り上手な弁護士だったらきっとこの物語は無かったかも。
そして地下牢での虐待によって人間性を奪われ、発作的に殺人を犯す青年ヤングをケビン・ベーコンが熱演。これもすごい演技ですよぉ。動物のように怯える彼が最後に恐怖を乗り越えて法廷で証言をする姿には胸を締めつけられます。
物語の切り口は色々ありますが、二人の若者が最後に見つける「勝利」の意味…これが最大のテーマでしょう。見直すほどに味の出る作品です。

『シャクルトン_南極海からの脱出』(2002年 / イギリス)07/12/20
極寒の大地に挑む男たちのノンフィクション・スペクタクル。
アムンゼン南極点到達の報を知った探検家アーネスト・シャクルトンは、前人未到の南極大陸横断に挑むことを決意。資金集めに奔走した後、隊を率いて出航しますが、やがて巨大な流氷に挟まれて船を捨てることに…。
TV向けドラマなのですが映画と見紛うほど見応えのある作品でした。
極限の状況下でなお隊員たちを信じ、励まし、守り抜こうとする不屈の主人公をケネス・ブラナーが熱演。そして二十数名の隊員たちの顔が皆とてもイイ!!一人一人の個性がうまく際立って作品を支えています。
取って付けたような「危機一髪」演出が無いのもGOOD。南極海をバックにした素晴らしい映像と共に、最後まで諦めない人間の勇気と行動力にあなたもきっと胸が熱くなるはず。
二枚組、計206分の壮大な叙事詩。ぜひ、じっくりと観てください。

『赤ひげ』(1965年 / 日本)07/06/30
黒澤作品第三弾。山本周五郎原作。もう知らない人はいませんね。
江戸時代、赤ひげを頼って貧しい病人たちが集まる小石川養生所。そこへ長崎で西洋医学を学んだ青年が赴任してきます。赤ひげは青年にまず癌患者の最期を看取らせますが、青年はその姿を直視できず…。
人体を細かなパーツの集まりとして捉え、診療科目を細分化させてきた結果の「たらい回し」そして「3分診療」…そうした現代医療の問題に一つの“快答”を見せてくれるのがこの作品です。
ここに出てくる患者は皆、病気とともに様々に深い人生を背負いながら生きていますが、赤ひげは病を診る時、患者の体だけではなくその心や人生の真実すべてに目を向けようとします。
「病気の影にはいつも人間の恐ろしい不幸が隠れている」という彼の目には、病は単に体を治すだけのものではないのでしょう。
彼の医術にかける情熱と深い哲学を胸のすく思いで観ました。
これまで紹介したDVDの中でもベスト3に入る秀作。 ぜひ一度観てください。きっと心の底からスカッとします。

『アラビアのロレンス/完全版 デラックス・コレクターズ・エディション 』(1962年 / アメリカ )07/05/22
有名な古典ですが今回が初鑑賞。いや〜、素晴らしい作品でした。
列強間の思惑がひしめき合う中、トルコ軍と交戦中のアラブに偵察目的で潜入した英国軍人ロレンス。彼はアラブ軍と共に意表を突く作戦で要衝を目指しますが…。
これは戦争活劇でもエンタメ作品でもなく、アラビア砂漠に魅せられ、その大地を風の如く駆け抜けた実在の人物が、何を成し遂げ、何を失ったかを描いた壮大な叙事詩です。
全篇を通して広大で迫力ある砂漠の映像が美しくエネルギッシュ。これほど劇場のスクリーンで観てみたいと思ったDVDは他にありません。
脚本や共演者たちも素晴らしく、軍人としては少し変り者だったロレンスの魅力を存分に引き出しています。
フィルムさえ変質してしまう極限の炎天下、文字通り命がけで長期ロケに挑んだ俳優陣・スタッフらの情熱が伝わる超大作…エンタメ系に飽きた方はぜひぜひ観て下さい。
『生きる』(1952年 / 日本 )07/04/05
黒澤明の古典、第二弾。これは間違いなく名作です。
日々漫然と役所勤務する市民課長の渡辺は、ある日自分が胃癌で余命僅かなことを知ります。無意味に過ごしてきた人生を振り返り自暴自棄になる渡辺。街を彷徨い放蕩する中やがて生きる目標を見つけた彼は、以前役所でたらい回しにされてた公園建設の陳情書に目を通し始め…。
それまで部下に「ミイラ」とあだ名されてた男が、死に直面して初めて“生きて死にたい”と乞い願い、余生を捧げられるものを見つける…その時偶然周囲が唄い出す「♪ハッピーバースデー」は絶妙の演出。
後半、彼の葬式の席で交わされる同僚たちのやり取りなど、全編を通して庶民感覚の描写がどこかユーモラスで温かく、後味が爽やかなんです。
最後まで用意された見せ場とともに今とは違う演出そして時代背景も味わってみてください。二時間二十三分、きっと心に残ります。
『二十日鼠と人間』(1992年 / アメリカ)07/03/09
知的障害を持つ怪力の大男と機転の利く小男のコンビが職を求めて辿り着いたある農場。新しい環境にも慣れ、やがてそこで知り合った男と三人で将来の夢を語り始めるのですが、やがてある事件が…。
作品を支える要素はいくつかありますが、まずは男前ゲイリー・シニーズとジョン・マルコビッチの名演技でしょう。映像的には片田舎の瑞々しい風景、そして広大な農場で働く荒くれ男達の人間模様、そこへカントリー風BGM…と、これだけなら心温まるロードムービーで終ってしまうのですが、しかし物語が提示するテーマは美しい映像とは裏腹にとても重いです。
結末についてはいろんな感想があるはず。
決して押し付けがましいメッセージはなく、それでいて観る者の心に何かを問いかけてくる小説のようなストーリー展開。
近ごろエンタメ系に食傷気味な方、気持ちに余裕があればオススメ。

『生きものの記録』(1955年 / 日本)07/02/21
古〜〜いモノクロ作品ですが、スルメを噛むような味わい有り☆
「(人間いつか)死ぬのはやむを得ん。だが殺されるのは嫌だ!」
資産家の老人は原爆投下を恐れてブラジルへの移住を計画。しかし老人の極端な怯え方と常軌を逸した計画に家族や周囲の人々は…。
本当は誰もが強く感じていることなのに、そのことを声高に叫ぶとかえって異端視される、そんなことって世の中ありますよね。出演者たちのセリフを通して巨匠黒澤明が愚直なまでの反戦メッセージを投げかけます。
老人役の三船敏郎をはじめ古い役者さん達がかえって新鮮です。ブラジル行きの望みを絶たれた後半部分では恐怖心で見る見るやつれていく老人のメイクアップがまた見事。そして最後はとんでもない結末が…。
たまにはこういった古典もいかがですか?
『聖剣伝説エクスカリバー』(1998年/アメリカ)06/03/15
原題は「MERLIN」(マーリン)。
キリスト教の台頭に脅威を感じた魔女マブは、人々の心を繋ぎ止めるため魔法使いマーリンを使って人間界に干渉しようとします。しかしマブに反発したマーリンは自ら魔法を封印、湖の精から授かった聖剣で人間界に善と正義をもたらそうと歩み始め…。
物語を面白くさせているのはマブの望みが形あるものではなく人々の信仰心だという点でしょう。彼女は表舞台では派手な力を使うことはなく、支配欲に取り憑かれた権力者たちに近づいて彼らを陰で動かそうとします。しかしマーリンと同じく権力者たちの愚かさに翻弄もされます。
小悪魔や竜の登場などファンタジー的要素はありますが、幾重にも繰り返される人間界の権力争いを軸に、後半はアーサー王の伝説とも絡みながら史実を描く大河ドラマのような展開、そしてお洒落なラストへ。
主人公マーリンをはじめ俳優陣も渋く、落ち着いて楽しめる作品。
二部構成、全三時間の大作です。
『ナビィの恋』(2002年/日本)06/02/10
すっごくセンスのいい“琉球ムービー”です。
いや〜、こんな恋もあるんですねェ。なんとあの平良とみさん扮する79歳のナビィが…です。あとは自分で観てください。(^-^)
ここでは劇中で挿入される数々の「唄」が重要な役割を果たしています。「十九の春」の替え歌なんかもあったりして…笑えます。
琉球芸能の達人たちを起用したキャスティングが新鮮で、特にナビィの夫役・登川誠仁さんは映画初挑戦とは思えないほどトボケた役でイイ味出してます。
の〜んびりしてるのにテンポも映像もGOOD!!…これはもう沖縄賛歌ですね。 子供の時に旅行した記憶と画面の光景があまりにもダブったので取り上げちゃいましたっぴょ〜ん。
『グリーンマイル』(1999年/アメリカ)05/09/24
観終わった後に不思議な感覚が残りました。とても見応えのあるハートフルな映画です。
「グリーンマイル」とはアメリカ南部の死刑囚舎房にある色褪せた廊下の異名。 ある日、ポール(トム・ハンクス)たち看守の元へ黒人死刑囚ジョンが送られてきますが、彼には信じ難い奇跡を起こす力があったのでした。
彼の孤独や苦しみ、そして優しさに触れた看守たちはやがて彼の無実を感じ始めますが…。
死刑囚ジョンを演じるマイケル・C・ダンカンの表情がたまらなくgood。
ストーリーはジョンの罪の真相を追うような推理ものではなく、彼だけが感じることのできるビジョンを通して、社会の表舞台に出ることのない真実とそれを知ってしまった人間の悲しみ、そして良心を描いたファンタジーと言っておきましょう。
ジョンのセリフに込められたメッセージは今も不条理な社会を生きる黒人たちの心の叫びにも思えます。
3時間のロングプレイですが個性豊かな脇役たちがしっかり絡み、メリハリのあるテンポで物語が展開していきます。
久しぶりに思い切り泣いてみたい…そんな方、ぜひオススメ。
『Returner_リターナー』(2002年/日本)05/08/29
ハードボイルドものかと思いきや、ちょっと切なく爽やかなSFファンタジーです。
主人公は“奪われたものを取り返す稼業”=リターナーのミヤモト(金城武)、そして未来からやってきて彼にとんでもない仕事を依頼する少女ミリ(鈴木杏)…。
オトコ前のお兄ちゃん&活きのいい少女のコンビと来ればイヤでも恋が芽生えそうですが、互いに思いやりながらも最後まで「ミヤモト!!」と呼び捨てにする少女に「クソガキ!!」と返す主人公の掛け合いがまず気に入りました。
ストーリーははっきり言って「E.T.」と「ターミネーター」のミックス。特に押しつけがましいメッセージもありません。それでもスケールの大きな特撮といろんな小道具を使ったセンスのいい演出で見せ場を作り出して最後まで理屈抜きに楽しめます。テンポがいいため116分の作品なのにオシャレな短編映画でも観たかのような錯覚さえ覚えました。
敵役・岸谷五朗の極ワルぶり、樹木希林のとぼけた情報屋ぶりなど個性豊かな登場人物たちのやり取りもGOOD。
ファンタスティックなCG映像と音楽が胸を打つ感動のラストまで、一気に観てください。
『シビル・アクション』(1999年/アメリカ)05/08/23
いつも報酬額の大きさで仕事を選んできた主人公の敏腕弁護士(=J・トラボルタ)。
今回も「これは儲かる!!」とばかりに、土壌汚染により工場周辺で多くの白血病患者を生み出した大企業への民事訴訟を請負います。しかし、それまで裁判には情を挿まずあくまで打算的だった主人公ですが、事件の真相を追い、子供を失った遺族の悲しみや大企業の傲慢な体質に触れていく中で、やがて示談金の額よりも真実を追うことに執念を燃やし始めて…。
訴訟を通して名声や報酬よりも大切なものに気付いていく主人公の姿が大きな見所です。
「真実は底なし沼の底にある」と言い切る老猾な被告弁護人との駆け引きなど裁判劇の裏側も描かれ、法とは?弁護とは?裁判とは?そして人の道とは何か?…を問いかける秀作。
主人公にとって必ずしもハッピーエンドにはならないものの、彼が最後に見せる誇らしげな表情が印象的で、観終わったあとには静かな感動が残るはず。おススメ。
ジブリ学術ライブラリー柳川堀割物語 』(1987年/日本)05/08/18
ジブリということでなんとなく“人情ものアニメ”かと思いきや、学校で地理の時間とかにビデオで見せられてそうな実写ドキュメンタリーでした。
ここで初めて知った言葉ですが「堀割(ほりわり)」とは地面を掘り割って造った水路のこと。
前半は堀割の成り立ち等、資料としても貴重な映像。後半は堀割の復活に情熱を燃やすある市役所職員の思いと、それに動かされ呼応する地域住民の姿。
昔、柳川の街を縦横に走っていた掘割が治水・利水・地域コミュニティーの拠り所としてどれほど重要だったか、そして柳川の人々が市民・行政一体となって再び現代に堀割を甦らせていく過程が丁寧な取材で分かりやすく映し出されます。
生活用水をすべて掘割の水に頼っていた時代の先人の見事な知恵に感動するとともに、水道をひねればいつでも水が出る便利さと引き換えに現代人がどれほど多くのものを失ったか…。環境問題に関心ある人をはじめ多くの方に観てほしい作品です。
ガメラ3_邪神<イリス>覚醒(1999年/日本)05/07/05
まずは戦いの始まり方がド派手です。若者達で賑わう平穏な夜の都心に、突如、ガメラの攻撃で火ダルマになったギャオスが空から降ってきて、あとはもうドッカーン、ガッシャーンとやりたい放題…。
この二匹、どこまで行ってもホント仲がいい!?
いつも思うのですが、ガメラはゴジラシリーズと違って特撮映像が素晴らしいですね。前作レギオンとの戦いでもそうでしたが、今回もイリスとの決戦場面で最後に意表を突く映像が待っています。
本作のヒロインは某刑事ドラマでもおなじみ前田愛ちゃん。これがまた可愛かったですよ〜。
ストーリーとしては一作目からの流れを受けている部分もあるので、平成三部作を順に見ることをオススメしましょう。
『オーシャン・オブ・ファイヤー』(2003年/米)05/02/24
いや〜、馬が颯爽と駆けていく姿ってホント美しいですねぇ。
世界中から集まった数十頭もの馬が「世界一」の誇りを賭けて、灼熱のアラビア砂漠で4800`のレースに挑みます。その姿だけでも一見の価値あり。
表題「オーシャン・オブ・ファイヤー」は千年の歴史を誇るそのレースの名。
そして故郷のインディアンが育ててきたムスタング馬の命を救うためにレース出場を決意するのが伝説のカウボーイ、フランク・ホプキンスと愛馬・ヒダルゴ。
実話に基づいたお話ですが、白人社会で生きていくためにインディアンとしての自分を一度は捨てた主人公がレースを通して再びアイデンティティーを取り戻していく姿をはじめ、様々な人間模様が織り込まれて深みのある物語になっています。
異国情緒溢れる中東の映像を背景に、見応えのある大活劇としても楽しめる作品。 馬たちの役者ぶりもぜひ見てください。
『裸足の1500マイル』(2002年/オーストラリア)05/3/08
西オーストラリアで長く白人の支配を受けていた先住民族アボリジニ…。
彼らと白人の間で混血児が増え続ける中、「無知で野蛮な風習から彼ら自身を守る」ために混血児たちをアボリジニの親から隔離するという白人政府の政策により、14歳の少女モリーは妹のデイジー、従姉妹のグレイシーとともに拘束され、収容所へ送られてしまいます。
しかし三人は監視の厳重な収容所を脱走、追っ手の目をかいくぐり母のいる遥かな故郷ジガロングを目指して過酷な逃避行を…。
実話に基づくお話ですが必要以上にドラマチックな演出を加えず、またドキュメンタリーのように淡白でもなく、善悪の主観を抑えて事実の重みだけで十分に魅せてくれる作品です。
暗くなりがちなテーマですが、照りつける太陽の下、希望を捨てず広大な大地をひたすら歩き続ける少女たちの生命力は、今の僕たちが忘れかけているものを見せてくれるようです。
時間も94分と短く、子供と一緒に見れる作品。一度見てください。
ピーター・ガブリエルの音楽がGOOD。
『マイノリティ・リポート 』(2002年/アメリカ)05/1/21
少々理屈っぽいお話ですが予想よりはるかに面白かったです。パラドックスを含んだストーリーと、メタリックな近未来を描くスタイリッシュな映像…。久々に「これぞSFっ!!」という感じの作品でした。
物語の舞台は2054年のワシントン。
そこでは“予知能力”を使って凶悪な犯罪を未然に防ぐシステムが確立されていましたが、ある日このシステムを操作する警官(トムクルーズ)が「自らの殺人」をシステムに“予知”され、同僚の警官たちに追われるハメになります。
果たして“殺人の予知”はシステムの欠陥なのか、何者かが仕掛けた罠なのか、それとも彼は本当に殺人を犯そうとしてしまうのか…。
2時間20分以上の作品ですが、大きな展開が幾つもあって見応えあり。
観る者に謎解きをさせながら最後まで予想できない展開がGOODです。
『少林サッカー デラックス版 』(2001年/香港)04/11/17
ここまでやるぅ…!?という感じの新しいエンタメ作品をついに見ました。
誰がこんなん考えたのでしょうか?CG特撮やワイヤーを使ったカンフーの動きと広い競技場をピンポン玉のように飛び回るサッカーボールの動きが重なるとすンごいリズム感のあるスピードが生まれるんですねェ。
しかしこの作品は全篇ギャグ、それも関西人顔負けの思わず吹きだしてしまうハイレベルなギャグです。
少なくとも今までに見たアジア系の作品の中では一番笑えました。
他の映画のパロディーもあります。見つけてみてください。
でもストーリーはちゃんとありますよ。恋もあります。感動もあります。クライマックスもあります。とにかくユカイで楽しい作品です。
映画館で見た方もたくさんいると思いますが、DVDの「音声解説モード」では出演者たちの解説や裏話が入ってまた違った楽しみ方ができます。見てない人、おススメ…。
『フレンチ・コネクション2』(1975年/アメリカ)04/11/09
古い作品ですが、たまにはこんな落ち着いた演出の映画もいいもんですね。
少々無鉄砲な刑事が麻薬の密輸組織を追ってニューヨークからフランスへやって来ます。 しかし彼はそこで組織に捕まってしまい逆に麻薬漬けに…。
この刑事を演じるのが名優ジーンハックマン。全篇を通して彼の一人舞台ですが、特に禁断症状から立ち直ろうとする時の、文字通りカラダを張った迫真の演技は必見です。
ストーリー自体は単純明快ですが、登場人物のやり取りがむしろ想像力を刺激して楽しませてくれます。
また最近の映画は音楽が多すぎると感じる時があるのですが、この作品はBGMがとても少なくそれもかえって効果的です。
ラスト一秒前?に結末があるというのがまたおシャレ。おやすみ前におススメしてもいいかな…の一本。
『新・少林寺IV 武勇至尊の巻』(1999年/香港/中国)04/10/27
これはカンフー映画ファンには見応えがありますねぇ。前述の『少林寺2』とはエライ違いです。
作品自体はTVシリーズ版であり、紹介文では全巻を通して『隋から唐にかけての戦乱の世を背景に、若き将軍と修行僧が織りなす正義と友情を描く』物語ということですが、この巻のストーリーもしっかりしています。そして何よりもカンフーの質が素晴らしい…。
ジャッキーチェン作品のように“型”を見せ合うカンフーは時として“お遊び”っぽく見えることもありますが、この作品は実戦さながらの闘いを見せてくれます。
もちろんCG特撮などは使いません。(ワイヤーもごく一部です)
一対一のロングカットも随所に見られ、特に最後の決戦場面はストリートファイト的な凄みさえあります。格闘技好きにはぜひおススメ!!
『ラッシュアワー2』(2001年/アメリカ)04/09/14
ジャッキーチェンと“コメディアン”クリスタッカーのコンビによるアクションものの続編。ジャッキー単独ものと違ってアクションはしっかりあるもののしつこくなくタッカーのアドリブトークが作品全体のカラーを観ていて疲れないものにしています。
見てない人のために話すとこのDVD、一番面白かったのが本編最後のエンディングテロップと共に流れるNG集。これは笑えます…。この部分だけでも一見の価値アリで僕はそこだけ10回近くも見てしまいました。
『アイアン・ジャイアント 特別版』(1999年/アメリカ)04/09/04
…泣いた。アニメで泣きました。
「所詮、アニメやろ…」と言わず騙されたと思って一度、お子さんと一緒に観てください。いや絶対、見るべきです。実はこの作品を紹介したくて急遽このコーナーを作ったんですから…。
一時間二十分ちょっとの作品でストーリーも分かり易いお話ですが、大人も含めていろんな世代への大切なメッセージを含んでいます。
でも一番の魅力は主人公のロボット。こんなに素朴で純真無垢な、優しさ溢れるキャラは見たことがありません。無骨で単純なデザインながら人間以上に感情表現豊かなその“演技”はアカデミー主演賞をあげたいくらいで、心が洗われるような想いで観ました。
内容については何を書いてもネタバレになるので控えますが、「今のブッシュ大統領とその家族には絶対に見てほしかった」という僕の感想をヒントにしておきましょう。
大人の方は字幕のほうがオススメ。たまらなく切なくそして爽やかな気持ちになれる作品です。
『少林寺2』(1983年/中国/香港)04/08/27
ストーリーが今までに観たカンフーものの中で最低・最悪でした。
これは映画ではなくリー・リンチェイはじめ各出演者たちのプロモビデオだと思えば許せるかも…いや、それでも許せません。
いつも中国のこの手の映画を見て思うのですが、中国国民にはこんな子供だましの(無理だらけの強引な)ストーリーでも受けるのでしょうか…。
例えば、おとぎ話をしみじみと受け入れるような感性とでも言うか…。
日本やハリウッドとは演出も全然違うこの作品の良さを理解するにはまず中国の大衆文化から学ばなければいけないのかも知れませんね。
『マスク・オブ・ゾロ』(1998年/アメリカ)04/07/30
師弟二代にわたる“怪傑ゾロ”のお話。
いや〜ゾロが強い、カッコいい。情熱的なスペイン音楽がそれを盛り上げます。
フェンシング系の剣術は「三銃士」などでもありますが、そこに東洋系の武術を加えたアクションは二時間以上の画面を飽きさせません。
しかし単なるアクションものではなく、盗賊あがりだった青年が二代目ゾロとして厳しい訓練を受けて成長していく姿をはじめ、いくつもの人間ドラマが織り込まれストーリーもしっかりしています。初代ゾロのアンソニー・ホプキンスをはじめシブい俳優たちの演技も見どころです。
ぜひ見てください。
『毎日が夏休み デラックス版』(1994年/日本)04/07/13
こんなフワ〜ッとした、なのに楽しくて爽やかな映画は初めてです。
なんなんだ、この映画のジャンルは!?…としばらく考えてたのですが、これはそう、“ファンタジー”ですね。
もちろんストーリーもテーマもしっかりした作品ですが、佐野史郎演じるマイペースだがどんな困難な状況でも超プラス思考で家族を守り励まそうとするお父さんと、佐伯日菜子(デビュー作)演じるこれまたマイペースで感性豊かな娘、そして二人に振り回される風吹ジュンのお母さん…。たとえ毎日が夏休みになってもこんなふうに過ごせたら退屈しないだろうなぁ…というこの作品、疲れている方、落ち込んでいる方は特におススメです。癒されて元気が出ますよ。
『ワイルド・ワイルド・ウェスト 特別版』(1999年/アメリカ)04/05/17
劇場で観たかった作品ですが、DVDでも十分面白かったです。
ジャンルはえーっと…“SFウェスタン”といったところでしょうか。
仲が良いのか悪いのか、主役の早撃ちウエスト(ウィル・スミス)と変装名人のゴードン(ケヴィン・クライン)の凸凹コンビの掛け合いがメッチャ楽しい。そして二人が戦いを挑む相手こそ合衆国乗っ取りを企む危ない性格の天才発明家ラブレス(ケネス・ブラナー)…。
CG効果も全篇素晴らしく、何でもありのコミック感覚満載で視覚スケールの大きな作品。
まさに“これぞエンターテイメント”です…オススメ。
『劇場版ウルトラマンコスモス −THE FIRST CONTACT(ファーストコンタクト)』(2001年/日本)04/05/17
TVシリーズ版の「コスモス」は私的には少し物足りなかったのですが、この「劇場版」には感動しました。ラストにはウルウルまでしてしまいました。
“TV版の特別編”ではなく、映画としての完成度がとても高いように感じます。
ウルトラシリーズでは初めてだと思いますが、この作品の主役は「○○隊員」ではなく東海孝之助くん演じる小学5年生のムサシ少年。子供の目は澄んでて綺麗ですねぇ。この子の表情がとてもいいんです…おかげですごく新鮮なウルトラになってます。
TV版「コスモス」では怪獣を“退治する”という概念がありません。それは怪獣たちを必ずしも“悪”だとは捉えていないからです。怪獣たちも含めて共に生きるすべての命を守りたい…それが「コスモス」がシリーズを通じて投げかけるメッセージ。この「劇場版」はそんな「コスモス」のプロローグとなる作品です。
敵はおなじみバルタン星人。決戦場面では「マトリックス」張りの特撮も見せてくれますが、最後は意外な、そして感動的なラストへ…。玉に瑕(きず)と言えば隊員役で出てる舞の海のシマリの無さぐらいかな。
TV版でもおなじみProjectDMMの歌う主題歌「君にできるなにか」も“紅白”に出したいくらいの名曲でラストを盛り上げます。まだ見てないお父さんお母さんはぜひお子さんと一緒に観て下さい。


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