ふっと目を覚ます。
意識とは関係なく、薄く開かれる瞼。
朝・・・・・・?
それにしても随分と薄暗く、今はいったい何時なのだろうと半ば靄のかかった頭で考え、
なんとかもう少し目を開き、時計を探そうと視線だけ動かすと、
視神経は主の意思に反して最も認めたいものを勝手に判別し、意識に向けシグナルを送る。
途端、の全身の神経と意識は視神経に従った。
それはすぐ目の前にあるもの、を腕で包むように眠る人の姿。
目覚めて最初に瞳に映るものは、恋した人。
微かに訪れた払暁の気配の中、はまだ深い眠りの海を漂っている。
自分とは異なる温もりに抱かれながら、その寝姿をほんの暫く幸せそうに眺めていたは、
ある瞬間、本当に唐突に真顔に変わる。
穏やかな寝顔・・・・・、今、貴方は夢を見ているの?
そこに私の姿はある?
映し出されているのだとしたら、その私はどんな姿をしているの?
どんな声で、どんな言葉を貴方と交わしているの?
笑っている?泣いている?怒っている?
そして、たとえどんな私であろうと、貴方はちゃんと受け止めてくれている?
出来ることならば夢の中に入り込んで確かめたい。
きっとそこには、貴方の私に向ける真実があるだろうから。
でも、そこに私の姿がなかったら、別の人がいたらどうしたらいいの?
「・・・・・っ!」
思わず涙がこみ上げてきて、咽喉の奥を熱が塞ぐ。
何で、こんなことを思ってしまったのだろう。
夜でも朝でもない泡沫のような時間に目覚め、現実と夢との狭間に落ちてしまったのかのよう。
今、この時に、貴方が愛しんで抱きしめてくれているこの瞬間に、
体も、心も、記憶も、魂も、全部全部溶けて消えてしまえたらどんなに幸せかしら?
金色の蜜の、蕩ける甘さに浸れるような幸福か、
生きながら体が崩されていくような絶望かが訪れるかもしれない、
すべての未来と可能性に目を背けて。
ああ、どうしてこんなこと考えて泣きたくなってしまうくらいこの人に恋してしまったのだろう。
私、凄く馬鹿になっていくみたい。
貴方が私と同じくらい私を恋しがってくれているかなんてどこにも保証なんてないのに、
もしかしたら私一人で舞い踊っているだけかもしれないのに、私、ひとり馬鹿みたい。
早く、朝が明けてほしい。
目を覚ました貴方に微笑みながら「愛している」と告げてほしい。
・・・・・・・・・例え嘘だとしても。
そうすれば私は現実という名の夢の中に生きていられる。
だからお願い、目を覚まして。
私を、もう一度夢に落し入れて。
今、このときの私が心の中の鏡を透して私を凝視してしまっている現実を消して。
ねぇ・・・・・・・。
堪らなくて、思わずの頬に伸びていく指先を、他人のもののように見ている。
心持いつもより温かい頬に触れた冷たい指先。
その冷たさにか、一瞬、ぴくりと眉根が寄せられ、次いで瞼が震えだした。
ねぇ、起きて。
私を見て。
そして・・・・・どうか・・・・・・・。
意識とは関係なく、薄く開かれる瞼。
朝・・・・・・?
それにしても随分と薄暗く、今はいったい何時なのだろうと半ば靄のかかった頭で考え、
なんとかもう少し目を開き、時計を探そうと視線だけ動かすと、
視神経は主の意思に反して最も認めたいものを勝手に判別し、意識に向けシグナルを送る。
途端、の全身の神経と意識は視神経に従った。
それはすぐ目の前にあるもの、を腕で包むように眠る人の姿。
目覚めて最初に瞳に映るものは、恋した人。
微かに訪れた払暁の気配の中、はまだ深い眠りの海を漂っている。
自分とは異なる温もりに抱かれながら、その寝姿をほんの暫く幸せそうに眺めていたは、
ある瞬間、本当に唐突に真顔に変わる。
穏やかな寝顔・・・・・、今、貴方は夢を見ているの?
そこに私の姿はある?
映し出されているのだとしたら、その私はどんな姿をしているの?
どんな声で、どんな言葉を貴方と交わしているの?
笑っている?泣いている?怒っている?
そして、たとえどんな私であろうと、貴方はちゃんと受け止めてくれている?
出来ることならば夢の中に入り込んで確かめたい。
きっとそこには、貴方の私に向ける真実があるだろうから。
でも、そこに私の姿がなかったら、別の人がいたらどうしたらいいの?
「・・・・・っ!」
思わず涙がこみ上げてきて、咽喉の奥を熱が塞ぐ。
何で、こんなことを思ってしまったのだろう。
夜でも朝でもない泡沫のような時間に目覚め、現実と夢との狭間に落ちてしまったのかのよう。
今、この時に、貴方が愛しんで抱きしめてくれているこの瞬間に、
体も、心も、記憶も、魂も、全部全部溶けて消えてしまえたらどんなに幸せかしら?
金色の蜜の、蕩ける甘さに浸れるような幸福か、
生きながら体が崩されていくような絶望かが訪れるかもしれない、
すべての未来と可能性に目を背けて。
ああ、どうしてこんなこと考えて泣きたくなってしまうくらいこの人に恋してしまったのだろう。
私、凄く馬鹿になっていくみたい。
貴方が私と同じくらい私を恋しがってくれているかなんてどこにも保証なんてないのに、
もしかしたら私一人で舞い踊っているだけかもしれないのに、私、ひとり馬鹿みたい。
早く、朝が明けてほしい。
目を覚ました貴方に微笑みながら「愛している」と告げてほしい。
・・・・・・・・・例え嘘だとしても。
そうすれば私は現実という名の夢の中に生きていられる。
だからお願い、目を覚まして。
私を、もう一度夢に落し入れて。
今、このときの私が心の中の鏡を透して私を凝視してしまっている現実を消して。
ねぇ・・・・・・・。
堪らなくて、思わずの頬に伸びていく指先を、他人のもののように見ている。
心持いつもより温かい頬に触れた冷たい指先。
その冷たさにか、一瞬、ぴくりと眉根が寄せられ、次いで瞼が震えだした。
ねぇ、起きて。
私を見て。
そして・・・・・どうか・・・・・・・。
有難うございましたm(_ _)m
