CINEMA

ストーリー
イギリス生まれの少年ポールは、歌が大好きで、教会の聖歌隊で歌い、ひと際声が大きく
目立っていたゆえに、いじめられっ子でもあった。青年になってもオペラ歌手の夢を持ち
続けていたポールに、メールで知り合ったジュルズは、彼の歌への情熱を知り、心から応援する。
コンテストに優勝して、イタリア留学、でもパヴァロッティに認められるチャンスをものにできずに
挫折する。それからのポールは、チャンスと挫折を繰り返すが、イギリスのオーディション番組
「ブリテンズ・ゴッド・タレント」にこれまでの人生で培った歌に想いを懸ける。

レビュー
ポール・ポッツ氏出演のオーディション番組は、テレビで観ていましたので、映画はとても身近に
感じられ、感動も大きかったです。歌の才能に恵まれていても、プロのオペラ歌手になるというのは
並大抵ではないと思います。でもどんなに挫折しようとも、夢を諦めないポールに、歌の神様がチャンスを
与えて下さったのですね。彼が、成功できたのは、彼ひとりの力ではなく、両親、妻、上司、友人たちの愛と
支えがあったからですね。ポール氏も、どんな目に会っても、むきにならないで、じっと耐えて、歌への
情熱を捨てなかったし、周囲の人々に愛される優しいキャラクターも、彼を成功に導いたのだと思います。

妻のジュルズが、ポールが事故に会っても、病気になって落ち込んでいる時も、いつも側に寄り添っている
姿が印象的でした。ポールとポールの奏でる歌、どちらも彼女の大切な宝物だったのでしょうね。
オーディションで歌ったオペラ、トゥ-ランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」は、ペルシャの「謎かけ姫」から
作られたプッチーニ最後のオペラです。ポールのこれまでの人生の喜び、苦しみが込められている名演でしたね。
その後、「レ・ミゼラブル」の<夢やぶれて>で、スーザン・ボイルさんが、同じオーディションで世界に知られたのは
有名です。メールでのおつき合いから、こんなに幸せなカップルが生まれるなんて、素敵ですね。


ワンチャンス

監督 デヴィッド・フランケル
出演 ジェームズ・コーデン
    アレクサンドラ・ローチ
    2013年 英
    ★★★★★
    
ストーリー
ネヴァダ州出身のミアは、女優志願。大学を中退してカフェで働きながら、オーディションを受け続けるも、チャンスは訪れない。
ある日、街のレストランから聴こえるピアノの音色に惹かれ、店に入ってきたミアに、クビになったばかりのセブは失礼な態度を取る。
その後、偶然の出会いを重ね、お互いの夢を語り合ううちに、二人は恋に落ちる。セブは好きな曲を弾ける店を持つこと
ミアは女優になることが夢なので、お互いに励まし合い応援する。でもいつしか二人の考えが合わなくなり大げんかをしてしまう。

レビュー
ミュージカル映画と言えば、「サウンド・オブ・ミュージック」「マイ・フェア・レディ」「ウエスト・サイド・ストーリー」が私のベスト3です。
なので、そんな感じの作品と思って観ると、見事に(良い意味で)裏切られます。50〜60年代の名作「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」
「シェルブールの雨傘」などをしっかり観てれば、もっとこの作品を楽しく味わうことができたのかな〜なんて思います。
そんな私でも、ここは「雨に唄えば」のあのシーン、ここは「足長おじさん」に似てるとかいろいろ思いながら観てました^^ 
ジャズはそんなに好きじゃなかったミアが、セブと知り合ってジャスの魅力に目覚めるところは、映画を観てるうちに
ジャズ音楽の素敵さに気づかされてる自分と重なってちょっと不思議な気分。

冒頭のハイウェイのシーンは素晴らしかったですが、公園でのセブとミアのタップダンス、セブのピアノ演奏
グリフィス天文台のダンスのシーンなど、何回も観たくなるシーンの数々・・♪♪「City of Stars」はつい口ずさんでしまいますね。
ライアン・ゴズリングさんは、飄々としていて、「海の上のピアニスト」のティム・ロスさんに少し似てますね。ちょっとショパン風かしら・・。
同じピアニストの役柄なので、余計そんな風に思いました。ミアがプールサイドでセブを見つけて、「アイ・ラン」をリクエストすると
セブがシンセサイザーとピアニカ?みたいなギターで演奏するシーンは、なんか可愛くて微笑ましかったです・笑
エマ・ストーンさんは、喜怒哀楽の表現が素晴らしくて、見惚れてしまいました。ダンスも上手ですね〜♪
美しくてスタイル抜群・・こんな素敵な女優さんが、大根役者を演じるなんて!^^;
ミアが歌う「Audition」は、失敗した者への温かい眼差しを感じてじ〜んとしてしまいました。 

ストーリーは、込み入ってなくて、す〜っと頭に入って、全編心地良く観ることができました。
ラストはネタバレを見ていましたので、驚きはなかったですが、これってハッピーエンドと言えなくもない?と思いますけれど・・。
最後、セブのタラレバシーンはちょっと切なかったですが、ミアは幸福そうだったし、セブもこれで良かったんだ・・って
納得の表情をしていたので、私は全然涙は出なかったですよ^^ 若いカップルは悲しかったみたいですね。
アーティスト同志の結婚は、理解し合える半面、自己主張が強い二人なので、ぶつかることも多々あるのではないかしら。
ミアのセブの第一印象は最悪だったので、セブはそこをすごい後悔していたみたいで、ちょっと可哀想だったかも・・。
これから往年のミュージカルを見た時に、ここは「ラ・ラ・ランド」みたいと楽しめれば嬉しいですね^^

ラ・ラ・ランド

監督・脚本 デイミアン・チャゼル
音楽・作曲 ジャスティン・ハーウィッツ
出演 ライアン・ゴズリング
    エマ・ストーン
    ジョン・レジェンド
    2016年 米
    ★★★★★
 

ストーリー
アレンデール国家の国王と王妃、幼い姉妹エルサとアナは幸せに暮らしていた。
姉エルサは、氷を作り出す魔法を持っていたため、幼い頃、誤ってアナを傷つけてしまう。
トロールに助けられたものの、エルサとアナは同じお城の中で心を閉ざし、お互いに美しく成長して行く。
やがて、両親の突然の不幸で、エルサが王位を継ぐことに…戴冠式の日に、久しぶりに心を通わせる
エルサとアナだったが、アナから南諸国のハンス王子と婚約をしたいと告げられる。
そんな二人に怒りを覚えたエルサは、魔法を爆発させ、王国を冬に変えてしまう。
山奥に逃げたエルサを探すためアナは一人、雪山へ旅立つ。

レビュー
ディズニー映画は、子供の頃からよく観ていましたので、是非劇場で観たかった作品です。
ディズニーと言えば、美しいヒーローとヒロインの物語が多いですが、姉妹愛のダブルヒロインというのは、
初めてで珍しく、新鮮でとても良かったです。ディズニー作品のテーマは「愛」ですが、この作品でも
全ての困難は愛が解決してくれるので、安心して観られました。エルサとアナの愛の深さに感動して
涙が出ましたよ。様々な愛の中に、トロールやスヴェンの心温まる強い愛情にも心惹きつけられました。

映像や、雪と氷の質感やダイナミックな魔法、エルサとアナ、クリストフ・ハンス王子の生き生きとした表情や
動き、どれをとっても素晴らしかったです。エルサがそれまでの自分を捨て、雪の女王になって自由を得る歌
「Let It Go」は映像、エルサのたくましい表情が一体となって、印象に残るシーンですね。何回でも聴きたいです。
アナが選んだのは、本物の愛をアナに与えてくれたクリストフ。アナの幸せを願って行動したクリストフは素敵です。
監督、脚本が女性であることも、この作品がこれまでとは違う魅力を引きだしているのかもしれません。

ストーリー
アメリカ西部のミズーリー河を、毛皮ハンターの一団が進んでいた。そこへ先住民アリカラ族が一行を襲撃する。
ガイド役を務めるグラスと息子のホークは、川を下るのは危険なので、山沿いに逃げることを提案する。
グラスに敵意を持っていたフィッツジェラルドは異議を唱えるが、ヘンリー隊長は、グラスに従うことになる。
逃げる途中、グラスがクマに襲われる。隊長は瀕死のグラスをホークとジムとフィッツジェラルドに預けて、先を急いだ。
しぶとく生に執念を燃やすグラスを、あの世へ送ろうとするフィッツジェラルド。それを止めようとするホークは彼に刺されてしまう。
それを見ていたグラスは、フィッツジェラルドに復讐の念を抱き、奇跡的に死の淵から蘇る。

レビュー
この作品、復讐劇と言われていますが、レオさまの壮絶なサバイバルを堪能できる芸術作品だと思います。
前評判では、怖い、えぐいなどのレビューが多かったので覚悟して観ましたが、私は想像していたよりは平気でした^^
いきなり、日本の戦国時代のような弓矢が飛び交う戦いのシーン、グラスがクマに襲われるシーンなど、迫力満点!
恐いシーンはたくさんありましたが、それがちっぽけに見えるほど雄大な自然が美しくて、全てが浄化された感じですね。
それよりも何よりも、レオさまのこれまでのイメージを覆すようなワイルドで骨太な演技・表情…魅了されますね〜。
せりふは少ないけれど、一瞬の表情で全てを語ることができるのは、レオさまのアクターとしての真骨頂。

これだけの瀕死の怪我を負っても生きられたのは、息子ホークへの思いが強かったからでしょう。
どんなに追い詰められても、ホークのために!と思うと信じられないような力が…親が子を思う気持ちってすごい!
大変だったろうなと思うシーンはいっぱいありますが、極寒の川に流されるシーンはよく耐えたなって思います。
雪の中での戦いのシーンや木々がざわめくシーンなど、自然光だけを使った撮影も素晴らしかったです。
フィッツジェラルドの行為は、最初はこういう状況下では仕方がないかもという思いもありましたが、だんだん利己的で
許せない極悪人になっていくところが、ほんとうに怖かった…。トム・ハーディさんが素晴らしかったです。
カナダ、アルバータの美しくて過酷な自然の中での人間と動物たちの壮絶なドラマを是非、映像で堪能していただきたいです。


レヴェナント

監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
脚本 マーク・L・スミス
    アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演 レオナルド・ディカプリオ
    トム・ハーディ
    ドーナル・グリーソン
    2015年 米
    ★★★★☆

アナと雪の女王

監督     クリス・バック
脚本 ジェニファー・リー
声の出演  イディナ・メンゼル
        クリステン・ベル
        2013年 米
        ★★★★☆