県内で出没が相次ぐツキノワグマの捕獲数が、4〜9月の6カ月間で195頭に達したことが16日、県自然保護課のまとめで分かった。
個体数を安定的に保つために県保護管理計画で定めた年間捕獲数の上限112頭を大幅に超過。急激な頭数減少により、同計画で県が掲げる「1千頭台の回復・維持」が危ぶまれることから、県は同日までに県猟友会などに対し、クマ狩猟期間中(11月15日〜来年2月15日)の狩猟活動自粛を要請した。
同課によると、本年度の推定生息数は1126頭で、2年連続で1千頭台をキープ。このため県は今春、「安定的な個体群の維持ができる見通しになった」と判断し、同計画に基づき休止していた4〜6月の個体数調整捕獲(間引き)を5年ぶりに再開した。
生息数が回復の兆しを見せた一方で、人里への出没は急増。県警生活環境課によると、4月以降の目撃情報は264件(今月12日現在)に上り、統計が残る過去9年間で2番目の多さ。昨年同期の1・4倍となっている。
これに伴い、捕獲数も大幅に増加。9月末までに個体数調整で22頭、有害駆除で173頭の計195頭が捕獲され、推定生息数の17・3%に達した。県保護管理計画では捕獲上限を生息数の1割と定め、1千頭台の維持を目標としているため、県は2年ぶりに狩猟自粛を申し入れた。