NPO法人ゆめ・まち・ねっと 設立趣旨書

土を掘っている3人の工夫がいました。
「何をやっているんですか?」と尋ねると…
Aさんは「見てのとおり、土を掘っているんですよ。」と答えました。
Bさんは「土を掘って、ここに花壇を作るんですよ。花を植えるのは、どっかほかの団体がやるんですけどね。」と答えました。
Cさんは「ここに花壇を作るんですよ。花を育ててくれているみなさんと相談しながらやっているんです。きっと、きれいな花壇になると思いますよ。あそこには障害のある人でも使いやすいベンチを作って、むこうには遊具を置いて…。子どもたちは、どんな遊具がほしいのかなぁ…。そうだ、あなたも何かアイデアがあったらぜひ聞かせてくれませんか。」と答えました。

同じ作業をしながらも、そこにどれだけの広がりを感じることができるのか。
みんながCさんのように、人との出会いやふれあいに思いをはせながら仕事をすることができたら、楽しいまちができるに違いありません。
もちろん、それは仕事ばかりではありません。
日々暮らす中で、一人ひとりがその日、そのとき出会う誰かとわくわくする、どきどきする、ほっとする…、そんな時間を過ごすことができたら、きっと、まちは生き生きしてくるでしょう。
人と人が出会うこと。それは、夢と夢が出会うこと。そして、夢が広がること。

人の生きる道を説いた、こんな言葉があります。
「物を残すは下の下、名を残すは中の中、人を残すは上の上」
例えば、道を作った、公園を作った、公共ホールを建てた、…それはそれだけのことだと。
役職が偉くなった、表彰された、銅像が立った…それとて、まだまだ自分のことだと。
ほんとうに素晴らしい生き方というのは、自分の描いた夢の実現が志半ばで終わるときを迎えても、その夢をつないでいってくれる人たち、あとに続いてくれる人たちを育てていることだと。
そうしたら、その夢はいつか誰かが叶えてくれる。

よく「人にやさしいまちづくり」という言葉を聞きます。
道路が舗装された、駅にエレベーターが付いた、建物の段差が解消された、きれいな公共施設ができた…。
それはもちろん大事なこと、必要なこと。
でも、もっと大切なのは、「人がやさしいまちづくり」。
夢を応援してくれる人がそばにいる。
困ったとき、手を差し伸べてくれる人がそばにいる。
悲しいとき、勇気づけてくれる人がそばにいる。
嬉しいとき、一緒に笑ってくれる人がそばにいる……。

今、あなたのそばには、どんな人がいますか?
そして、今、あなたのそばにいる子どもたちは、「未来」という言葉を、「夢」という言葉を知っていますか?

NPO法人「ゆめ・まち・ねっと」は、人がやさしいまちづくりのために、わくわくどきどきするような出会いをたくさん創り出し、そこからみんなの夢がつながっていくような居場所を少しずつ少しずつ育んでいくことを目的に活動をしていきます。