はじめに

私たちは、大学院在学中に結婚しました。
結婚を決めたのは、大学4年のとき。2人に海外留学の機会があり、 婚約後海外で同居をはじめました。
1年後に帰国。結婚式を挙げ、学生とアルバイトをしながら生活。
修士号取得後は2人とも就職して共働きをし、現在は妻が大学院に戻っています。

私たちは、婚姻届を出していません。また、結婚後もそれぞれの姓を名乗りつづけています。
どちらかを筆頭とした戸籍で、名前もどちらかに (おおよその場合は夫の姓に)そろえなければならない、という現在の民法の規定は、私たちが考えている結婚の形とは違うものでした。
どちらかの家に吸収されるのではなく、どちらの家族も大事にしながら新しいファミリーを作ろうと思っていた私たちは、それぞれの姓を残しながら、2つのファミリーネームを持つことにしました。夫婦別姓で婚姻届を出すことができないため、通称使用か事実婚かを考えた末、今の状態を選択しました。

結婚式では、集まってくれた両親、家族、親戚、友人、恩師など多くの人たちの前で、「夫婦となる」ことを誓いました。日常の生活でも、夫婦として親戚・友人たちとお付き合いしています。

婚姻届を出さない夫婦ってあり?姓が違う夫婦って…?
そんな質問をされることがあります。
実際はぜんぜん特殊なことなんてありません。 ふつうに生活をしています。
自分たちが「事実婚なんだ」と強く意識することは殆どありません。
ただし、法律婚と違って、自分で考えて、やらなくては ならないさまざまなことがあるのは確かです。

私たちの経験を書くことで、いくらかお役に立てればと思います。


(c) Penguin's Nest,2005