太平洋資源開発研究所〔主な発見歴【アザミサンゴ】02

            世界最大のアザミサンゴ…「KY事件」

 

KYの文字で傷つけられたアザミサンゴ

サンゴ汚したK・Yってだれだ 1989420日『朝日新聞』夕刊のカラー特集写'89 地球は何色?に、このような見出しで、世界一の「ギネスサンゴ」に《KY》と白くくっきりと描かれたカラー写真が掲載された。その翌夕、石垣島の研究所に、さる週刊誌の記者から電話があった。とてもあわてている様子で、“すぐに見てください!”とファックスでその紙面を送り付けてきた。それから明け方まで、研究所の電話はマスコミ各社からの問い合わせで鳴り続けた。事もあろうに、『ギネスブック』に記録されている世界唯一の珍しい「アザミサンゴ」に、一方、わが国でも環境庁が、《人の手を加えてはならない海洋初の「自然環境保全地域」と「海中特別地区」に指定した》その本尊とも言うべきサンゴを、取材した当のカメラマンが傷をつけ、自然保護キャンペーンをでっち上げたという事が判明。騒ぎはエスカレートし、終に刑事告発事件となり、当人はもとより、天下の朝日新聞社社長までも辞職するという日本中を席捲する大事件に発展した。この余波を受け、白井所長は海上保安庁の要請で「損傷に関する調査」と、検察庁の現場検証に協力するという、予期せざる面白くない仕事を仰せつかった。因みに、上記《 》中の文は、自作自演の朝日の記者が書いた文である。

 

           

                1989年4月20日朝日新聞夕刊

海上保安庁と共に「アザミサンゴ」の損傷を調査する白井所長