宇津帆高速度急行電鉄

第一期線建設計画概説


ご注意:

 ここにかつて掲載していたテクストは、筆者が北九州大学SF研究会に在籍していた1993年の6月から、岡山大学に入り直した後の1995年夏にかけての時期に、北九州大学の同級生でネットゲーマーであった森瀬繚乱こと高木啓多君の依頼で私が立案・記述した、「蓬莱学園」というネットゲームにおいて構築された架空の世界における、鉄道建設計画書であった。

 これは当時このゲームの世界で進行しつつあった「地下鉄計画」というプランに対するアンチテーゼとして(それ故仲間内では「高架線計画」と呼ばれていた)立案・記述されたもので、死んだ子の歳を数える様な不毛さを湛えた、今となってはどうにもならない様な内容だった。

 “だった”と過去形で書くのは、記述から10年を経て、今自分で読み返すと非常に痛かった(苦笑)事、自分自身にとって「蓬莱学園」という作品が完全に過去のものとなってしまった事、そして当該テクスト掲載ページを某巨大掲示板サイトで直リンクされた(これ自体は原則的に禁止するつもりは今後とも無いが、リンクに当たってはせめてある程度の配慮は欲しいところである)上でここのページに記した注意及び前書きを一切読まない形で的外れな論評をされて大変に不愉快な思いをした事から、当該ページを削除した為である。

 まぁ、それでも完全削除ではナニだと思うので、ここには当該テクスト作成時の、つまり「高架線計画」の最終的な成果である施設計画書の部分だけを以下に再掲しておく。

 これを読まれて貴方に何某か得るものがあれば幸いである。



******* 宇津帆高速度急行電気鐵道一号線施設計画書*******


[  路線  ]

 宇津帆新町一丁目附近ヨリ蓬莱学園正門前・記念大講堂前・中央校舎前・女子寮前附近ヲ経テ不忍池附近ニ到ル本線約八哩及ビ本線女子寮前附近ヨリ分岐シ若鷺附近ニ到ル車庫線約二哩

 並ビニ車庫線女子寮前起点四鎖附近ヨリ分岐シ環状線女子寮前ニ到ル連絡線約八鎖

[ 動力方式 ]

電気・内燃・蒸気

  電気動力ヲ基本トスルガ、災害時等ニ備エ、他方式ニモ対応スルモノトスル

[軌道構造仕様]

車輛定規:新京阪鐵道乙号車輛定規ニ準拠

 高サ:十三呎二吋

 幅:九呎六吋

建築定規:

 高サ:十四呎 / 十八呎六吋(架空電車線ヲ有スル区間 一般基準) / 十五呎二吋(架空電車線ヲ有スル区間 縮小限度)

 幅:十二呎六吋

軌間:

 四呎八吋半:是ヲモッテ標準ト為ス

 三呎六吋:本線蓬莱学園正門前-女子寮前・車庫線・連絡線ニ敷設

軌條:

 設計荷重:T-30 本線・車庫線 / T-22 連絡線・側線

  何レモ速度九十四哩/時ノ場合

 種別 AREA:百三十二封土/馮 本線・車庫線 / RE:百封土/馮 連絡線・側線

  何レノ場合モ”ショア”硬度50±3ノ条件ヲ満タス高周波焼入ケイ素マンガン鋼製硬頭軌條トスル

継目:

 方式:相対式 一般区間 / 相互式(曲線半径四十鎖以下ノ区間ニ限定)

 種別:伸縮継目 一般区間 / “テルミット”溶接 ”ロングレール”区間

軌條締結:

 種別:”ナブラ”形二重弾性締結装置

分岐器:

 種別:電動式直結直線分岐器  弾性分岐・護輪軌条付

 速度制限:直線側 四十五哩/時 / 分岐側 二十五哩/時

枕木:

 種別:PC枕木 一般部 / 合成枕木 分岐器・橋梁部

 敷設間隔:一呎六吋

道床:

 種別:砕石・川砂利ニヨルバラスト道床

 最小厚:二呎六吋

カント:

 ”カント”算出ニ当タッテハ以下ノ公式ヲ用イル事

 一般基準 C=390*V^2/R

 縮小限度 C=310*V^2/R

 但シ双方共五吋ヲ超過スル事ヲ得ズ

橋梁設計荷重:

 等分布荷重八万八千封土/呎以上 Cooper氏荷重系ニテ E.75以上ニ相当

路盤構造:

 一般部:

 高強度鋼板巻立鉄筋混凝土製耐震橋脚若シクハ遠心鋳造鋼及ビ高張力鋼製部材ヲ含ム鋼鉄組立橋脚

 並ビニ鉄筋混凝土製高強度軽量桁ニヨル高架橋

 標準支間  二十五呎 /  断層部  盛土高架  型鋼打込土留擁壁ヲ設置

曲線半径:

 本線路:一般基準 九十鎖 / 縮小限度 四十鎖/十二鎖 但シ分岐器

 側線:一般基準 二十鎖 / 縮小限度 八鎖 但シ分岐器

緩和曲線:

 挿入箇所:本線路、其ノ他高速度運転ヲ為ス線路ノ曲線、直線間及ビ複心曲線間

  但シ分岐ニ付帯スル場合ハ除ク

 延長:以下ノ公式ヲ用イルモノトスル

  一般基準:0.0010*V^3/R鎖以上  但シ”カント”ノ一千倍ヲ下ル事ヲ得ズ

  縮小限度:0.0006*V^3/R鎖    但シ”カント”ノ八百倍ヲ下ル事ヲ得ズ

軌道中心間隔:

 本線路:停車場外 十四呎以上 / 停車場内 十五呎以上

 側線:十三呎以上

最急勾配:

 本線路:連続 一千分ノ二十 / 短小 一千分ノ三十三 延長二十五鎖以下ニシテ前後ガ水平ナ場合

 停車場内:一千分ノ二 車輛ノ解結ヲ為ス場合 / 一千分ノ六 車輛ノ解結ヲ為サザル場合

 側線:一千分ノ二 車輛ノ解結又ハ留置ヲ為ス場合 / 一千分ノ三十 車輛ノ留置ヲ為サザル場合

線路形態:

 一層複々線高架式 本線宇津帆新町-記念大講堂前・中央校舎前-不忍池

 二層複々線高架式 本線記念大講堂前-中央校舎前

 一層複線高架式  車庫線・連絡線

  但シ当面ハ一層複線式ニテ全線区ヲ建設予定

[ 電気施設  ]

電圧:直流一千五百V±五%

架線方式:饋電線吊架式重縺線架線(警報線入)

架線鉄塔:不銹鋼製型材組立鉄塔

電車線:四分ノ一平方吋硬銅溝付電車線

饋電方式:上下線別・方面別饋電方式

発電所設備:

 波力発電所 定格出力三万kW 一基 研究部西側海岸ニ設置

 水力発電所 定格出力三千kW 八基 下水道内ニ分散設置

電力指令室:女子寮前ニ設置 発/変電所ヲ集中管理

変電所設備:宇津帆新町及ビ女子寮前ニ設置

変成機器:

 電車線供給用:”フロン”沸騰冷却式”サイリスタ”整流器

  宇津帆新町:定格出力三千kW 十二基

 電車線供給用:”ヒートパイプ”冷却式”サイリスタ”整流器

  女子寮前 :定格出力五千kW 六基

 付帯機器用:”ヒートパイプ”冷却式”サイリスタ”整流器

  宇津帆新町:定格出力一千kVA 四基 / 女子寮前 :定格出力一千kVA 五基

 予備電源:瓦斯”タービン”発電機

  宇津帆新町:定格出力一千五百kVA 二基 / 女子寮前:定格出力一千五百kVA 四基

 付帯機器用鉛蓄電池:

  女子寮前:容量 四千kVAh 一基

 受電電圧:三相交流二万二千V 周波数六十”サイクル”

 受電地点:両発電所ノ双方ニテ受電

高圧送電線路:

 特別高圧送電線 電圧 三相交流二万二千V 一回線 両変電所ヲ並列接続

 信号高圧回線  電圧 三相交流  六千V 二回線

 動力高圧回線  電圧 三相交流  三千V 一回線

[信号保安設備]

閉塞方式:

 自動閉塞方式 CTCニヨル集中管理ヲ実施

 車内信号閉塞方式 試験運用/対応車輛ノミ

聯動装置:第一種電子継電

転轍機:電気式

ATS装置:高周波連続誘導方式(六周波数切替)

軌道回路:境界短絡式電圧送受電型無絶縁高周波軌道回路

信号装置:

 三位色灯式信号機(場内・出発・閉塞)

 二位灯列式信号機(   入換   )

 車上信号機地上子(搭載車輛ノミ対応)

運行指令室 :女子寮前ニ設置 集約分散式列車運行管制装置ヲ設置

列車無線方式:

 符合化信号変復調式超短波無線

  符号化規格 量子化周波数 24kHz 量子化”ビット”数16bit 1”チャネル”

  基地局:

   記念大講堂前:使用周波数141.94MHz 出力0.5kW

   女子寮前:使用周波数149.94MHz 出力1.0kW

   全区間ニ同軸漏洩(LCX)電索敷設

[  驛施設  ]

乗降場:宇津帆新町・蓬莱学園正門前・記念大講堂前・中央校舎前・女子寮前・不忍池(総テ仮称)ノ八驛ヲ設置

乗降台:

 有効長:標準 八鎖 / 最大十二鎖

 構造:鉄骨組立(古軌条流用)混凝土張 対向/島式

 衝撃吸収装置:宇津帆新町乗降場終端ニ油圧式衝撃吸収装置ヲ設置

驛舎:

 宇津帆新町:

  鉄筋混凝土造九階建”ターミナルビルヂング”及ビ不錆鋼鉄骨組立硝子張”アーチ”式上屋ヲ設置

 蓬莱学園正門前:

  鉄骨混凝土造二階建驛舎ヲ高架下ニ内蔵

  環状線連絡用”エスカレータ”ヲ設置

 記念講堂前:

  鉄筋混凝土造二階建驛舎及ビ記念講堂・中央校舎直結連絡橋ヲ設置

 中央校舎前:

  鉄筋混凝土造三階建驛舎及ビ中央校舎直結連絡橋ヲ設置

 女子寮前:

  鉄筋混凝土造一階建驛舎ヲ高架下ニ内蔵

 不忍池:

  鉄筋混凝土造三階建驛舎ヲ高架下ニ内蔵

  他線連絡用”エスカレータ”ヲ設置

改札:自動集改札機ヲ各驛改札口ニ設置

[  車 庫  ]

 中央校舎前-女子寮前間ニ若鷺車庫(二百五十輛収容・軌道/環状/高架各線統合工場併設)ヲ設置

 

(注)

 Cハ”カント”(吋)、Rハ曲線半径(鎖)、Vハ最高通過速度(哩/時)ヲ示ス。

 単位ハ以下ノ様ニ換算スル事。

   一呎=十二吋=約304mm 一哩=八十鎖=千七百六十馮=約1.6km 一封度=約0.45kg


 なお、「蓬莱学園」は基本的に架空の存在であり、当サイト所載の関連コンテンツを含めて実在の人物・事物などとは無関係である事については特にご注意願いたい。

 また、当サイトに掲載した「蓬莱学園」関係のテクストについては、(株)遊演体、新城カズマ、蓬莱学園FCが著作権を有する「蓬莱学園」の二次的著作物である事と、各一次著作権者とは一切関係ない事を予め宣言しておく。


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