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横浜ラポールでの活動 〔すどう美術館がやってきたin横浜ラポール〕2004 2月

林 美喜さんのワークショップに参加しました。



この表情、言うことないね。



こんな準備をしました。



活動の様子


 玄関ロビーに展示

すどう美術館IN横浜ラポールにおけるアクションペインティングのワークショップについて

 すどう美術館では、少しでも多くの人にアートを感じ、楽しみ、また、気に入った作品を所有する喜びを感じてもらいたいという考えで、美術館の中だけでなく、地方や、美術館以外の場所で様々なアートに関する催しを行っている。今回は、横浜の障害者スポーツ文化施設、横浜ラポールでの出前美術館となった。その活動の一つとして、今回、私がアクションペインティングのワークショップを担当することになった。

     ワークショップの設定について

     場所    障害者スポーツ文化センター横浜ラポール 2階ラポールボックス

     対象、人数 知的障害、肢体不自由の障害のある人を中心に考えながら、年齢、性別、人数に制約をつけ

     ない。より多くの人、障害のある人もない人も、子どもも大人もみんな一緒に活動したい。

  ・ ねらい   身体ごと表現活動を行い、存分にアートを体感する。

     材料、道具  

和紙   巨大な画面を確保することができる。顔料の吸い込みがよく、染めるようなやさしい表現効果がある。強度があり、激しい活動にも耐えうる。個人でやりたい人や障害の関係で床でできない人のことを考え、一人で取り組める大きさの画面も用意しておく。

絵の具  耐水性でない水彩用絵の具。手や足についても洗い流しやすい。黒色については、墨を使う。濃淡も意識でき、和紙との相性がよいため。

ローラー 絵の具をよく吸収するスポンジ。ローラー部分がカットされていて、線や点もえがけるもので軽量なもの。

筆    できるだけ大きなもので、線が引きやすいもの。

     車椅子に乗りながら使える柄の長いもの。

ドレッシングの容器

     ドレッシングの容器に絵の具を入れておいて、それを押して、絵の具を飛び散らせて活動する。

バケツ  絵の具を用意しておくためのもの。このバケツから好きな色をコップや皿に取り分けて使う。絵の具の濃さは手でかきまぜて、だまにならない程度が扱いやすい。色がわかりやすいように、透明なものを使う。

コップ、皿 透明なもの。皿はローラーが使いやすい大きさを確保する。    

雪    触感をより楽しむために雪を用いる。雪に様々な方法で色をつけ、それを画面に投げつけたり、それで描いたりする。また雪を削ったり、かためたりして彫刻的な活動も行う。

 

事前の打ち合わせで、障害のある人の施設での展示とワークショップについて、安全面や今回の企画

    だからできることなどについて話し合いを重ねました。

 

     ワークショップの様子について

2月7日(土)午前の部 11時

14メートル×3メートルの和紙にとにかく自由にアクションしていきました。活動のきっかけの一つとして、雪を用意しました。雪玉をつくって、絵の具をつけ、和紙に投げつけるという行為も考えていましたが、雪がかわいらしい雪だるまの箱に入っていたので、そのまま使うことにしました。まず、雪で遊ぶ子、すぐに画面に向かう子、それぞれに活動が始まりました。雪で遊ぶ子たちは、雪だるまに色を付けたり、彫刻のカービングさながらの活動を展開しました。色が付いて削れた雪で和紙に描画する姿も見られました。和紙の方では、子ども達ははじめのうちは、真っ白な紙の上に緊張した面持ちで筆やローラーで線を引いていきました。線を引くことを楽しんでいる様子です。しばらく線を引いていると、そのうちに一人がコップに入れてきた絵の具をぶちまけることが始まります。また、ドレッシングの容器でのドリッピングの活動のおもしろさが見えてきて、ぶちまける活動が広がります。その活動とともに、直接手足でペタペタしながら描いていく活動が熱を帯びていきました。

その後、作家の畑さんと新田さんが合流し、新田さんが先生をつとめているところの知的障害の中学生の生徒も参加し、活動は激しさを増していきます。この頃には子どもの活動をサポートしていた保護者の方も子どもと一緒に絵の具まみれになって活動しています。中には、お母さんがとても熱心に取り組んでいる姿が見られました。畑さんが画面の造形的な部分を考慮して、青色をぶちまけ、新田さんの生徒がその活動に同調し、手足で、その青色をのばしたり、走りまわったりダイナミックに活動しました。いつも、粘土しかさわらないからと新田さんが粘土を持参して参加した生徒は、まわりの盛り上がりにつられながら、驚くことに足で絵の具をのばしたりと積極的に取り組みました。

また、車椅子での参加の成人の方は、介護の人に車椅子を押してもらいながら、柄の長い大きな筆で、力強く線を引き続けました。そのときの何とも楽しそうな、充実している表情がとても印象に残りました。

30分やりっぱなしで、大画面もほとんど白い部分がなくなり、色がぎっしりと染み込んだところで、終了しました。一時間を予定していましたがものの30分でこれ以上できないほどの画面になりました。

 

     インターバルで

激しい活動のため、そのままの状態では、二回目の開始時刻の2時までには乾かないと判断し、すどう美術館のスタッフもラポールのスタッフも総出で片付けと準備を行いました。和紙が大量の水分を、吸い、吸いきれない水が床に溢れ出ているという状態だったので、新聞紙で表面の水分を吸い取り、その後和紙の下の水分を新聞紙で吸い取りました。急きょ扇風機を持ち込み乾燥させました。何とか二回目を迎えることができました。