釣行日時  2001年8月20日(月) 15:30〜18:30
天 気  晴れ
釣り場  北海道紋別郡滝上町 渚 滑 川 ( 上 流 部 )
釣 果  ニジマス 18〜34cm 10匹
ヒットルアー  セルタ3.5g(赤銀)、SCシャッド4SP(ヤマメ)、マイティーペッパー35SP(黒金)
コメント 渚滑川上流部 ここ渚滑川は全国に先駆けてキャッチ&リリース区間が設定された川です。当初は8kmだったC&R区間が、現在ではさらに16km延長されて合計24kmになっています。釣りの対象となるのは、ニジマス・アメマス・ヤマメなどで、ニジマスは滝上町が毎年放流しているようです。最初に設定された8kmの区間は魚止めの滝の下流にあり、海からサクラマスやカラフトマスも遡上してきます。この区間は開けた中規模の川で、フライものびのびと振ることができます。後から延長された上流部の16kmの区間は川幅もずいぶん狭くなり、渓流になります。
 北海道での釣行第1日目となるこの日は、上流部に入ってみました。川幅が狭いのでポイントが絞りやすいと思ったからです。渚滑川は川沿いがほとんど農地になっているために入川口が限られています。地図を見ながら所定の入川口に着くと、すでに車が2台とまっていました。1人のフライマンが川から上がってきたので、話しかけてみると、「上流に先行者がいるから釣り下ってみたけど、あまりよくないんで移動する」とのことでした。どうしようかと迷いましたが、「他の場所へ言っても同じかもしれないし、移動の時間がもったいない」それに「フライとルアーでは違った結果が出るかもしれない」と思い、ルアータックル(ロッド:6フィート4インチ,ライン:4.9ポンド)の準備をして川へと降りていきました。
 川に出るとなんと目の前に先行者のフライマンがいました。ニンフで釣っているようです。しかたなく目の前の瀬にスピナーをキャスト。するとすぐにヒット!でも、すぐばれてしまいました。「魚はいるんだ」ともう1回同じ場所へキャスト。するとまたヒット!しかし、魚が小さいためにフッキングしませんでした。先行者のフライマンに声をかけてみると、「アタリは1回あったけどあまり調子がよくないんで、もう上がります」と言うので、これはラッキーと上流へと向かいました。
ニジマス 34cm 1匹目はすぐに釣れました。20cmほどのかわいいひれピンのニジマスです。このサイズは退屈しない程度に遊んでくれます。しかしだんだん飽きてきて、「そろそろまともなサイズを釣りたいなあ」と思い始めた頃、目の前になかなかいいポイントが現れました。ちょうどいいくらいの速さで流れる瀬の上に木が覆い被さっています。こういう攻めにくいポイントにはいい魚が残っているものです。サイドキャストでスピナーをねじ込み、流れの中をゆっくりと横切らせると、今までとは違う重いアタリがきました。ランディングしてメジャーをあてるとジャスト30cm。しかし残念ながらひれが丸い今年放流されたばかりの魚のようでした。
 その後も小型のヒットは続きましたが、良型はなかなか顔を見せてくれません。そうこうしているうちに帰らなければならない時間が近づいてきました。川から道路へ上がる道がよくわからないので、来た道を帰るしかありません。そこで釣り下りながら気になるポイントだけにルアーを通していくことに。釣り上がるのと釣り下るのとではポイントの攻め方が異なるので、釣り上がってくるときにはパスしたポイントも、上流側からのアプローチで攻略可能な場合も多く、帰り道にもそこそこ楽しめました。そして当日の最大魚もそんなポイントから出ました。川の流れが2つに分断され川幅が狭くなった荒瀬の脇にある幅ほんの50cmほどのピンスポットにスピナーをステイさせるとすぐにヒット!うっすらとしたピンクに染まったひれピンの34cm。この1匹に満足してこの日は釣りを終えました。


釣行日時  2001年8月21日(火) 5:00〜7:00、15:00〜17:30 ニジマス 36cm
天 気  晴れ
釣り場  北海道紋別郡滝上町 渚 滑 川 ( 下 流 部 )
釣 果  ニジマス 25〜43cm 21匹、 カラフトマス 53cm 1匹
ヒットルアー  チェイスミノーディープ50F(ヤマメ)、セルタ3.5g(赤銀)、シュガーディープ50F(赤金)、シュガーミノー50F(赤金)、ダイビングビートル(赤金)、セルシード5g(アワビ)
コメント カラフトマス 53cm 2日目の早朝、天気は晴れ。前日は上流部を釣ったので今度は下流部の様子を見に行きました。タックルは川幅に合わせて、中流用の8フィート6インチのロッドにラインも6ポンドと少しだけ太くしました。
 川へ降りると目の前には早瀬からトロ場になる好ポイントが広がっていました。水深は1.5mくらいはありそうです。そこでチェイスミノーディープ50Fを結び、流れを横切らせながら釣り下っていくと、数投目でヒット!元気なファイトで暴れ回ります。少し手こずりましたが、何とかランディングに成功。36cmのひれピンニジマスでした。立派な魚体です。続いて28cm。どうやら下流部の方がアベレージが大きいようです。しかし、このポイントはその2匹で終わってしまいました。
 次のポイントを目指して下流へ歩き始めましたが、延々とチャラ瀬が続き、ポイントらしいポイントがありません。200mほど歩いてようやく小さなポイントを発見しましたが、小型のチェイスのみ。さらに100mほど下ると、川が大きくカーブしていて一見良さそうなポイントがありましたが、渇水のために水深が浅くなりすぎていてNG。さらに約100m下っていくと、瀬の中に岩や倒木があるポイント。しかしここもあまり良くなく、小型が1匹出ただけ。下流を見渡してもあまりいいポイントがなさそうなので引き返すことにしました。
 朝一のポイントまで戻ってきて小型を1匹追加。時間がまだ少しあったので一つだけ上流のポイントを探ってみようと、150mほど上流へ。すると岩盤によって流れが絞り込まれ、急流から淵になるポイントに辿りつきました。まずはアップストリームに攻めて25cmくらいのひれの丸いニジマスをキャッチ。しかし後が続きません。「絶好のポイントのはずなのに。」そこで今度は上流側へ回りこんでゆっくりとチェイスミノーディープを流し込んでいくと、今までとは明らかに違うゴンッという大型のアタリ。しかしフッキングしませんでした。そこでもう一度同じラインへミノーを送り込むと、「このあたりだな」と思ったところでまた同じアタリが出ました。今度はしっかりフッキング。しかし魚は流れの底に張りついたままでまったく動こうとしません。サイドからプレッシャーをかけても動きません。これでは魚が弱ってくれないので、下流へ回りこんでプレッシャーをかけるとやっと魚が動き出してくれました。淵の中を右へ左へと泳ぎまわりますが、重いだけでそれほどスピードはありません。「どうやらニジマスではないな」と思っていると、流れの中に魚の姿が見えました。雄のカラフトマスです。川に入ったカラフトマスは禁漁ですが、「釣れてしまったものはしかたがない」と、しばらく時間をかけて慎重にファイトし、無事ランディング。メジャーをあてると53cm。やや小型ではありますが、北海道ならではの魚との出会いに満足し、午前の釣りを終了しました。
ニジマス 37cm  ホテルで朝食を取った後、妻と娘を連れて滝上町の観光スポットをまわりました。パパは忙しいのです。昼食はフライマンがオーナーのレストラン「木ララ」で。けっこうおいしかったです。そしてホテルへ帰る途中、娘が寝てくれました。「ラッキー!釣りに行ける!」と家族をホテルに残し、一目散に川へと向かいました。「大物狙いで下流部だ!」大雄橋の近くの駐車スペースに車をとめて釣りの準備をしいていると、一人のフライマンが川から上がってきました。話を聞こうと思いましたが、こちらが準備している間に帰ってしまいました。平日とはいえさすがに有名河川は釣り人が多い。
 川へ降りると延々とチャラ瀬が続いています。渇水のせいもあるでしょうが、下流部はとにかくポイントからポイントまでが遠いのです。200mほど下ってようやくそれらしいポイントに到着。岸から離れて早瀬の中にスピナーをキャスト。流芯をはずれてスピナーが急激なターンをしたところで追ってきた魚がヒット!底が白っぽい砂だったのでヒットシーンがはっきりと見えました。まあまあの型です。連続ジャンプで派手なファイトを演じてくれたのは37cmのひれピンニジマスでした。 しかし、次のポイントまではまた遠い。300mほど下るとようやく水深1mほどの瀬が50mほど続き、その下流に大きな淵がある好ポイントがありました。まずはその瀬にスピナーを流すとすぐにヒット!25cmほどのニジマスです。そしてこの1匹を皮切りに爆釣が始まりました。ワンキャストワンヒットで25〜30cmのひれピンニジマスがロッドを絞ります。アタリが遠のいてきたところでミノーにかえるとまたヒット!すごい魚影です。
 ひとしきり釣った後、この瀬を渡って対岸ヘ行き、ゆったりと流れる下流の淵を狙ってみました。5gのスプーンを結んでロングキャスト。ゆっくりとリトリーブしてくるとひれの丸い魚が次々とヒットしてきました。サイズは30cmどまり。
 そろそろ帰る時間が近づいてきたので、来た道を上流へと戻ります。さっき入れ食いだった瀬を反対側から狙ってみると、数投目に良型のアタリがありましたが、フッキングできませんでした。残念。しかし、少しだけポイントを休めてもう一度トライするとあっさりとヒット!重々しいファイトで瀬の中を走り回ります。するとその時、チリンチリンという熊除けの鈴の音とともに対岸にフライマンが下りてきました。ギャラリーの登場でばらすわけにはいかなくなりました。慎重にやり取りをして無事ネットに入ったのは43cmの丸々と太ったニジマス。ひれがちょっと丸いのが残念でしたがグッドサイズです。この魚とのファイトでポイントが荒れてしまったので、ここを諦めて長い道のりを車へ。戻る途中、目につくポイントだけをちょこちょこと釣って数匹を追加し、この日の釣りを終えました。


釣行日時  2001年8月22日(水) 16:30〜18:00
天 気  曇時々小雨
釣り場  北海道知床半島 羅 臼 川
釣 果  オショロコマ 15〜24cm 10匹
ヒットフライ  ブラウンパラシュート14番、 ヘアズイヤー12〜10番
コメント オショロコマ 台風が迫ってきている8月23日の早朝、知床の羅臼川へオショロコマを釣りに行きました。幸運なことに、この時点では多少風が強いものの、雨もまだ小降りで川の増水もたいしたことはなく、十分釣りができる状態でした。ここでは川の規模や対象魚のサイズ、それに釣趣を考えてフライでチャレンジしました。
 知床半島はヒグマがたくさん生息しています。彼らには会いたくないので、遭遇する確率が低いであろう下流部の町中から入川しました。ドライフライでの入れ食いを夢見て、12番のエルクヘアカディスを結び、次々とポイントにキャストしていきますが反応がありません。絶好のポイントと思われる場所で、ようやく小さいながらも1匹目をキャッチしましたが、後が続きません。「台風の接近の影響だろうか?」水面までなかなか出てきてくれません。そこでしかたなくニンフを沈めてみると、今までの不調が嘘のように次々とアタリがでます。堰堤の下の落ち込みなど、少しでも他の場所よりも深いところを流せば、確実に反応があるのです。結局、フッキングできなかったり、ばらしてしまった魚も多かったのですが、24cmのまあまあサイズのきれいなオショロコマを手にすることができ、満足して宿へ帰りました。


釣行日時  2001年8月24日(金) 4:30〜6:30
天 気  晴れ
釣り場  北海道知床半島 羅 臼 川
釣 果  オショロコマ 10〜23cm 15匹
ヒットフライ  ヘアズイヤー12〜10番
コメント オショロコマ 台風が去った次の朝早く、増水による濁りを心配しながら再度羅臼川へ向かいました。川に着くと増水しているものの濁りは笹濁り程度で十分に釣りができそうです。そこで前日よりも少しだけ下流から釣り上がることにしました。
 川の状況からみてドライフライでは苦しいだろうと、最初から10番のヘアズイヤーを結び、スプリットショットとマーカーをセットしました。アウトリガースタイルで落ち込みから続く急流の脇のたるみを流していくと、すぐに数匹のオショロコマを手にすることができ、一安心。
 そしてそのポイントの少し上流の方を流していると、マーカーがピタッと止まりました。「なんか今までのアタリと違うなあ」と思いながらもすかさずロッドを跳ね上げると、全く動きません。「アレッ?根掛かりかな?」と思った次の瞬間、オショロコマとは次元の違うパワーでそいつが暴れ始めました。なんとカラフトマスがヒットしたのです。「あんなちっちゃいフライを本当に食ったのかなあ?」と不思議に思いながらも、強烈な引きに耐えます。「困ったなあ」「こんなサイズの魚を想定してなかったから、小さいネットしかないぞ」「ティペットも0.6号だし」「いったいどうやってランディングするんだ?」とあれこれ考えながらも、なんとか魚をその場に留めようと必死にやり取りをします。下流はしばらくの間激流が続いています。しばらくがんばっていましたが、ついにそいつは流れに乗って下りだしました。「まずいなあ。」こうなるともうどうしようもありません。ただただ魚について行くだけです。20mほど下ったところで一度止まりかけましたが、耐えきれずにまた下られてしまいました。しかし、この時にフッキングの状態を確認。フライはしっかりと口に掛かっています。60cmくらいの雄のカラフトマスです。さらに30mほど下流までついていって、なんとか少しだけ緩い流れの中に魚を誘導することに成功。いよいよランディングの体制に入りました。でもネットは小さすぎてとても使えそうにありません。そこでハンドランディングしようと寄せにかかった瞬間、重々しいヘッドシェイク。そしてロッドは緊張を失いました。フックアウト。疲れました。
 その後はポイントを上流に移し、朝食の時間までオショロコマを釣りまくって納竿しました。


釣行日時  2001年8月25日(土) 5:00〜8:00、 16:00〜18:00
天 気  晴れ
釣り場  阿 寒 川
釣 果  ニジマス 18〜48cm 5匹
ヒットルアー  セルタ3.5g(赤銀)、ダイビングビートル(赤金)
コメント ニジマス 48cm 北海道釣行3本目の川は阿寒川です。ここは今回釣りをする川の中で唯一入漁料が必要な河川、つまり漁協によって管理されている川です。他の川ではただで釣りができるのに、この川では1日1100円も払わなければいけません。ということは、魚がたくさん放流されていて、魚のコンディションに不満は残るかもしれませんが、数釣りが楽しめるはずです。そんな甘い予想のもとに計画された阿寒川での釣りは、今回の釣行の中で一番イージーな釣りができるはずだったのですが...
 まずは阿寒湖畔にある漁協へ行き、翌日の入漁券を買い、最近の状況を聞きがてらポイントマップをゲット。ポイントマップには有料区間の上流部しか載っておらず、どうやら放流は上流部に多いらしいことがわかりました。釣り人も多いかもしれませんが、魚がいれば釣れるだろうと、翌日の朝はその上流部に入ることにして、ポイントの下見に出かけました。
 阿寒川はまりも国道に沿って流れていて、渚滑川に比べれば、入川口はたくさんあります。国道を下流へ向かって走って行くと、ポイントマップに載っている区間の入川口には必ず数台の車がとまっていました。さすが人気河川です。とりあえず川の様子を見に降りていくと、台風の影響で水はやや濁り気味、川幅はそれほど広くなく、倒木がたくさんあります。それに川原が狭く、両岸には原生林がせまっています。車に戻ると丁度監視員のおじさんが回ってきていたので、話し掛けてみると、「このもう少し下流に支流が合流するポイントがあって、その川沿いに下りられるよ」ということなので、翌日の入川口をそこに決定しました。「釣れていますか?」という問いには「さっき下流で魚が跳ねていたから、魚はいるはずだ」というちょっと不安な返事でした。
 一夜明けて午前5時、ルアータックル(ロッド:6フィート4インチ,ライン:4.9ポンド)をセットして支流を下っていきます。合流点は水深も浅く、それほどいいポイントには見えませんでした。そこでなんの気なしにその上流のはっきりと底が見えるほど浅い広々としたところに、ただのウォーミングアップのつもりでスピナーをキャストしました。リーリングしながらスピナーの動きを目で追いますが、何も起こりません。ところが下流のポイントが気になってほんの少し目を離した瞬間、何か違和感を感じた私はすかさずロッドを煽ってフッキング。ラインの先にはフックから逃れようと必死にのた打ち回るナイスサイズのニジマスがいました。スピードはそれほどではありませんが、とにかく重い。魚は下流目指して走り出しましたが、あまり遠くへ行かれると、岩や倒木などの障害物をかわし切れなくなってしまうので、早目にプレッシャーをかけ、魚の体力を奪います。これがうまくいって割と短時間でランディングすることができました。メジャーをあてると48cm。「ひれは丸いけど、1投目からこのサイズが出るなんて!今日はすごいことになるぞ!」とやる気満々になりました。
ワイルドなニジマス 30cm しかし、その後は次々と各種ルアーをポイントに投げこんでも、ほとんど反応が無く、たまにアタリがあっても20cmほどの小型、と散々な結果。結局午前中でのキャッチは第1投目で釣れた1匹だけとなってしまいました。
 昼間は阿寒湖でボッケを散歩したり、観光船に乗ったりして家族サービスに努め、少し早めにホテルに戻ると、「せっかく1100円も払ったことだし」と妻を説得して午後の釣りへと出かけました。
 午前の釣りの結果から、上流部は魚影も薄く釣り人が多いのであまり良くないと判断し、もう少し下流のポイントマップに載っていない場所を攻めてみることにしました。地図とにらめっこしながらあれこれと考えて、川が国道から離れる区間に目をつけました。国道から離れるといっても、大きくカーブした川はすぐ下流でまた国道に近づいているので、ここを釣り下れば川から上がってから車まで戻る距離が短く、長い時間釣りができるからです。
 そのポイントに行ってみると幸運にも先行者はいないようです。早速国道脇に車をとめると川へと降りました。渓相は午前釣った場所とあまり変わりません。どんどんと川を下りながらポイントを叩いていくと、わずかですが上流よりは魚の反応が多いようです。しかし、時折釣れてくるのは小型ばかり。大型がついていそうな場所だけに的を絞って釣っていきますが、芳しくありません。
 そうしているうちにどんどんと時間は過ぎていき、ついに帰る時間の目安にセットしてあった携帯のアラームが鳴りました。そろそろ川から上がる時間なのですが、国道まではずいぶん距離があるようで、車の走る音は全く聞こえません。ちょっと急ごう。大場所以外は全て飛ばしてベストポイントにだけキャストしながら早足で川を下って行きます。するとこれまであった人が歩いた跡がいつのまにかなくなり、川原にはエゾシカの骨が散乱しています。中には頭蓋骨や一部に毛皮がついている物まであり、気味が悪いことこの上ありません。「こいつら熊に食べられちゃったのかなあ」と思うと、だんだん怖くなってきました。
 熊には会いたくないので、数分おきに笛を吹きながらどんどん川を下ります。しばらくすると水深のある瀬の中に川をまたぐように木が倒れているポイントがありました。「ちょっとだけやってみるか」とキャスト。その木のすぐ下流の流れをスピナーが横切った時、ゴンッと強烈なアタリ。でもフッキングしませんでした。もう一度同じコースを流すとニジマスが高々とジャンプ!なんとこちらがあわせる前にジャンプしたのです。特に大きいというわけではありませんが、この魚のスピードはすごい。倒木の下に潜られそうになったのをなんとかかわしてランディングに成功。30cmの完璧な魚体です。この魚でもう十分満足したので、そこで釣りはやめて国道へ上がれる場所を探しながら下流へ向かいました。


釣行日時  2001年8月26日(日) 16:30〜17:45
天 気  曇
釣り場  音 更 川
釣 果  ニジマス 15〜30cm 15匹
ヒットフライ  ヘアズイヤー10番、エルクヘアカディス14〜11番
コメント ニジマス 今回の北海道釣行の最後の川は十勝川の支流・音更川です。十勝では以前に同じく十勝川の支流である戸蔦別川でいい思いをしたことがあるのですが、釣ったことのない川でやってみたいという思いと、あれこれ調べた結果、音更川の調子が良いという情報からその近くに宿をとっての釣行となりました。北海道に出発する前に十勝の釣り人から音更川の最新情報をもらっていたので、釣りをする場所はだいたい決まっていましたが、「最近その付近で釣り人が熊に追い掛け回された」という情報もあり、一人での釣行はちょっと不安でした。
 午後4時、天候は曇り。家族を宿に残し、釣りに出かけました。今回の宿は貸し別荘なので夕食の時間は気にする必要はありません。その気になれば日暮れまで釣りをすることも可能です。アドバイスしてくれた釣り人によれば、「ルアーよりもフライの方がいい」ということでしたが、私自身はルアーの方が得意なので、どちらでやるか迷っていました。「どうしようかなあ」と考えながら、北海道ならではの延々と続くまっすぐな道をポイントを目指してドライブです。
 教えてもらっていたポイントに着いて川の様子を見てみると、先日の台風の時にかなり増水したらしく、川原に生えている葦がことごとくなぎ倒されていました。川幅は狭くブッシュもきつい。水量は多少落ち着いているものの流れは速い。「よし!フライでいこう!」ガイドにラインを通し、5X9フィートのリーダーに0.6号のティペットを継ぎ足し、11番のエルクヘアカディスを結びました。
 川に降りて少し歩き、最初のポイントに到着。瀬脇のたるみにフライを浮かべてみますが、すぐにドラグがかかってしまいます。残念ながら私にはそれを回避するだけの技量がありません。でも「ここには魚がいるはずだ」という確信はあったので、とりあえず魚の顔を見たい私は10番のヘアズイヤーをそのポイントに送り込んでみました。結果はすぐに出ました。すぐにマーカーが横へ走り、かわいいニジマスが釣れてきたのです。
音更川  「魚はいるぞ!」とやる気になった私はさらに上流を目指しました。途中で流れが2つに分かれているところがあり、その細い流れの方を上って行くと、葦に囲まれた緩やかな流れを発見。ここならドラグもかからないだろうと、エルクヘアカディスを流すと、モコッと水面が盛り上がり、ロッドには心地よい振動が伝わってきました。ひれピンのきれいなニジマスです。サイズは約30cm。
 こんな細い流れにまで魚がいるということは、「魚はたくさんいるぞ!」 とボルテージはますます上がります。その後はポイントというポイントで次々に魚の反応があり、小型ながらもきれいなニジマスを次々にキャッチすることができました。それも最初の1匹以外はすべてドライフライでの釣果です。この日のためにフライをたくさん巻いておいて本当に良かった良かった。
 そして圧巻はこの日最後のポイントとなった瀬でした。ここは開けていてフライも振りやすく、川の幅は7,8mといったところです。1投目からバシャッと出ました。続いて2投目、3投目、4投目...流すたびに魚が出てきます。おそらくこの瀬だけで20回以上のヒットシーンを見たと思います。もちろんその中には掛からなかったり、ばらしたりしたものも多く、釣れてくる魚はどれも25cm前後とたいしたサイズではありませんでしたが、掛かれば必ず派手にジャンプし、勢いよく走りまわって楽しませてくれました。久しぶりにドライフライでの釣りを堪能できました。 


釣行日時  2001年8月27日(月) 5:30〜7:30 ニジマス
天 気  曇
釣り場  音 更 川
釣 果  ニジマス 20〜30cm 25匹
ヒットフライ  エルクヘアカディス14〜11番
コメント  前日の釣りは本当に楽しかった。そこでこの日も前日のポイントの近くを釣ってみようと思い、車で前日のポイントから下流へと走りながら入川口を探しましたが、なかなか見つからず、結局前日と同じ場所から釣り上がることにしました。だいたいのポイントの様子はもうわかっているので、1つのポイントで数が出そうないいところだけを釣りながらどんどんと上流へ向かいます。できれば昨日の最後のポイントよりも上流へ行ってみたかったのです。
 結果はまたもや入れ食いの連続でした。2時間の釣りで25匹と絶好調。全てエルクヘアカディスなどのドライフライでの釣果です。25cm前後の小型ばかりでしたが、みんなひれのとがった美しい魚で大満足でした。

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