趣味の経済学

FX、お客が損すりゃ業者は儲かる
仕組みの解明と適切な後始末を FXとは金融商品取引法第2条第22項第1号に規定する 合法的なのみ行為 です   従って、FXとは金を払って楽しむパチンコのような 娯楽 であって、儲かる時もあるが業者はお客が損した分が収益になるので、所詮、投資・資金運用の対象とはなりません   もしも、皆が儲かれば業者は破綻します    アマチュアエコノミスト TANAKA1942b が経済学の神話に挑戦します     アマチュアエコノミスト TANAKA1942b です 好奇心と遊び心をもって浮世の世事全般を経済学します           If you are not a liberal at age 20, you have no heart. If you are not a conservative at age 40, you have no brain.――Winston Churchill    30才前に社会主義者でない者は、ハートがない。30才過ぎても社会主義者である者は、頭がない。――ウィンストン・チャーチル       日曜画家ならぬ日曜エコノミスト TANAKA1942bが経済学の神話に挑戦します     好奇心と遊び心いっぱいのアマチュアエコノミスト TANAKA1942b が経済学の神話に挑戦します    FXとは金融商品取引法第2条第22項第1号で規定された合法的なのみ行為です       アマチュアエコノミスト TANAKA1942b が経済学の神話に挑戦します
2011年11月1日

 HP更新再開のお知らせ
 私TANAKA1942bは2009年春に大腸癌(上行結腸癌、ステージVb)の手術を受けました。事前の検査ではリンパ節への転移はもちろん、周りの臓器に転移している可能性も大で、術後も化学療法の必要もあるだろう、とのことでしたが、幸い転移もなくリハビリに努めたかいもあって、術後の経過も良好で、癌による不健康な諸症状(鉄欠乏性貧血・スプーン爪・むくみ・味覚障害)もなくなりました。放射線治療や抗ガン剤投与の必要もなく、これからは定期的な精密検査もあり、以前に比べて健康面では不安の少ない生活をしています。
 とは言え、今までのように毎週HPを更新するだけのエネルギーはまだありませんが「好奇心と遊び心」が疼き始めていますので、体力の充実を図りながら、気が向いた時に新たな「趣味の経済学」を展開したいと考えています。そのため不定期ではありますがHPの更新を再開することにしました。
 今回は「FXが株取引と同じように資産運用の有効な手段になる」との神話が生まれ始めているので、「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」と題してこの神話に挑戦することにしました。最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
趣味の経済学 Index
投資・資産運用として取引している
<OKWabeでの興味深い問答> ネットサーフィンをしていて面白いページを見つけた。OK Wabeで「FX業者はどのようにして利益をあげているの?9」と題してhirosi3氏がFXの仕組みを解明している。 そこでhirosi3氏は「FXはパチンコと同じようにお客が損した分が業者の収益になる」と主張している。筋は通っているので、氏の論理を借用しながら「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」を展開していくことにした。最後までのお付き合いのほど、よろしくお願い致します。(引用文の赤字青字はTanakaが指定)
<FXの一般的な説明> FXとはどういうものか?まず一般的な説明から始めよう。
 FX(Forex(Foreign exchange)「外国為替証拠金取引」)とは外国の通貨(為替)を買売して、利益を出す取引のこと。例えば、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買い、円安で「1ドル=110円」になったら、これを110万円で売り、10万円の利益を得る。あるいは、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドルを売り(空売り、持ってなくても売れる)、「1ドル=90円」になったら、90万円で買い戻し10万円の利益を得る。
 もっとも「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買い、円高ドル安になったので、「1ドル=90円」の時に売って10万円の損をすることもある。
 FX業者と会員登録をして、インターネットで取引をする。25倍のレバレッジがあって実際の4%の資金を保証金にして取引する、上の例で、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買うのに必要なのはその4%の資金、4万円。 2011年8月では約1億5,500万円の取引が行われている。
<FX業者の説明> FX取引を始めるには業者の会員として登録することになる。そこで、業者がどのように説明しているか、業者の「契約締結前交付書面」から引用しよう。
1-1 外国為替証拠金取引とは、事前に取引金額の一部を証拠金として預託した上で差金決済による外国為替の売買を行う店頭デリバティブ取引(金融商品取引法第2条第22項に該当する取引で、売買の目的となっている通貨の売戻しまたは買戻し等をした時の差金の授受によって決済する事ができる取引)をいいます。(サイバーエージェント)
1-2 外国為替保証金取引とは、事前に取引金額の一部を保証金として預け入れた後に行う店頭金融先物取引(金融商品取引法第2条第22項第1号に該当する取引で、当該売買の目的となっている通貨等の受渡し決済もしくは売戻し又は買戻しをしたときは差金の授受によって決済することができる取引。)で、常に約定日の2営業日後の日を決済日とし、かつ、決済日に反対売買等の決済取引を行わない場合には、自動的に当該決済日が翌営業日に繰り延べられる特約がついたものをいいます。(外為どっとコム)
1-3 本取引は、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れることにより、通貨の売買取引を行う店頭外国為替証拠金取引(金融商品取引法第2条第22 項に規定する店頭デリバティブ取引のうち同項第1号に規定する取引)であり、当該売買の目的となっている通貨の新規の売りもしくは買い、これらに対する決済の売りもしくは買いによる差金の授受によって決済する取引です。本取引にはこの決済による売買損益の他にスワップポイントによる損益が発生します。(DMM)

<何を期待してFXをやっているか?>
株取引と同じように、資産運用・投資・投機としてFXをやっている。それは掲示板やOK Wabeでの問答を読めば分かる。「ゼロサムゲームなので、損する人もいれば儲ける人もいる。業者は手数料収入なので会員の損得には関係ない。」このように考えていて、市販のFX解説書もそのような趣旨で書かれている。
<FXのメリット> ●24時間できる。株取引と違って月曜日の朝から土曜日の早朝まで取引ができる。●レバレッジがきいていて資金の25倍の売買ができる(4%の資金で売買できる)。●手数料が安い。非くりっくでは手数料との名目では無料にになっている。
 こうしたことも初心者が参加しやすい要因と言われている。
 このような意見もある。
 「レバレッジによってリスクの大きいFXですが、外貨預金や外貨建てMMFの代替として活用してみるのもよいでしょう。他の外貨運用に比べ手数料の低いため外貨運用に比べ金利の高いものであれば外貨建MMFと比べても有利です。」
契約締結前交付書面
 株取引では業者は手数料収入だが、FXでは会員が損した分が業者の売り上げになる。従って、皆が儲かれば業者は破綻する。くりっく365では取引手数料を取り破綻を防ぐ。非くりっくではレートを操作して、会員に損をさせてその分を業者の売り上げとしている。
 このように説明すると、次のような反論が出る。「FXも株取引と同じように手数料収入だ。会員が損しようが得しようが業者には関係ない。業者は会員同士の仲介をしているだけだ。さらに、レートはどこも同じ。特にくりっくなどは取引所取引なのだから、操作できない。」と。
 そこで、この説明をするために業者の「契約締結前交付書面」を利用して話を進めることにしよう。はじめに「契約締結前交付書面」とはどういうものか、から始めよう。
2-1 店頭デリバティブ取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所金融先物取引や外貨預金等とは異なるため、その取引にあたっては本取引説明書および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。(みんなのFX)
2-2 店頭外国為替証拠金取引約款・規程集のこの約款(以下「本約款」) は、契約者ご本人 (以下「お客様」) が、株式会社外為ジャパン (以下「当社」) との間で行う店頭外国為替証拠金取引 (以下「本取引」) に関する権利義務関係を明確にするための取り決めです。 お客様が、店頭外国為替証拠金取引約款・規程集(「本約款」・「オンライン店頭外国為替証拠金取引規程」)及び金融商品取引法第37条の3の規定による契約締結前交付書面にあたる店頭外国為替証拠金取引マニュアル(「店頭外国為替証拠金取引のリスク等重要事項について」「オンライン店頭外国為替証拠金取引ガイド」「店頭外国為替証拠金取引の概要・リスクについて」「外国為替証拠金取引行為に関する禁止行為」「個人情報の取り扱いについて」「株式会社外為ジャパンの概要について」)の書面内容を最後まで十分に読んでいただき、本取引の特徴、仕組み、内容、危険性等を十分に理解した上で、お客様の責任と判断で本取引を行う必要があります。 つきましては、当社に本取引口座を設定するに際し、金融商品取引法その他の関連法令及び社団法人金融先物取引業協会の規則等を遵守するとともに、次の各条に掲げる事項を承諾していただくものとします。 なお、本約款における用語の意義は、本約款の第1条(定義)において定めるところとします。(外為ジャパン )
2-3 第1条(本約款の趣旨) 本約款は、お客様とヒロセ通商株式会社(以下、「当社」といいます。)との間で行うインターネット店頭外 国為替証拠金取引(以下、「本取引」といいます。)に関する権利義務関係を明確にするために定めた取り決め です。お客様は本取引を行うにあたり、本約款に同意するものとします。(LION FX)
2-4 お客様が、本約款・取引規定、別紙の「店頭外国為替証拠金取引説明書」(以下「取引説明書」という。)を十分理解し、それぞれに規定したルールに従って取引行うことを同意された場合のみ、当社はお客様との取引を行うものとする。 お客様は、当社から説明を受けた、本約款第2条第1項に定義する本取引の特徴、取引の仕組み等取引に関する内容を十分把握し、お客様の判断と責任において本取引を行うものとする。(外為オンライン)
2-5 店頭外国為替証拠金取引は、その取引の仕組みやリスクが外貨預金・外貨建MMF、その他の金融取引や取引所において行われる取引所金融先物取引とは異なっています。従って、取引をされるにあたっては、約款および本取引説明書を十分に読み、それらの内容ならびに下記の事項を十分に理解し、かつ異議なく承諾して頂く必要がございます。(サイバーエージェント)
2-6 私は、貴社より「店頭外国為替証拠金取引説明書」、「店頭外国為替証拠金取引約款」、「取引所外国為替証拠金取引説明書」、「取引所外国為替証拠金取引口座設定約諾書」、「取引所外国為替証拠金取引規程」を受領し、店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引の仕組み、リスク、および貴社の提供する店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引の内容等について理解の上、私の判断と責任において店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引を行います。(GMOクリック証券)

 FXは株取引とは違う点が多い。そこで監督官庁は、「契約締結前交付書面」により十分な説明をするように指導している。しかし会員になる人はこれを読んでいない。読まず、理解せずに勝手な思い込みでFXを始めている。その勝手な思い込みで、OK Wabeなどで株取引と同じような、資産運用の手段になるかのように教えている。「契約締結前交付書面」の性質を理解していただいたうえで、話を続けることにしよう。
 ポイントは「相対取引」「差金決済」「レートは業者が決める」の3点だ。
株取引は仲介取引、FXは相対取引
3-1 お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは 異なりますので、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断によりお取引ください。(LION FX)
3-2 「FXブロードネット」は私と貴社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(FXブロードネット)
3-3 店頭デリバティブ取引に係るご注意 本取引は、金融商品取引法において不招請勧誘禁止の対象となっている店頭デリバティブ取引であるため、お客様より事前に要請がない限り訪問・電話による勧誘はできない取引です。(フォーランドフォレックス)
3-4 相対取引リスク  FXブロードネットはお客様と当社との相対取引であり、当社の信用状況によっては損失を被る危険性があります。また、当社が提示する為替レートは他の情報(テレビやインターネット等)とは同一ではなく、不利な価格で成立する可能性もあります。(FXブロードネット)
3-5 株式会社外為オンラインの店頭外国為替証拠金取引は、私と同社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(外為オンライン)
3-6 お客様と弊社が行う取引については、店頭相対取引として行うものであり、弊社が表示する通貨等の売付けの価格と買付けの価格とに差(スプレッド)がある事。(サイバーエージェント)
3-7 店頭外国為替証拠金取引の性質と信用リスク 株式会社サイバーエージェント FX(以下「弊社」といいます。)が提供する店頭外国 替証拠金取引は店頭デリバティブ取引です。従って、インターバンク(銀行間)を含む全ての店頭外国為替証拠金取引は相対取引(OTC=Over The Counter 取引)によって行われます。弊社は、店頭外国為替証拠金取引に関してお客様のカウンターパーティ(取引の相手方)として行動する事になり、弊社とお客様との間の取引は、証券取引や取引所先物取引とは異なる独自の規制に基づいて管理されます。そのような性質から OTC 取引においては、契約の締結や取引の実行は、当事者同士の信頼に依存する部分が取引所取引と比べてより高くなります。従って、お客様には店頭外国為替証拠金取引を開始される前に、取引の性質とリスクについてのご理解をお願い致します。(サイバーエージェント)
3-8 相対取引(あいたいとりひき) 金融取引業者がお客様に対する取引の相手方となる取引。店頭取引ともいう。(DMM) (T注 FX業者が取引の委託を受けたとき、その委託に係る商品市場における取引をしないで、その注文を呑み込んで自己がその相手方(お客様に対する取引の相手方=お客のカウンターパーティ)となって取引を成立させること。即ち「のみ行為」)
3-9 相対取引(あいたいとりひき) 取引所などを介さず、売り手と買い手が直接に取引すること。銀行対銀行、銀行対顧客といった1対1の取引。取引価格も、取引の方法も、当事者同士の交渉によって決まる。OTC(Over The Counter)。(パートナーズFX)
3-10 本書面における店頭外国為替証拠金取引は、お客様に一定の証拠金(委託証拠金)を当社に担保として差し入れていただき、契約時の約定代金と決済時の約定代金の差額のみを受け払いする差金決済又は当社所定の決済方法による決済が行われる取引で、当社との相対(店頭)取引であり、取引所(市場)取引ではありません。 (マネックスFX)

<取引およびそれに関する利害関係は業者と会員の2者で完結する>
相対取引であるということは、取引およびそれに関する利害関係は業者と会員の2者で完結するということだ。1万ドルの買い注文が成立しても、業者は銀行とか、他の会員から何かを仕入れたりはしない。会員の損失は業者の売り上げとなり、会員の儲けは業者の損失となる。ゼロサムゲームという言葉を使うならば、株取引は会員同士のゼロサムゲームであり、FXは会員と業者のゼロサムゲーム。会員皆が儲かれば業者は破綻する。そこで、くりっく365の業者は取引手数料を取り、非くりっくはレートを操作して破綻を防ぐ。
 株取引のような取引所での取引は、取引所がルールを定め、会員すべてがそのルールで取り引きし、また、取引所が取引の保証をする。これは、江戸時代の大坂堂島米会所での消合場 が原型で現在はクリアリング・ハウスと呼ばれている。相対取引はこれがないので、当事者同士のローカル・ルールが支配する。従って、取引所での取引である株取引や金融先物取引とは違うルールが適用されることを知っておく必要がある。
株取引は受渡決済、FXは差金決済
4-1 お客様は反対売買による差金決済を行うことにより、当該お取引を決済することができます。 (フォーランドフォレックス)
4-2 当社におけるお客様との決済は差金決済のみ可能で、お客様の取引口座への入出金によって行います。外国通貨による受渡はできません。(みんなのFX)
4-3 店頭外国為替証拠金取引(「LION FX」) 「LION FX」とは、インターネット環境で行う店頭外国為替証拠金取引の名称です。店頭外国為替証拠金取引とは、一定の資金を取引業者に預けることにより少額の資金で大きな取引を行うことができる取引をいい、その決済方法は、約定代金(想定元本)の受渡を伴わず、買った通貨を転売もしくは売った通貨を買戻すことで、 売買の差額のみを決済する差金決済となっております。(LION FX)
4-4 (差金決済)  本取引にかかわるお客様のポジションについて、お客様が任意にこれを反対売買することができることとします。この場合、当社はお客様の売付総代金から買付総代金を控除し、お客様の本取引口座において預託証拠金に振替えます。益金がある場合は預託証拠金に加算し、損金がある場合、または、取引手数料が発生した場合は預託証拠金をもって充当します。これによってお客様の預託証拠金の額が増減することを、お客様はあらかじめ了承するものとします。(外為ジャパン )
4-5 差金決済 決済は、ポジションの反対売買時に取引の結果生じた差損益金の受払いを行う「差金決済」という方式により完了します。反対売買により発生した売買差損益金は、預託証拠金の残高に反映します。 (外為ジャパン )
4-6 「差金決済」による最終決済とは、売買が相殺方向にある同一通貨ペア、同一決済期日、売買同額取引の対価側売買価額の相殺による決済方法で、お客さまから決済すべき取引(複数)のご指定をいただくことにより、その売買損益を当該商品の取引口座に記帳します。 「受渡決済」による最終決済とは、通貨の約定総代金の受払いによる決済方法で、当該取引につきお客さまより受渡決済指定をいただいた上で、お客さまとの通貨の受渡を行います。当社は、お客さま支払通貨価額のお客さま取引口座への入金確認後、その対価をお客さまの取引口座に振込むこととします。お客さまから受渡決済の注文を頂いた場合、お客さま支払通貨価額は、受渡決済の指示に先立ち当社指定の金融機関口座にご入金いただく必要があります。受渡決済の注文は、発注後如何なる場合にも取消すことはできません。(セントラル短資)
4-7 差金決済(さきんけっさい)  現物の受渡を行わずに、反対売買による差金の授受によって決済すること。(DMM)
4-8 決済に伴う金銭の授受 差金決済のみ可能で、外国通貨による受渡はできません。(DMM)
4-9 差金決済(さきんけっさい)   先物取引やオプション取引の決済にあたり、原商品の受渡しをせず、算出された損失または利益に応じた差金を授受する決済方法をいいます。(サイバーエージェント) (T注 FX業者が取引の委託を受けたとき、その注文を呑み込んでその委託に係る商品市場における取引をしないで、自己がその相手方となつて取引を成立させ、つまり原商品(為替・外国通貨)の受渡しをせず、決済取引が完了した時点で、算出された損失または利益に応じた差金を授受する決済方法。即ち「のみ行為」)
4-10 受渡決済(うけわたしけっさい)   先物取引やオプション取引の決済期日に、原商品とその対価の授受を行う決済方法をいいます。取引所為替証拠金取引においては、受渡決済は行われません。(サイバーエージェント)

 差金決済で現物(原商品・為替・外国通貨)の受け渡しを行わない、ということは、会員が1万ドルの買い注文を出しても業者は銀行とか、他の会員から何も買ってこない。仲介取引ではない。会員は1万ドルはおろか1セントも受け取らない。「買った人がいるということは、売った人がいるということ」はFXの仕組みを理解しようとしない人の発想だ。このことからも「会員の損は業者の売り上げ」「皆が儲かれば業者は破綻する」「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる 」がハッキリする。
為替レートは各業者が独自(勝手)に決める
5-1 当社は、お客様に提示するアスク価格及びビッド価格をカバー先の提示する価格により通貨ペア及び市場の状況に応じて決定します。(DMM)
5-2 「外国為替レート」とは、インターバンク市場における取引価格を参考として、当社が独自に提示する価格をいいます。(DMM)
5-3 (外国為替レート) お客様は当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(DMM)
5-4 株式会社外為オンラインの店頭外国為替証拠金取引は、私と同社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(外為オンライン)
5-5 (外国為替レート) お客様は当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(FX24インターネット取引)
5-6 「外国為替レート」とは、主要な外国為替市場における主要な外国為替銀行間の外貨の円換算による取引価格及び外貨換算による取引価格を参考として、当社が提示する価格をいいます。(外為ジャパン)
5-7 (外国為替レート及びスワップポイント)  お客様が当社との間で行う本取引にかかわる外国為替レート及びスワップポイントについては、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート及びスワップポイントが適用されるものとします。(外為ジャパン )
5-8 お客様は、当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(外為ジャパン )
5-9 お客様と当社のお取引には、当社の提示する為替レートを使用いたします。当社の提示する為替レートは、複数のカバー先から提示されたレートをもとに市場の状況等に応じて当社によって決定されます。そのため、新聞やテレビ等のメディアの報道で普段目にする為替レート(以下、「市場レート」)とは必ずしも一致するものではなく、市場レートや他社の提示するレートと大きく乖離することがあります。(外為ジャパン )
5-10 お客様はカバー先金融機関から提示されるレートの他に、複数のインターバンク市場参加者から配信されるレートを参考に、当社独自の基準に基づいて当社が提示するレートで取引を行います。 (外為どっとコム)
5-11 相対取引リスク FXブロードネットはお客様と当社との相対取引であり、当社の信用状況によっては損失を被る危険性があります。また、当社が提示する為替レートは他の情報(テレビやインターネット等)とは同一ではなく、不利な価格で成立する可能性もあります。(FXブロードネット)
5-12 当社は顧客に提示する売付け価格を当社カバー先から供給される価格に応じて、通常0PIPから5PIP下の価格で決定し、買付け価格を同じく0PIPから5PIP上の価格で決定します。(FXブロードネット)
5-13 テレビやインターネットなどの情報と当社の価格とは異なる場合がありますことをご了承ください。(FXブロードネット)
5-14 「FXブロードネット」は私と貴社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(FXブロードネット)
5-15 当社は通常、提携カバー先から配信された取引提示価格を参考にして、当社基準にて決定されたオファー価格とビッド価格を取引価格として提示します。オファー価格とビッド価格にはスプレッド差があり、オファー価格はビッド価格よりも高くなっています。ただし、当社提携カバー先にて取引提示価格が提示されない場合など、マーケットの状況によっては、上記の価格決定方法によらず、当社裁量に りオファーとビッドの価格を提示する場合があります。(セントラル短資)
5-16 ひまわりFXにおいて、外国為替証拠金取引は特定の取引所が存在するわけではなく、相対取引で個別に行われるため、お客様がテレビやインターネット等でご覧になる為替レートと当社で配信している為替レートとは異なる場合があります。 またシストレ口座、レギュラー口座、デイトレ口座はそれぞれ取引ルールや提示レート、スワップ金利、取引時間等が異なります。以上のことをご理解いただいていますか。(ひまわり証券)
5-17 提示レートが相場から乖離するリスク 当社の店頭デリバティブ取引サービスは、お客様と当社の相対取引であり、取引所取引ではありません。当社では、複数のカバー先からの配信レートをもとに当社で生成した独自のレートをお客様に提示しております。当社が提示するレートは、カバー先や同業他社が提示しているレートと一致するものではなく、当社独自の判断により、他社の提示するレートと大きく乖離することがあります。このため、同業他社のサービスを利用した取引と比較して損失が拡大したり、ロスカットが発生したりすることがあります。(みんなのFX)
5-18 当社は、SBI リクイディティ・マーケット株式会社がインターバンク市場の実勢外国為替レートを元に提 示している為替レート(以下、「カバー取引為替レート」といいます。)に、一定の額を加減した為替レート をお客様に提示しています。なお、取引為替レートは常に買値と売値を同時に提示する「2-Way 方式」を 採用しており、買値と売値は同じではなく差があります。また、カバー取引為替レートにおきましても、 買値と売値で異なっております。(SBI FXα)
5-19 買値や売値は、当社が、当社のカバー取引先となる金融機関等が提示する価格を参考に提示します。(マネックスFX)

 独自のレートを配信しているということは、会員の売り希望、会希望に基づいたレートではない、ということ。レートの直近に会員はいないかも知れない。買い希望を入れたとき他の会員から買ってくると言う人もいるが、このことからそれが不可能であることが分かる。
 カバー先銀行とも違うレートならば、カバー先銀行との取引も難しくなる。会員の売り希望、買い希望を業者に振るのは難しい。カバー取引も難しい。当然仲介取引はできない。
 カバー先銀行とかインターバンクという言葉を使うことによって、カバー先銀行を通じてインターバンクと取引するかのように思い違いさせる効果がある。
 Bid Ask という言葉を使うことによって会員の売り希望・買い希望に基づくレートであるかにように思い違いさせる効果がある。
 株取引は市場取引、仲介取引で受渡取引。それに対しFXは相対取引、店頭取引で差金決済。そしてレートは業者が勝手に決めている。これをシッカリ理解すれば「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」が理解できるでしょう。
どのようにレートを操作しているのか
これに関しては企業秘密でハッキリしないが、それと思われる例を取り上げてみよう。
6-1 レートの長いヒゲ OK Wabeで「下図のような長いヒゲは」との質問があった。
 8月2日、誰もが「ドルは下落するだろう」と考えてドルを売って、下がったところで買い戻そうと考えてドルを売り、ショートポジションをとっていた。下落するしょっぱな、あのようにとてつもなく上がれば、ロスカット、逆指値、「早めの損切を」の教えに従って多額の損失が発生した。 その損失分は業者の収益となった。多くの人が多額の損失を蒙った。これで臆病になり、多額の資金を賭けるのをためらった。少しでも上がるとまた急騰するかも知れないと「早めの損切りを」の教えを忠実に守り、決済処理をしたであろう。結局一段落してみると、ドルは急落したにも関わらず、結局損切りが多く、勝負は負けであったろう。 複数の業者のレートがそうだった、ということはどの業者のコンピュータプログラムはうまくできていた。経営戦術は正しかった、ということだ。
 ドルが下落したので多くの会員が儲かっただろう、というのは浅い見方。業者は十分な作戦でレートを作成している。
 「FXはゼロサムゲームだから、損した人がいるということはどこかに儲けた人がいるはずだ」という主張によると誰もが、「ドルは下落する」と考えていた時に、乱高下を予測し、全保証金をロングポジションにかけ、あの一瞬に売り抜けた人たちがいる、ということになる。考えられません。「会員の損は業者の儲け」との考えの方が自然ですね。
 業者は「為替相場の急激な変動はさまざまな要因が考えられます」と変動要因の説明を用意していて、これで納得する人も多いだろうが、これはFXのレートであり、インターバンク市場のレートではない。非くりっく業者のレートはインターバンク市場のレートやカバー先のレートを参考に独自(勝手)にレートを作成しているので、インターバンク市場の変動要因の説明では不適当だ。
 質問者は理解できないようです。これからも業者に貢ぐことになるのでしょう。
6-2 ドル円 昨夜の一瞬異常な動きの理由 上の質問と同じような質問がある。 「ドル円 昨夜の一瞬異常な動きの理由これも多くの人が「ドルは下落する」と考えていたときに、一気に上昇させた、と考えると理解できる。
 質問者は理解できないようです。これからも業者に貢ぐことになるのでしょう。
 このようにレートを一瞬下げて、すぐ元に戻し、ロスカット・損切りで業者の利益を確保するのを「FX業者のストップ刈り」と言うようだ。FXはインターバンクの動きに直接連動しているのではないからヘッジファンドなどには直接動かされないのですが、直接連動していると思っている人がいるので、業者はやりやすいでしょう。「FX業者のストップ刈り」はこの点を理解しています。
 スワップポイントがあるため、会員はロングポジションを維持する傾向にあり、業者は急激に上げるよりも急激に下げた方が収益確保に効果がある。(ロスカット・逆指し値・あわてて「早めの損切りを」の教えを忠実に守る)このため相場の動きは「下げの方が角度が急だ」と感じている人もいる。たとえば徐々にレートを上げて買いを誘い、すべての会員のポジションを見て、ある時急にレートを下げ、すぐに元に戻す。5分足でも捕らえられない位の短い時間ならば後で検証することもできない。
 「パニック売りはあっても、パニック買いはあまりない」と、結果的に業者を擁護する発言も出る。
6-3 「買えば下がる・売れば上がる・・FX会社に操作されているとしか思えませんこのような質問は多い。 「なぜ為替価格が一般投資家の考えた逆に動くの?
 多くの人が上がると考えてロングポジションをとっているときに、急激に下げて会員の損失を発生させ、業者の利益を確保する手段。しかしこれをやっていると会員の不信感を増大させ客離れを起こす。下手な手段だ。、
6-4 デモ取引も操作している業者のレート操作は当然デモ取引でも起こる。
「デモトレードと本番の違い」や「FX デモなら勝てるのみリアルでさっぱりです」や「FXのデモトレードなどの質問がある。答えは簡単なはずだが、誰も「契約締結前交付書面」を読まず、自分勝手な思い込みで質問に答えている。無責任なことだ。上田ハーローのホームページ のデモトレードのご案内には「操作方法はもちろん、実戦に近い為替レートでのお取引を体験することができるので、是非ご活用ください。」とある。「実戦に近い」とは「実戦とは違う」ということ。もし実戦と同じなら「こんなに勝てないのなら、FXなんてやめよう」となるに決まっている。
 「デモ取引で勝てて実戦では勝てない」の質問に「実際に保証金を賭けると緊張するから」との答えならば、「FXで勝つには、デモ取引と同じように精神的な安定を保つことができれば良いのであって、チャートを読む訓練など必要ない」となる。
6-5 説明書を熟読し十分ご理解して頂いていても、実際にお取引を行った場合との齟齬(そご)があり ますので必ず事前にデモ取引を行ってください。(LION FX)その本心は=((初心者にも慣れていただくように,やさしく、勝てるようにしてあります。「自信がついたら是非当社への会員登をどうぞ」実戦ではしっかり儲けさせていただきます))
どのように思い違いしているか
 FXは株取引とは違って会員が損した分が業者の売り上げになる。従って、会員が儲かると業者は赤字になる。くりっくは赤字を防ぐために取引手数料を取る。非くりっくはレートを操作して会員に損をさせ、赤字を防ぐ。どのように操作しているかは企業秘密になるが、上記「下図のような長いヒゲは」はその典的な例と思われる。
 しかし「買えば下がる・売れば上がる・・FX会社に操作されているとしか思えません」や「なぜ為替価格が一般投資家の考えた逆に動くの?」などは会員に不信感を持たすという意味で下手なやり方と言える。
「9割が勝てないって本当の本当ですか!!!」とか「多数の方がFXで勝てない理由を教えてください。」とか「FXで勝ってる人って本当にいるのですか?」のような質問が出てくる。
 こうした疑問も「FX,皆が儲かれば業者は破綻する」の立場に立てば答えはすぐ出てくる。それが出てこないのは、勝手な思い込みで間違っているからだ。そこでどういう具合に間違えているのか、ネットの掲示板やOK Wabeを見て検討してみよう。
7-1 スプレッドが手数料になる 「スプレッドも取引回数が多ければ結構巨額の利益になる」との答えがある。たとえば「Bid80.00、Ask 80.02の時、80.20で買って、80.00で売ったとすれば、0.02の手数料がかかって、これが業者の利益になる」との説明。この説明は面白い。会員の損失が業者の利益になる、との説明になっている。ところが突っ込んで聞くとおかしくなる。たとえば「Bid80.00、Ask 80.02の時、80.20で買って、Bid80.05、Ask 80.07になった時に売ったすれば、会員は0.03の利益が出る。この利益は誰が負担したのか?」との質問を発すると「Bid80.00、Ask 80.02の時、80.20で買ったということは、業者が誰か他の会員から80.00で買って、 80.02であなたに売った。Bid80.05、Ask 80.07になった時に80.05で、売ったということは業者が他の会員に80.07で売ったのだから、業者は、それぞれの取引で0.02づつの利益を出した、ということ」と説明する。つまり、「会員の損失が業者の利益になる」との説明から「業者は手数料で利益をあげている」に変わる。
 SBI証券SBIFXαは手数料が無料でスプレッドだけを(証券会社の)利益としているので、取引所取引より少しの為替レートの上昇で利益が上がるのです。
7-2 仲介取引=買った人がいるということは、売った人がいるということ 7-1で説明に困ると、相対取引から仲介取引に説明が変わる。FXが仲介取引でないということは、取引をしてみれば誰でもわかるはずだ。1万ドルの買い注文が成立して、何を業者からもらうのか?よく考えれば分かるはずだ。
 FXは相対取引であり会員と業者だけで取引が完結すること、差金取引であるので現物(原商品・為替・外国通貨)の受け渡しは行わない。株取引とは違う。
レートは業者が独自に(勝手に)つくるのだから、Bid、Askともに会員の買い希望、売り希望、に基づいた数字ではないので直近に誰もいないかも知れない。
 FX業者を「ブローカー」と呼ぶことがある。しかし業者はブローカー行為(斡旋・仲介)は行っていない。この言葉を使うことによって仲介をやっているかのように思い違いさせる効果がある。
7-3 カバー先から買ってくる 業者が独自に(勝手に)レートを 作っているのだからカバー銀行とレートが違う。会員の1万ドルの買い注文が成立しても保証金口座から資金は移動しない。その段階で業者がカバー銀行に資金を移動させるとは考えられない。
7-4 業者が会員の希望によりインターバンクで取引する 業者は会員からの資金を運用してインターバンクで取引する、との説明。保証金口座の資金は担保なので業者はこれを使わず、市場から米ドルを借りて売却して日本円を買い、買った円は貸し出す、との説明。 会員が知っているレートは業者が独自(勝手)に作ったものだからインターバンクでのレートと違う。
 日本のインターバンクでの取引の最小単位は100万ドル、それ未満の注文は扱わない。決済は日銀ネット(日銀の当座預金口座)で行われる。このためFX業者がインターバンクで取引することはない。数量がまとまったら大手の金融業者を通してインターバンクで取引するとの説明は、時間がずれていればレートが違うので会員の希望による取引ではなくて、自主取引ということになる。
 インターバンクで取引するとの説明は、会員の注文を業者がカバー銀行へ取り次ぎ、カバー銀行がインターバンク市場で取り引きし、銀行間取り引き(インターバンク市場)で機関投資家と取り引きすることになる、との説明だ。個人投資家の少額な注文も業者はまとめて注文するので高額な取引になる、と言う。レートは瞬間的に変わるので、Ask 83.77 が83.78, 83.80, 83.82と変わって、業者は83.82でカバー銀行に取り次ぐことだってあるだろう。そうすると、業者はカバー銀行から83.82で買い、会員に 83.77で売ることだってある。業者は赤字取引ですね。
 会員と業者はレバレッジの利いた差金決済、業者とカバー銀行はRTGSの受け渡し決済、会員の注文を取り次ぐには膨大な資金が必要になる。その資金量は「14-8 カバー取引のために用意すべき資金量は?」を参照して下さい。
7-5 為替に統一された価格がある  株と同じように為替も統一された価格があり、業者が独自のレートを作っているとすればそれは違反だ、との思い違い。FXは相対取引であり、レートは業者が独自に(勝手に)決めるので、正式な、統一されたレートなどはない、ということがわかっていない。
 FXは大きく分けて相対で行われる「店頭取引」、画一化されたルールで行われる「取引所取引」があります。 (T注  取引所取引・くりっく365 も相対取引・店頭取引なんですよー。)
7-6 くりっくは取引所と取引する  FXは業者との相対取引であり、くりっくは取引所との相対取引であるとの勝手な思い込み。
 FX取引には店頭方式と取引所方式があります。店頭FXは投資家とFX業者が1対1で取引を行うもの、取引所FXは投資家と取引所が1対1で取引を行うもの。どちらも1対1というところは同じなのですが、取引の相手方がFX業者か取引所かの違いがあります。なお、取引所FXは東京金融取引所が扱っており、『くりっく365』というサービス名称で呼ばれています。
 さて、ここで株式取引の経験がある方は疑問に思うかもしれません。株式取引では、投資家同士の注文を証券取引所に集めてマッチングさせます。つまり取引の相手方は特定されないのです。証券会社は単に投資家の注文を取引所につないでいるだけで、取引の当事者にはなりません。しかしFX取引の場合は、FX業者か取引所が取引の相手方になるのです。これを相対取引(あいたいとりひき)と言います。この点もFX取引の大きな特徴と言えます。(FX取引入門 )
 取引所取引とは金融機関を通じて公設取引所と取引することをいいます。 (T注  取引所取引・くりっく365 も相対取引・店頭取引なんですよー。)
7-7 クリックは取引所取引なのだから、東京金融取引所での取引所レートである、との思い違い。  これに関しては、くりっく365の公式ホームページ の「マーケットメイク制度」を理解していただきましょう。
 「くりっく365」では、外国為替市場における世界有数の、複数の金融機関から価格の提供を受け、その価格の中から最も安い売り価格(売り気配)と、最も高い買い価格(買い気配)を抽出し、リアルタイムで提供しています。 そのため、投資家の皆様はその時点における最も有利な価格で取引を行なうことができることとなります。
 この付合せの方式は、マーケットメイク制度と呼ばれ、世界の為替相場を反映した取引機会を投資家の皆様にリアルタイム提供するもので、公正かつ健全で有利な価格提供の仕組みと言えます。
 金融取へ価格の提供を行っている金融機関を、マーケットメイカーと呼んでいます。
7-8 よく分からないけれど、株取引と同じだろう 多くの人がこういう考えなのだと思う。何か良く分からないけれど多くの人がやっているし、解説書も出ているし、もしかしたら儲かるのではないだろうか?と思ってやっている。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」FX、みんなでやれば怖くない。「自己責任」ではなくて「他人任せ」。自分の責任ではなく、他人・社会の責任へ転嫁する。フレデリック・バスティアの言葉が思い出されます。
 「政府とは、他人に金を払わせ、自分だけが得をすると誰もが信じている虚構の制度である=Government is the great fiction through which everybody endeavors to live at the expense of everybody else.」
ベテランが初心者の疑問を潰している
FXをやり始めて初心者が疑問を持つ。それに答えてベテランが間違ったことを教え、初心者の自然な疑問を潰している。OK Wabeからそうした例を引用してみよう。
8-1 業者がレートを操作している
買えば下がる・売れば上がる・・FX会社に操作されているとしか思えません
なぜ為替価格が一般投資家の考えた逆に動くの?
相対のFX業者が提示するレートはユーザー毎に異なるのでしょうか?
FX レートはどのように決まるの??
買いポジションが増えると値が下がるのはなぜ?
証券会社が操作するレートとは?
某FX業者のスプ操作疑惑動画
*FXのチャートを2人でならべたら??
FXの裏を教えてください
サイトによる為替データの違い?
すべてのポジションは管理されている?
8-2 FX業者の利益
FX業者の利益について
FX業者の儲けって
FX業者の儲け・・・・
FXは客が勝つと証券会社が損をするんですか?
FX会社の利益はどこからでているのですか?
FXの手数料を取らない業者はどうやって利益を得ているの?
クリック証券スプレット0手数料0で、何で儲ける?
FX会社の相対取引について
FX取引のしくみが謎です
客が、為替取引で「1億円」の利益を出した場合、
FX取引業者はどうやって儲けてますか?
FX会社はどうやって儲けていますか?
FXでは顧客投資家が損すれば損するほど証券会社が儲かると言うメカニズムについ...
FX業者は客が損をすると儲かるのですか?
FX業者の儲け
FX業者は客が負けないと儲からない?
8-3 実際の売買
FXでの売買は実際の売買なんでしょうか
FXは本当の売買でないと聞いたのですが本当ですか?
FXは現物の現金を実際に動かしてるのですか?
8-4 稼いでいる人
FXX初心者だけど
FX取引で本当に稼いでいる人はいますか?
FXで年間、1億円以上コンスタントに稼いでいる人が
みなさん、毎年100万以上稼いでいるのでしょうか?
FXの実績
FXについて
多数の方がFXで勝てない理由を教えてください。
FXで勝ってる人って本当にいるのですか?
FXに関しまして。
なぜFXは9割が負けるのか?
FXって本当に儲かりますか?
なぜFXが儲かると思うのか(未経験者)?
FXって本当に儲かるの?
8-5 勉強すれば稼げるのか
FXを勉強しようと思っていますが・・・。
FXって頑張って勉強すれば儲かるものなんですか?
どうやったら勝てますか?教えてください!
FXは何故勝てないのですか?(2)
FXは何故勝てないのですか?
多数の方がFXで勝てない理由を教えてください。
9割が勝てないって本当の本当ですか!!!
FXやはり勝てない!
どうしても損大利小
FXでほんとに儲けてる人なんているの?
FXで勝ってる人って本当にいるのですか?
FXで
FXって頑張って勉強すれば儲かるものなんですか?
8-6 儲けると誰かが損する
FXは自分が儲けることができるのは
FXはゼロサムゲーム!誰が勝っていますか?
くりっく365の取引は誰を相手に戦っているのですか?
「くりっく365」でドルはどこから調達するのですか
FXブローカーと顧客との関係は?
8-7 ロスカットの行方
FXのロスカットされた投資金の行方を教えてください
FXで大損した資金は一体どこへ行っている?
FXで失ったお金はどこに?
FXのロスカットされた投資金の行方を教えてください
8-8 FXで生活する
投資資金の借り入れ
FXを本職にしようと考えています、間違いでしょうか?
FXで生活できますか
FXで生活できますか?
相場観や自分の立ち位置について
8-9 デモトレードについて
デモトレードと本番の違い
FX デモなら勝てるのみリアルでさっぱりです
FXのデモトレード
8-10 急激な乱高下
1分足で、値が急激に動いたときの上下運動について
ドル円 昨夜の一瞬異常な動きの理由
FXで大きな上げ下げについて
下図のような長いヒゲは

 業者の説明、「契約締結前交付書面」を読まずに勝手な思い込みで間違ったことを教えている。無責任なことだ。多くの人が多額に資金をFX業者に貢いできました。たとえ悪意がなかったとしてもこの人たちの影響の大きさを無視することはできません。OK Wabeも結果的には「FXバブル推進に利用された」と言えますね。
業者は「契約締結前交付書面」を読むように、と言っている
9-1 OK Wabeなどの回答(怪答?)<初心者の疑問を潰している>と題してOK Wabeでの問答を取り扱ってきた。誰も「契約締結前交付書面」を読んでいない。どの業者も「読んで、理解し、納得してから会員になるように」と書いている。
9-2 店頭外国為替証拠金取引は、リスクが大きく、大きな損失を被るおそれがあります。弊社で店頭外国為替証拠金取引口座を開設して頂くにあたっては、原則として次の要件を満たして頂く事が必要となります。 @ 店頭外国為替証拠金取引の特徴、仕組み及びリスク、並びに本取引の特徴、取引条件、仕組み及びリスク等について、約款及び本取引説明書を十分に理解し、かつこれらに異議なく承諾して頂く事。(サイバーエージェント)
9-3 店頭外国為替証拠金取引はリスクが大きく、大きな損失を被る可能性があります。当社では店頭外国為替証拠金取引口座を開設して頂く場合には、原則として次の要件を満たして頂くことが必要となります。 1. 店頭外国為替証拠金取引の特徴、仕組み及びリスク、ならびに本取引の特徴、取引条件、仕組 み及びリスク等について約款及び本説明書を熟読し承諾及び同意して頂くこと。(DMM)
9-4 本取引は、説明書にしたがって甲と乙とが相対で行う店頭外国為替証拠金取引である。 第4条(自己責任およびリスクの確認) 甲は、本取引を行うに際し、乙よりあらかじめ受領した説明書および本約款を熟読し、本取引の内容およびリスクを十分に理解したうえ、金融商品取引法その他の関係法令および諸規則を遵守し、自己の判断と責任において本取引を行うものとする。 2 甲は、次の各号に掲げる内容を十分把握し、承諾したうえで本取引を行う。 (1) 本取引は、甲と乙との相対取引であり、甲の乙に対する債権は、乙に対する他の一般債権と同等の立場にあること。(FX24インターネット取引)
9-5 店頭デリバティブ取引はお客様と当社の相対取引であり、取引所取引ではありません。(みんなのFX)
9-6 本取引は金融商品取引業者が金融商品取引法第2条第22項に規定する店頭デリバティブ取引のうち同項第1号に規定する取引に該当する通貨の売買取引である店頭外国為替証拠金取引にあたります。従って、本取引は取引所取引とは異なり、相対取引(お客様の注文を当社が受け手となり、それぞれが売り手と買い手となる取引)となります。相対取引ではお客様と当社の利益が相反することになりますので、当社ではお客様のポジションをカウンターパーティーでカバーします。(外為ジャパン )
9-7 外為どっとコムが提供する外国為替保証金取引は店頭金融先物取引です。従って、インターバンク(銀行間)を含むすべての外国為替取引は相対取引(OTC= Over the counter取引)によって行われます。当社では取引所で行われる証券取引や先物取引の場合と異なり、外国為替取引に関してお客様のカウンターパーティ(取引の相手方)として行動します。外国為替取引は証券取引や先物取引と比べて規制が少ないため、取引所取引とは異なる独自の規制に基づいて管理されます。そのような性質からOTC取引では取引の執行を当事者同士の信頼に依存する部分が取引所取引と比べてより多くなります。お客様は外国為替保証金取引を開始される前に、取引の性質とリスクについて理解する必要があります。(外為どっとコム)
9-8 私は、「店頭外国為替証拠金取引に係るご注意」・「店頭外国為替証拠金取引説明書」・「店頭外国為替証拠金取引約款・規定集」の内容について熟読の上、理解しています。 私は、店頭外国為替証拠金取引の仕組みを理解しています。 (外為オンライン)
9-9 第2条 (自己責任の原則) お客様は、「『選べる外貨』・『選べるHIGH・LOW』お取引のご案内」(「取引ガイド」、「外国為替取引約款」、「電子取引約款」及び「 取引要綱」)を熟読し、本取引の内容及び仕組みを理解の上、次項を含む本約款に記載されている事項をすべて了解して、自らの判断と責任において当社と本取引を行うことを承諾するものとします。
 「取引ガイド」、「取引要綱」、「外国為替取引約款」、「電子取引約款」、「取引報告書」、「取引残高報告書(兼入出金通知書)」の電子交付について承諾される場合は、下の「承諾します」のボタンを押してください。 同意します (FXプライム)

 「契約締結前交付書面」は業者の会員登録のページから読むことができます。中には証券会社の総合口座に登録しないとページへ進めない意地悪な業者もあります。それでもこのページから読むことはできます。
 インターネット上で、FXは仲介取引であるとか、インターバンク市場に注文を出すとか、業者は手数料収入であるとか、しっかり勉強すれば儲かるとか、資産運用の有効な手段であるとか、誤ったことを教え、それを信じた多くの人が多額の資金をFX業者に貢いできました。悪意はなかったにしてもこの人たちの影響の大きさを無視することはできませんね。後始末が始まれば話題になることでしょう。

例題  Bid 83.75 Ask 83.77 の時に買って、Bid 83.87 Ask 83.90 になった時に売りました。
(1) この取引において業者はどのようにして、幾らの利益をあげたのでしょうか?
(2) 投資家は利益をあげて、保証金を増やしました。この増えた保証金は誰が、どのようにして提供したのでしょうか?
「FXは投資・資産運用の手段になる」と宣伝する人々
<タップリ儲けた人がFX解説書を書いている>アマゾン.comでFXをキーワールドに検索すると1千件以上がヒットする。ほとんどがFX解説書で「FXで勝つ方法」のような、勝つための教科書となっている。どの本も「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」との認識はない。FXで勝つ方法などはないのだが、それ以前にFXの仕組みを理解していない本が多い。出版社としてはダイヤモンド社が多くのFX解説書を出版しているのが目に付く。
10-1 取引所取引が始まった くりっく365がどのようなものか、「今まで為替は相対取引で行われていたが、取引所での取引が始まった」との説明がある。くりっくでどのようにしてレートが決まるか、くりっく365の公式ホームページを見ていただきましょう。
 「くりっく365」では、外国為替市場における世界有数の、複数の金融機関から価格の提供を受け、その価格の中から最も安い売り価格(売り気配)と、最も高い買い価格(買い気配)を抽出し、リアルタイムで提供しています。 そのため、投資家の皆様はその時点における最も有利な価格で取引を行なうことができることとなります。 この付合せの方式は、マーケットメイク制度と呼ばれ、世界の為替相場を反映した取引機会を投資家の皆様にリアルタイム提供するもので、公正かつ健全で有利な価格提供の仕組みと言えます。 金融取へ価格の提供を行っている金融機関を、マーケットメイカーと呼んでいます。
 これを読むと、取引所取引と称しているが特定の取引所でのレートではないことが分かる。
10-2 スワップポイントの説明 スワップポイントとは、たとえば日本円を米ドルに替えてアメリカの銀行に預金すると、日本円・日本の銀行よりも金利が高く、受け取り利息が多いので、その分を会員に還元しようというものだ。しかしFXでは現物(原商品・為替・実際の通貨・札束など)の受け渡し・売買は行わない。従って実際にはスワップポイントは発生していない。スワップポイントがあることによって実際に為替の取引を行っているかのように勘違いさせる効果がある。
10-3 デモ取引の説明 デモ取引では勝てるのに、実戦では勝てないとの質問に「実際に保証金を使うと緊張してデモ取引のようにはいかないので、緊張しないように、リラックスしてやってください」のような説明がある。
 この説明を信じると、「FXで勝つには、チャートの研究などせずに平常心を保つ訓練をすれば良い」となる。
 デモ取引は7-4で書いたように業者がレートを操作している。
10-4 FXでタップリ設けた人がなぜ本を書くのか? 「1日、10分から20分程度の作業で毎月50万円程度の利益を生み出している」とか「6,00万円稼いだ」という人が、なぜ本を書くのか?FXは10万円の保証金で1万円稼ぐのと、100万円の保証金で10万円稼ぐのと同じ努力だ。保証金をいっぱい積み、複数の業者に口座を開き、いっぱい稼いでどこかに寄付したほうが社会的意義もあるし、満足感も多いだろうと思う。本当に稼いでいるのかな?本当に業者に損させているのかな?業者としては宣伝してくれるのだから4億円でも広告宣伝費としては安いのでしょう。
 FX解説書を読んで、FXを始めて、業者に多額の資金を貢いでいる人は多いに違いない。
10-5 業界人もFXを扱った本を出している。 松本大マネックス証券社長「資産運用はじめてBook」 北尾吉孝SBIグループ代表「一目でわかる あなたの最適資産運用法」 岡安盛男フォレックスドットコムジャパンチーフアナリスト「岡安盛男のFXで稼ぐ47の法則」
 いずれも「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」といった空気は読みとれません。ご自分の会社がどのようにして利潤をあげているのか、ご存じないようです。怖がって忠告しない人だけを周りに集めているのです。それとも、ひょっとして確信犯?後始末が始まれば話題になることでしょう。
10-6 FXバブルに群がる人々 公認会計士も、レバレッジ規制を逃れるために法人組織を作ることを勧める本を書いている。
テレビも株取引と同じように扱い始めた
FXのテレビコマーシャルが流れている。内容は別に問題ないが、多くの人は株取引と同じように資産運用の手段と思っているので、「テレビもFXをまともな投資手段と判断している」と思うだろう。間接的にテレビが保証していると安心してFXを始めている。
 市場ニュースで、為替の動きをFX業者の社員が解説する。
 テレビは「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」といった意識はまったくない。FXバブルを推進する主要な役割を果たしている。
 テレビCMやFXを扱っているテレビなど、テレビ関係のサイトを探してみた。株取引かFXかハッキリしないものも取り上げてみた。
西山茉希 外為オンラインCM オフィス篇 NISHIYAMA Maki
西山茉希 外為オンラインCM カフェ篇 NISHIYAMA Maki
外為オンライン CM 2本の傘篇
外為オンライン CM 帽子篇
FX(外国為替証拠金取引)のマネパ ペンギンCM
ビクトリーFX
FX攻略プロジェクト☆FXセブンストラテジー〜レイバスFXの最終章
FXジャパンドリーム鮮烈の資産増殖全自動ロボット登場!
Rays・FX 0001
FXオンライン TVコマーシャル
外為どっとコム CM
ヒロセ通商のCM【日経CNBC放送分】
DMM FX TVCM
DMM TV CM
DMM FX ヨシケンCM 
GMOクリック証券 FXroid
GMOクリック証券 FXroid
GMOクリック証券 『株少女、出現』篇
ホットパンツ 恒吉梨絵 CM センントラル短資FX
LION FX TV CM
「サクソバンクFX証券 テレビCM」
クリック証券 iPhone用FXアプリ「iClickFX」  
サイバーエージェントFXのCymo iPhone版
FX(外為)を扱うTV番組の放送はありますか?
 テレビ業界の人たちも視野狭窄です。日本人の文化的遺伝子ミーム
からグローバリゼーションの因子はなくなってしまったのでしょうか?
 後始末が始まれば話題になることでしょう。
監督官庁はどうだ
FXは「金融商品取引法」に定められた取引だ。そこで先ず「金融商品取引法」第2 条第22項第1号を引用しよう
22  この法律において「店頭デリバティブ取引」とは、金融商品市場及び外国金融商品市場によらないで行う次に掲げる取引(その内容等を勘案し、公益又は投資者の保護のため支障を生ずることがないと認められるものとして政令で定めるものを除く。)をいう。
 一  売買の当事者が将来の一定の時期において金融商品(第二十四項第五号に掲げるものを除く。以下この項において同じ。)及びその対価の授受を約する売買であつて、当該売買の目的となつている金融商品の売戻し又は買戻しその他政令で定める行為をしたときは差金の授受によつて決済することができる取引

 金融庁のホームページには「いわゆる外国為替証拠金取引について」と題していくつかの注意事項が書かれている。そこから参考になりそうなことを引用してみよう。
 いわゆる外国為替証拠金取引は、金融商品取引法に規定されるデリバティブ取引です。(以下では、単に「外国為替証拠金取引」といいます。)
 注意すべきポイント
■外国為替証拠金取引は、金融商品取引法に基づく登録を受けた業者でなければ行うことができません。投資者の皆様におかれては、登録を受けていない者からの勧誘に十分ご注意ください。
■登録を受けた業者と取引を行う場合であっても、その業者の信用力を慎重に判断し、取引内容をよく理解することが重要です。
■外国為替証拠金取引は、少額で取引できる反面、差し入れた保証金以上の多額の損失が生ずるおそれのある非常にリスクの高い取引です。そのため、リスクを認識した上で、自らの責任で適切な投資判断を行うことが必要です。
 「II  取引に対する注意」と題して
2. 取引内容の十分な理解 取引を行う場合は、取引の内容や取引に内在するリスクなどの説明を受け、また、ご自身でもよく確認し、十分理解するようにしてください。
 どのようなリスクがあるのか、
 実際に為替取引がどのように行われるか、
 差し入れた保証金はどのように管理・保全されているのか、
 などは必ず確認してください。
 取引の仕組みが理解できないときは、はっきり断ることが大切です。また、説明内容の信頼性にも十分注意が必要です。
このようなことが書かれている。
3. 信頼できる業者との取引の場合にも、取引には高いリスクがありますのでご注意下さい。
(1)相場変動リスク
(2)金利変動リスク
(3)流動性リスク
(4)システムリスク
(5)信用リスク
取引の内容は、取引が業者との相対取引の形態をとるもの、取引所へ注文を取次ぐ形態をとるものなど 業者によってさまざまであり、提供されるサービスに係る約款などをよく理解して取引することが重要です。 (T注 どこにある取引所が為替(外国通貨)の取引(売買)を行っているのと言うのだ !!)

<金融庁は資産運用の手段として認めている> 金融庁の姿勢をみると、株取引と同じような「資産運用の手段」として認めているようだ。金融庁のホームページを読む限り、会員の損失分が業者の売り上げになるとは考えつかない。
 取引所へ注文を取次ぐ形態があると言う。
 東京金融取引所では、金融先物商品を扱っているのであって、ドル/円などの為替・通貨取引は行っていない。東京金融取引所ホームページを参照して頂きましょう。
 金融商品取引法第2条第22項第1号では「差金の授受によつて決済することができる取引」と表現している。差金決済ということは現物(原商品・外国為替・外国通貨)の受渡しは行わない、つまり実際には売買は行わない、ということだ。つまり「のみ行為」。金融商品取引法第2条第22項第1号ではFXで業者がのみ行為(商品先物取引法第212条により禁止されている)することを合法的としている。
 (のみ行為の禁止)第212条 商品先物取引業者は、商品市場における取引等の委託又は外国商品市場取引等(外国商品市場取引若しくはその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理又は外国商品市場取引のうち商品清算取引に類似する取引の委託の取次ぎ若しくはその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理をいう。以下この章において同じ。)の委託を受けたときは、その委託に係る商品市場における取引等をしないで、自己がその相手方となつて取引を成立させてはならない。
 金融庁の見方は、株取引と同じような資産運用になる取引と見ている。そしてそのホームページを見た人は、金融庁が保証していると思い込む。金融庁もFXバブルを擁護していると判断します。後始末が始まれば話題になることでしょう。
カバー取引の謎
 どこの「契約締結前交付書面」にも「カバー取引」のことが書かれている。
13-1 本取引では、お客様からのご注文は、すべてカバー先金融機関にてカバー取引が行われています。そのため、カバー先金融機関の信用状況により損失を被るリスクや、何らかの事情によりすべてのカバー先にカバー取引が出来ない状況になった場合、当社は通常通りのお取引をご提供できなくなる場合があり、お客様はお取引が困難になるリスクがあります。 (FX24インターネット取引)
13-2 カバー取引相手方 お客様がお取引される外国為替証拠金取引は店頭デリバティブ取引(金融商品取引法第2条第22項)、またスポット貴金属取引は店頭商品デリバティブ取引(商品先物取引法第2条第14項)であり、お取引の相手方は当社となります。当社は、お客様と当社の間での取引を成立させると同時に、当該取引により生じ得る当社の市場リスクの回避を-目的として、金融機関を相手方としてカバー取引を行っております。 当社の「カバー取引」の相手方の名称、監督機関及び業務内容は以下のとおりです。 名称: GAINCapitalGroupLLC(ゲイン・キャピタル社) 監督機関: US CFTC(米商品先物取引委員会) 業務内容: 外国為替証拠金取引、スポット貴金属取引 (フォレックス ドットコム)

<ネットでの説明>  カバー取引とはなにか?ネットを検索していたら適当な説明があったので引用しよう。(赤字・青字はTanaka指定)
13-3 「金融・経済用語辞典」 カバー取引とは、相対取引の金融取引において、取引の引き受け手がリスク回避のために行うヘッジ取引で、引き受けた注文と同じ注文を別の金融機関に対して行うことを指す。カバー取引を行うことで、金融取引業者がリスクヘッジをすることができる。
 例えば、FX(外国為替証拠金取引)のような店頭取引(相対取引)が行われる場合、顧客の利益=業者の損失、顧客の損失=業者の利益となりそれぞれの取引が利益相反関係となる。 こうしたリスクを業者が負ってしまうと、場合によっては大きな損失をこうむることになってしまう。そのため、取引業者がこうしたリスクをヘッジするために、自らも別の金融機関や市場に対して顧客と同じ注文を出すことでそのリスクをカバーする取引を「カバー取引」と呼ぶ。
 以下ではFX取引による、カバー取引について言及する。
 FX(外国為替証拠金取引)の場合、取引業者は顧客から1万ドルの米ドル買い、日本円の売りの注文を受けたとする(1ドル=100円)。この場合、為替レートが変動し、1ドルが110円になったとして、顧客の投資家がこのポジションを解消した場合、相対取引であるため、業者はこの投資家に対して10万円を支払わなければならない。
 こうした場合、FX取引業者は銀行(メガバンク等の大規模銀行)に対して同じ顧客投資家と同じ注文(1ドル=100円で1万米ドル買い)をしておけば、この投資家が110円でポジションを解消した場合は、投資家への支払い10万円、カバー取引で購入していたドルの売却益10万円ということで、リスクが0になる。 逆に為替が円高にふれたとしても顧客投資家の損失分(業者にとっては利益)で銀行から買い付けたカバー取引分の損失をヘッジすることができる。
 このような相対取引では、業者側がどの程度カバー取引をしているかが安心の目安ともいえる。
 上記では、FX取引業者の利益は0になるが、実際には顧客投資家から手数料やスプレッドなどで収益を得ている。 (「金融・経済用語辞典」)
 (T注 この場合、会員の保証金は4万円、業者はその4万円を担保に25倍・100万円の取引をすることになる。あまりにもリスクが大きい。業者はプラスマイナスゼロだが、カバー銀行は10万円の赤字。この説明では「7-1 スプレッドが手数料になる」 と同じ誤りになります。)
13-4 「Fx取引入門」 前のページ(店頭FXと取引所FX)では、FX取引は相対取引であるということを解説しました。そのため、FX取引は顧客と業者/取引所の1対1の取引となります。しかし、そのままでは顧客の利益は業者/取引所の損失、顧客の損失は業者/取引所の利益となり、利益相反の関係になってしまいます。相場が顧客にとって有利に動けば顧客は儲かりますが、業者/取引所にとっては逆行となり損失を被ります。手数料収益など消し飛んでしまいます
  そこで、業者/取引所はその危険をヘッジするため、自らは銀行等と取引を行います。例えば、顧客からドル/円の買い注文を受けた場合、それと同じ数量、同じレートで銀行と取引を行えば、業者/取引所は相場のリスクから開放されます。これをカバー取引といい、FX取引業者に取引口座を開設する際に交付される書面では、カバー取引の相手方を明示することが法令で定められています。
業者は必ずカバーするの?
FX取引業者が顧客から受けた注文を全てカバーしているかというと、これは業者によって様々です(取引所FXの場合は全てカバーしています)。取引システムのしくみ自体で、顧客注文とカバー注文をセットにしていて、100%自動カバーを行っている業者もあれば、間に人(ディーラー)が入って、注文状況や相場を見ながらカバーを行っている業者もいます。後者は相場のリスクを負うことになりますが、そこに収益機会を求めていこうという考え方なのです
カバー取引の相手方もいろいろです
FX取引業者のカバー取引相手方となるのは、銀行や証券会社です。ただこれも、上はメガバンクから下は中小の証券会社までさまざまです。大手銀行の場合は直接インターバンク市場に参加していますが、中小の金融機関は直接参加できないので、そうした大手銀行につなぐことになります。中間卸問屋のような位置づけですね。業者を選ぶ際、カバー取引の相手方も重要なポイントです。2007年の夏に為替相場が乱高下したとき、カバー取引が思うように消化できなかったため、破綻した業者がありました。もちろん、中小金融機関でも100%上位へつなげられる体制を確保しているなら大丈夫ですが。
業者は登録制
 FX取引は、金融商品取引法の対象商品です。業者は金融庁への登録が義務付けられており、営業活動や内部管理体制を法令で厳しく規制されています。ただ、登録業者だからと言って、安心できるとは限りませんので注意が必要です。 (「Fx取引入門」)
13-5 「FX取引入門サイト」 FX取引では相場の変動に対して保有ポジションにて損益が発生し、それが利益になったり損失になったりします。それの基になる数値が為替レートですが、パチンコなどは顧客と業者間とでは業者側が有利になるように出玉率を設定しています。損をする顧客の方が設定的に多いのです。
 しかしFX取引においてFX会社が為替レートを有利に動かすことは出来ず、インターバンク市場に依存しています。言わばどっちに転ぶか、どっちが得をするかは半々なのです。
 (T注 銀行間取引のレートを参考に各業者は独自に(勝手に)レートを設定しています。

 顧客の損失はFX会社の利益で顧客の利益はFX会社の損失… どっちに転ぶかが半々の状態で取引を行うことはビジネスとしては無謀な取引です。
 FX会社はそのようなリスク回避するために、顧客からの注文と同等の注文を他の外国為替を扱う会社と取引を行います。これをカバー取引とよび相手会社をカバー先(カウンターパーティ)といいます。このカバー先は、銀行や保険会社や同業のFX会社など各FX会社の方で公示されています。
 カバー取引を行うことで、顧客から【UED/JPY 100,000通貨 ロング(買)】の注文を受けた時、仮に100pips(1円)円安に動けばFX会社は顧客に対して10万円を支払うことになり、スプレッドで入っている数ピップスの手数料など何の利益にもなりません。しかし同内容のカバー取引を行うことで、カバー先から10万円の利益が入り顧客へ支払いはゼロになります。FX会社の立場から見れば顧客へはショート(売)、カバー先へはロング(買)となり、このように同数量で持ち高をイーブンにすることをスクエアポジションといいます。
 こうすることで為替変動に対してリスクを回避し、FX会社の利益は、顧客からの注文時のスプレッドとカバー先との取引でのスプレッドの差益分が利益となります。カバー先との取引の方が顧客に提示しているスプレッドより小さいわけです。逆に考えれば、カバー先とのスプレッドを基準に顧客向けスプレッドを決めいていることになります。

 (T注 この説明では、カバー取引とは仲介取引と同じ取引ということになります。また業者とカバー先とは必ずしも同じレートではありません。カバー先は10万円の赤字。)

 カバーの方法はFX会社により異なる
 FX会社がリスクヘッジで行うカバー取引… このカバー取引の方法も、顧客の注文を全て自動的にカバー先へ回すFX会社と、選任ディーラーを置いてディーラの裁量によりカバーするかしないかを決めるFX会社があります。
 前者の場合は、顧客とのすべて取引をカバーするので為替変動リスクは最小限に抑えることができますが手数料以外に収益は発生しません。反対に後者の場合、カバーを行わない取引に関しては為替変動リスクを伴いますが、ディラーの技量でのディーリング収益にもなります。またこのようなFX会社は、それなりの資本的な体力がないとこのような方法は取れないでしょう。リスクもさることながらディーリングを行う設備投資やディーラーを雇う人件費やディーラーを育てる環境も必要になってきます。
 またカバー先会社にもインターバンク市場に直接参加しているようなメガバンクからFX会社とその先にまたカバー先があったり同等規模のカバー先と様々で、もちろんカバー先の大きい方が顧客にとっても有利に働きます。
カバー先がなぜ重要なのか?
それは顧客からの注文要求に対して、カバー先で蹴られたら約定してくれないということです。
 FX会社からすれば、上図の1番の注文より2番の注文が優先で【USD/JPY 100,000 ロング】をカバー先が受けてくれない状態で1番を注文を受ければリスクヘッジにならないからです。システムにて行ってるFX会社なら全てカバー先への応答結果に依存してる形になり、顧客からすればFX会社が優良カバー先と取引してくれてないと指標発表時や荒れ相場の時は全て蹴られる(約定拒否)現象に陥ることもあります。また、複数のカバー先と契約してくれていないとカバー先でのシステム障害などでストップすれば、顧客側も前面ストップになります。複数のカバー先があれば、他のカバー先へと振り分けてくれるでしょう。
 もう一方の選任ディーラーを置いているFX会社なら、仮にカバー先で受けてくれなくてもディーラーの裁量で「受ける」と判断すれば約定してくれるでしょう。
 こう考えると選任ディーラーを置いているFX会社の方が有利にも思えますが、スプレッド幅などは少し大きくなるかもしれません。全てをシステムに任せているFX会社は、その分人件費なども掛かってないでしょうからスプレッドなどの手数料収益を抑えて薄利多売で顧客を獲得しているとも考えれれます。
 どちらがいいかは難しいですが、全てがシステム依存でも多くのカバー先と繋ぎ、安定したシステムを維持しているのなら、顧客としても約定拒否の不利益を抑えれるかもしれません。 (「FX取引入門サイト」の「FX会社のカバー取引」)
13-6 金融庁による一斉点検 金融庁による「外国為替証拠金取引業者に対する一斉点検の結果について」という資料がある。
 「カバー取引の発注のしかた」として、個別取引ごと=78%、一定時間又は一定額ごと=13%、業者の判断=8%、という数字がある。
13-7 具体的な数字で検討してみよう 一般的な説明ではこうなる。Bid 80.00 Ask 80.02 の時、会員から 80.02 での買い注文があった場合、レートが上がりBid 80.10 Ask 80.12 の時に決済注文が出ると、80.02-80.10=-0.08で業者は0.08の損失になる。そこで業者はカバー先の銀行に、会員と同じように80.02での買い注文を出す、決済注文で80.10でカバー先銀行に買い取ってもらう。業者は会員に対して0.08の損失、カバー先銀行に対して0.08の利益、となり会員に対しての損失をカバー先銀行との取引でカバーする。
ただし、この説明ではカバー先銀行の損失は無視されています。)
いくつかの疑問点
 金融庁の見方は、リスク管理の手段としてカバー取引は必要だ、との認識のようだ。けれどもよく考えるといくつかの疑問点が出てくる。
14-1 業者とカバー先とレートが違う 上の例として、Bid 80.00 Ask 80.02 の時に買い注文があり、Bid 80.10 Ask 80.12の時に決済処理が行なわれた、として書いた。業者のレートとカバー先銀行のレートが同じとして書いている。実際は違う場合が多いはずだ。カバー先と業者のレートが瞬間的には上下反対の動きをする時もあるに違いない。業者は「契約締結前交付書面」で「カバー先の提示する価格を参考にして業者が独自に価格を提示する」と断っている。
14-2 レバレッジはどうなのか? 会員との取引はレバレッジが利いていて少額の取引になる。カバー取引はどうだ?レバレッジが利いてなければ25倍(規制前には400倍もあった)の金額になる。そんなに多額の資金を用意し、移動させるのか?多額の資金を移動するということはリスクが大きい。
14-3 カバー先とは差金取引なのか? 会員と業者との取引は差金取引だ。現物の受け渡しをしないからこれで良い。カバー取引ではどうか?現物の受け渡しをしないでカバー銀行とは口約束・帳簿上だけの帳合い取引なのか?もしそうならば、初めの取引と決済取引が同じ銀行でなければならない。
 くりっくはこれができない。A銀行のBid 80.00 B銀行のAsk 80.02 の時に注文があり、C銀行のBid 80.10 D銀行のAsk 80.12の時に決済処理があったとしたら、差金取引はできない。多額の資金移動をしなければならない。
 銀行間の取引は、2001年1月4日から即時グロス決済(Real Time Gross Settlement=RTGS)に切り替わった。それまでは、朝金(午前9時)、交換尻(午後1時)、3時(午後3時)、為決(通常午後5時)に差金決済を行っていた。つまり、銀行間では差金決済は行わず、取引の度ごとに全額移動させる。  時には、客の100万円を担保に2,500万円を移動させることもある。規制前には400倍のレバレッジもあった。あまりにもリスクが大きい。このRTGSは金融機関が破綻した場合にその影響が広まらないように、短期に収縮させるのが目的で、当時の速見日銀総裁は自叙伝で任期中の最大の仕事であったと自慢している。
 株にはSQがあるがFXにはそれがない。客の故意・過失(死亡・行方不明・忘れ、など)によりいつまでも決済取引ができないでいる、という事例が発生する恐れがある。カバー取引をしていると、このトラブルにカバー銀行を巻き込むことになる。
14-4 カバー先は24時間営業なのか カバー取引のレートは当然カバー先金融機関のレートに違いない。FXは24時間取引が行われる。カバー銀行が日本の場合、日本の為替市場が開かれていない深夜にもFX業者にレートを配信しているのだろうか?カバー先銀行に為替の値動きはない深夜、FX業者の為替の値は変化する。カバー取引のレートはどうなるのだろう?
14-5 両建ても行うのか? Bid 80.00 Ask 80.02 の時に買い注文があり、直後に売り注文があれば、カバー先に「両建て」の注文を出すことになる。それほど頻繁に行うのか?
 両建て  同一の通貨ペアの売建玉と買建玉を同時に持つこと(「両建て」といいます。)は、可能ですが、両建ては、お客様にとって、アスク価格とビッド価格の差、証拠金を二重に負担すること、支払いのスワップポイントと受取りのスワップポイントの差を負担することなどのデメリットがあり、経済合理性を欠くおそれがあります。(DMM)
 両建て 同一の通貨ペアの売建玉と買建玉を同時に持つこと(以下「両建て」という。)については、、Bid(お客様の売りレート)とAsk(お客様の買いレート)の価格差、手数料及び証拠金を二重に負担すること、支払いスワップポイントと受取りスワップポイントの差を負担すること等、経済合理性を欠くおそれがあるため、当社は、同一の通貨ペアに関し、両建て取引となるような売買注文は受付しません。(フォーランドフォレックス)
 両建て 両建て(りょうだて) 同一通貨ペアの売建玉と買建玉を同時に持つことをいいます。お客様にとって買付け価格と売付け価格の差、手数料及び証拠金を二重に負担すること、支払いのスワップポイントと受取りのスワップポイントの差を負担することなどのデメリットがあり、経済合理性を欠くおそれがあります。(FXブロードネット)
 両建て FX取引において両建て取引を行うことができる場合、両建て取引は取引手数料が売建、買建の二重にかかること、また別途定めるスワップポイントも売建、買建の双方で異なり払出が生じる恐れがあることや、売値と買値の価格差についてお客様が二重に負担する可能性があることなどから、経済合理性を欠きお客様にとって不利益となりうる取引であること。(マネーパートナーズ)
14-6 業者の利益はどうなる? 業者は会員との取引で損失を発生させてもカバー取引で補填する。そして、会員との取引で利益を出してもカバー取引で損失を発生させる。では、利益はどこで出すのだ。
14-7 カバー先への手数料は? リスクをカバーして貰うのだから、手数料は払うことになるのだろう。最初の疑問点に戻る。「FX業者はどのようにして利益をあげているの?」
 @「カバー取引によって業者の損益はゼロになる。そこでスプレッドの差が業者の利益になる」とかA「カバー取引でレートの差が利益になる」などの答え。@は7−1に戻ってしまう。Aは仲介取引になってしまう。どちらも最初の疑問にもどり堂々巡りになり、せっかくここまで進んできた人が一番初歩の段階に戻ってしまう。
14-8 カバー取引のために用意すべき資金量は? 個人会員が10万円の保証金を入金すると250万円相当の米ドルを買うことができ、好きなときに決済取引ができる。業者はこのカバー取引のために250万円をカバー銀行の日本円の口座に用意しなければならない。初回取引が終わると日本円が残高ゼロになり、米ドル口座に250万円相当の米ドルが入金される。決済取引が終わると、日本円の残高が250万円になる。(会員は初回取引後、円高・ドル安になるとロスカットの恐れがあるので目一杯の米ドルは買わないが、ここでは話をわかりやすくするためこの点は無視して話を進める。)
 個人会員が10万円の保証金を入金すると250万円相当の米ドルを売ることもできる。このカバー取引ために業者は250万円相当の米ドルをカバー銀行の米ドルの口座に用意しなければならない。初回取引後、日本円口座の残高が500万円に、米ドル口座の残高がゼロになる。決済取引後、日本円の口座残高が250万円に、米ドル口座の残高が250万円相当に戻る。
 このように個人会員が10万円の保証金を入金すると業者はこのカバー取引のために、カバー銀行の日本円の口座に250万円、米ドルの口座に250万円相当の米ドルの準備しなければならない。そしてこれはFXが日本円と米ドルだけの場合で、実際は多くの国の通貨を扱っている。業者によって数は違うが、ここでは8通貨として話を進める。そうすると、業者はカバー銀行の8口座に、8カ国の通貨250万円相当、総計2,000万円相当を用意しなければならない。つまり、個人会員が10万円の保証金を入金すると業者は2,000万円の資金を用意しなければならない。
 さて、これはカバー銀行が1行の場合、日本の営業時間内に初回取引が行われ、日本の営業時間内に決済取引が行われれた場合だ。日本の営業時間内に初回取引が行われ、アメリカの営業時間内に決済取引が行われると話が違ってくる。この場合は決済取引のためにアメリカのカバー銀行に日本の銀行と同額の資金を用意しなければならない。さらに決済取引がヨーロッパの営業時間内に行われる場合を想定し、ヨーロッパのカバー銀行に同額=総計2,000万円相当の8カ国の通貨を用意しなければならない。このようにカバー取引のために3カ国の銀行にそれぞれ総計250万円相当の8カ国の通貨、総額6,000万円の資金を用意しなければならない。
 法人会員が250倍のレバレッジで100万円の保証金を入金したら、総額60億円の資金を用意しなければならない。
 個人会員が10万円の保証金を入金すると業者はカバー取引のために総計250万円相当の8カ国の通貨、総額6,000万円の資金を用意しなければならない。10万円入金した個人会員が1,000人いた場合、あるいは100万円入金した個人会員が100人いた場合、つまり保証金が1億円入金されると、業者はカバー取引のために600億円の資金を用意しなければならない。これは25倍規制のきいた個人会員だけの場合で、規制を受けない法人会員がいる場合や、規制前、400倍のレバレッジがあったときの場合ば別で、規制前にはこの16倍、9,600億円の資金が必要であったことになる。さらにカバー銀行が6行ならばこの倍の1兆9,200億円の資金を用意しなければならなし、保証金総額が2億円にでもなったならば・・・。
 売り買い相殺したとしても50%の資金は用意すべきでしょう。そう考えると 「100%のカバー取引をせよ」とは酷な要求だと言えるでしょうね。規制前に100%のカバー取引をしていた業者なんて本当にあったのでしょうか?

 個人会員が日本の営業時間内に初回取引(ドル買い)をして、アメリカの営業時間内に決済取引(ドル売り)をすると、業者の日本のカバー銀行の日本円の口座残高はゼロで、米ドルの口座残高が500万円相当の米ドルに、アメリカのカバー銀行の日本円の口座残高が500万円に、米ドルの口座残高がゼロになる。その後、会員が日本の営業時間内に米ドルを買うと、日本のカバー銀行の日本円の口座残高がゼロなのでカバー銀行から日本円で米ドルを買うということができないことになる。
 多くの会員が日本の営業時間内に米ドルを買い、アメリカの営業時間内に決済取引を行い、これを繰り返すと、日本のカバー銀行の日本円の口座残高が少なくなりカバー取り引きとしての「ドル買い」ができなくなる。
 業者と会員との取引は差金決済で業者とカバー銀行との取引は受け渡し決済。業者と会員との取引は24時間取引、業者とカバー銀行との取引は営業時間内。この違いによってカバー取引100%はできないことがハッキリする。これほど多額の資金が用意できるならば、FX商売をやるよりも銀行の定期預金にでも預けた方が良いのではないでしょうか?
 この資金量の計算は、7-4「業者が会員の希望によりインターバンクで取引する」 との誤った思い込み・説明でも適応する。そして、「インターバンクで取引する」と言う仲介取引の説明では、仲介取引とカバー取引との関係が説明できない。つまり、仲介取引とカバー取引と全く同じ取引を2度行うという説明になるからだ。
14-9 カバー先はどこにカバーする? 業者は会員との取引のリスクヘッジとしてカバー先との取引をする。ではカバー銀行はどこにリスクヘッジをするのか?損害保険はロンドンのロイズとの取引にリスクヘッジをする。ロイズのアンダーライター・ネームは無限責任で対応する。日本人では、田中清玄と南方哲也(元長崎県立大教授。南方熊楠の大甥)だけがネーム(会員)であった。
14-10 本当にカバー取引をやっているのか? このように疑問点が出てくると、本当にカバー取引は有効なのか怪しくなる。結局、「カバー取引とは金融庁へのポーズ、一般人へのポーズ」と考えるのが良いのでしょうね。
 FX,お客が儲かりゃカバー先は損する
 FX,お客が損すりゃカバー先は儲かる
14-11 カバー取引は最後の防衛線13-3で取り上げた「金融・経済用語辞典」、実に分かりやすく書いている。それでいながらカバー取引の問題点には触れていない。
 FX(外国為替証拠金取引)のような店頭取引(相対取引)が行われる場合、顧客の利益=業者の損失、顧客の損失=業者の利益となりそれぞれの取引が利益相反関係となる。 こうしたリスクを業者が負ってしまうと、場合によっては大きな損失をこうむることになってしまう。
 OK Wabeではここまで追求できた回答者はいない。「会員が損したということは、何処かで誰かが儲かっているはずだ」というところ で思考停止になっている。そして、カバー取引とは、顧客の注文をカバー銀行に取り次ぐという意味で、結果的には「仲介取引」になっている。
 Fxの取引に疑問を感じて「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」ではないだろうか?と思い始めても、カバー取引をするので「会員が儲かっても、業者はカバー先に振るからレートを操作する必要はない」と仕組みの解明を止めてしまう。
FXを司法関係から見る
<FX裁判> FX裁判の判決がいくつか出ている。金融商品取引法改正以前のものもあるが参考になるものもあるので取り上げてみた。このサイトにはFX裁判の事例が載っている。
15-1 御器谷法律事務所のホームページ 
に裁判例が出ている。ここから引用しよう。
 1. FXとは、  Foreign eXchangeの略であり、一般的には外国為替(かわせ)証拠金取引のことを指します。証拠金を業者に担保として預託し、差金決済(実際に外貨の授受を行われず、反対売買による差額の授受により決済を行う方式)によって外国為替の売買が行われます。
 (1) FXが公序良俗に反する取引であることを理由に預託金の返還を認めた事例(仙台地裁平成19年9月5日判決) 「本件の外国為替証拠金取引は、為替取引の裏付けがない差金決済取引であり、インターバンクレートを参考にすると言うものの、その基準自体明確ではなく、被告会社が一方的に定め、かつ、予測することのできない為替レートの変動によって、証拠金の約10倍という高額の損益が生じるという著しく射倖性が高い取引である。−−−被告らは、外国為替証拠金取引が一般人の行う利殖行為として、経済的意義を有する経済的取引として捉えられるものであると主張するが−−−本件取引が経済的合理性を有する取引であったことを認めるに足りる証拠はない。  そうすると、本件取引は、顧客である原告と被告会社間の賭博性を有する取引であるといわざるを得ず、公序良俗に違反する取引であるということができる。」
15-2  (2) FX業者の勧誘行為が適合性原則に反することを理由に損害賠償請求を認めた事例(東京地裁平成19年7月30日判決) 「本件外国為替証拠金取引は、被告会社の設定するレートによる相対取引であり、被告会社と顧客とを比べると、顧客に損失の生じる可能性が高いといえるから、顧客には、知識、情報、これらを的確に分析して自己の行動を判断する能力、十分な分析をなしうる時間、経験、財産等が必要であるところ、原告が、上記のような心身及び財産の状況にあったことに照らせば、原告は、本件外国為替証拠金取引当時、その内容を理解することはできなかったというべきであり、また、受給年金のみを糧とする生活では、その収入のほとんどを、生活費として費消することになり、投機行為を行うような十分な財産を有していたということはできないことに照らせば、原告は、上記の能力を備えていなかったというべきであるから、被告会社がそのような状況にある原告を勧誘し、取引を行わせた行為は、適合性原則に反し、不法行為に該当するといわなければならない。」

15-3  「国民生活センター」のホームページ
から引用しよう。
 本件は、外国為替証拠金取引について、仲裁契約の成立を否定したうえで、説明内容の重要部分が虚偽および誇大であるとして不法行為の成立を認め、損害額全額と弁護士費用を認容した事例である。(札幌地方裁判所平成15年5月16日判決)
 まず、Yは、顧客の注文はYからAに取り次がれ、Aがインターバンク市場(主として銀行を取引の参加者とし、通貨の交換取引をする市場をいう)で取引すること、Aはオーストラリア認可商業銀行で顧客の資産は完全分離保管制度が適用されるため安全である、などと説明している。しかし、AはYとの取引をインターバンク市場に取り次いでいないのでこの点の説明は虚偽であり、Yの勧誘している取引は賭博行為に過ぎない。
15-4  「あおい法律事務所」のホームページでは、6名の弁護士が在籍し、証券取引などの金融商品取引被害、詐欺的商法被害の被害回復など、高い専門性を有する事案を取り扱う法律事務所としてFXをも扱っている。
「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」に関係する文章が多くあり、その中からの1部を引用しよう。  
  「外国為替証拠金取引」には、商品取引や金融デリバティブに認められうる経済的存在意義は何ら認められない。外貨預金4の他の外貨建て資産を有する者や輸出入業者等、為替変動リスク皆がを有する者にこれをヘッジする手段を与えることができるということが言われるかも知れない。しかし、こうした為替変動リスクをヘッジする手段は、すでに用意されている。銀行を通じてする先物為替予約等の取引等がそれであるし(古海健一「ビジネスゼミナール外国為替入門」日本経済新聞社215頁)、「外国為替証拠金取引」に近似する通貨先物取引は、これに適合する者であれば、整備された取引所(東京金融先物取引所)において公正に形成された価格で、(クリアリングハウスを通じて)取引の相手方の信用リスクを負担することなく(制度上は)行いうるのである(なお、通貨先物取引との関係については後に詳述する。)。同取引所において通貨先物オプション取引を行えば、よりローコストでリスクヘッジをすることも可能である。価格が公正であることの保障もなく、大きな信用リスクを負担してする「外国為替証拠金取引」には、何らの経済的存在価値もない。   
15-5  4 裁判例  この種取引の損害賠償請求事案としては、私の知る限り(平成16年3月末日現在)、4件の地裁判決、3件の高裁判決があるが、いずれも取扱業者に全額の賠償を命じ、過失相殺規定の適用をしたものはなく、うち2件は、以下のとおり、この種取引を「賭博」であるとしている。なお、上記の裁判例は、国内公設の商品取引所において商品先物取引等の受託を行う主務省の登録免許を有する商品取引員の行ったものについてのものである。

15-6 「外国為替取引の実行がない場合には、外国為替証拠金取引と称する取引が、実際には外国為替相場における通貨の交換価値を指標とする賭博行為に過ぎないものであることになる。(中略)外国為替取引の実行のない外国為替証拠金取引の場合には、顧客が利益を得れば(勝てば)外国為替証拠金取引取扱業者が損失を被り(負け)、顧客が損失を被れば(負ければ)外国為替証拠金取引取扱業者が利益を得る(勝つ)という関係が成立することになる。」(札幌地判平成15年5月16日)。
 「為替相場の変動という偶然の事情を指標として、金銭の授受(差金の決済)を行うことのみを内容とする本件取引は、賭博行為といわざるを得ない。したがって、取扱業者外務員が、原告に対し、そのような内容の本件取引の勧誘をしたことは、不法行為に該当するといえる。」(札幌地判平成15年6月27日)。

<ノミ行為は違法?適法?> 商品先物取引法には次のような条文がある。
(のみ行為の禁止)第212条 商品先物取引業者は、商品市場における取引等の委託又は外国商品市場取引等(外国商品市場取引若しくはその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理又は外国商品市場取引のうち商品清算取引に類似する取引の委託の取次ぎ若しくはその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理をいう。以下この章において同じ。)の委託を受けたときは、その委託に係る商品市場における取引等をしないで、自己がその相手方となつて取引を成立させてはならない。

 FXが根拠としている金融商品取引法には次のような条文がある。
22 この法律において「店頭デリバティブ取引」とは、金融商品市場及び外国金融商品市場によらないで行う次に掲げる取引(その内容等を勘案し、公益又は投資者の保護のため支障を生ずることがないと認められるものとして政令で定めるものを除く。)をいう。
一 売買の当事者が将来の一定の時期において金融商品(第24項第5号に掲げるものを除く。以下この項において同じ。)及びその対価の授受を約する売買であつて、当該売買の目的となつている金融商品の売戻し又は買戻しその他政令で定める行為をしたときは差金の授受によつて決済することができる取引

 差金決済とは受渡決済とは違い現物(原商品・為替・外国通貨)の受渡を行わないのだから、業者は為替の売買を行わない。仲介取引ではないのだから業者が客の客様のカウンターパーティ(取引の相手方)として行動する事になり、 客の相手方となつて取引を成立を成立させる、ということだ。つまり「のみ行為」
 商品先物取引法では「のみ行為」を禁じていて、金融商品取引法では「のみ行為」を容認している。
 どうしてこのような法案が国会で承認されたのでしょうか 後始末が始まれば話題になるかも知れませんね。

<いろんな賭事が考えられる>  「価格」が「変動」し、差金決済(つまりは賭博)(実際の売り買いは行わない賭事)の対象となりうる商品及びサービス、つまり、「価格」のある「モノ」を対象とする賭博行為が法律で容認されたのだから、原油価格の変動を基に業者が独自に手を加えたレートを対象に差金決済をする賭事や、ライボー(ロンドン銀行間取引金利=London Inter-Bank Offered Rate)を基に東京やニューヨークの値を参考にしたレートを対象とした賭事や、築地市場におけるキャベツの価格を基に他の市場の価格を参考に業者が独自に作成したレートを対象にした賭事ができても不思議はない。日経平均の変動を対象としたものは「くりっく株365」。業者がどれほど手を加えたレートなのかは分かりませーん。
 このような意見もあります。
2 賭博該当性(賭博行為としての反公序良俗性)
2 法令による違法性阻却の欠如   「外国為替証拠金取引」には、その違法性を阻却する法令は存在しない。
 為替変動を指標とする証拠金取引が誕生したのは、平成10年に外国為替及び外国貿易法(以下、「外為法」という。なお、改正前は外国為替及び外国貿易管理法。)が改正され、外国為替業務が自由化されたこと(為銀主義の放棄)を発端としている。しかし、為銀主義の放棄は、為替取引を自由化するものではあるものの、為替変動を指標とする賭博行為を許容するものでは決してない。「為替取引の自由化」が、外為証拠金取引の自由化を意味するという考え方は、私人間での売買が許されるあらゆる商品ないしサービスについて、その価格変動を指標とする差金決済契約の全てが許容されるとすることと同義であって、到底許容しうるものではない。仮にこれを許容するとすれば、「価格」が「変動」し、差金決済(つまりは賭博)の対象となりうる商品及びサービス、つまり、「価格」のある「モノ」全てを対象とする賭博行為を容認することになり、例えば、卸売市場における日々の「高値」を指標とする「タコ証拠金取引」や、「イチゴ証拠金取引」がごとき賭博行為を容認することに他ならない(日刊新聞紙の「卸売市場」欄には、「賭博」の指標となりうる「価格」が列記されている。)。このような結果が常識的でないことは極めて明らかである。「為替」が、「何となくその変動を指標とする差金決済取引がまっとうな金融商品であるかのように錯覚させるモノ」であることは素直に首肯しうるが、このような「錯覚」は「外国為替証拠金取引」の本質を見誤らせる危険が大きい。為替変動を指標とする差金決済取引は、「外国為替証拠金取引」とは異なるものとして、すでに適法に存在する(後述)。このことと、「外国為替証拠金取引」が賭博であることとは、全く矛盾しない。

<不法行為ではないにしても、投資・資金運用の対象とはならない>   司法の社会では@実際に外貨の授受を行われず、反対売買による差額の授受により決済を行う方式 A会社の設定するレートによる相対取引 B顧客が利益を得れば(勝てば)外国為替証拠金取引取扱業者が損失を被り(負け)、顧客が損失を被れば(負ければ)外国為替証拠金取引取扱業者が利益を得る(勝つ)という判決が出ているが、それが一般社会には知られていなくて、投資・資金運用の対象になるかのように言われている。これは司法関係者の努力不足なのか?経済・金融関係者、マスコミ業界の視野狭窄なのか?皆が狭いムラ社会から出ようとしないので、文化・情報面でのグローバリゼーションが必要なようだ。
 「グローバリゼーションによって社会は進化する」
との視点に立つと、「このように皆が狭い閉鎖社会に閉じこもっているから、地産地消の国アルバニアでのような事が起こるのだ」となる。
 金融商品取引法が改正されたので、このホームページではFXが不法行為であるとは言わないが、次のようには主張する。
 FXとは金を払って楽しむパチンコのようなもので、儲かる時もあるが業者はお客が払ったお金が収益になるので、所詮、投資・資金運用の対象とはならない
 知ってるくせに、何もしなかった。不作為の作為 という言葉が話題になるかも知れませんね。
目先の欲に眼が眩み「視野狭窄」になっている
<まるでアルバニアのねずみ講のようだ> 普通の人がのせられて業者に貢ぎ、その人たちがのせる立場にもなる。まるでねずみ講のようだ。これだけ大規模なものだと、地産地消の国アルバニアで起きたねずみ講が思い起こされる。
 以前にアルバニアのねずみ講について書いたので、そこから引用しよう。
<地産地消の国、アルバニア>福者マザー・テレサがアルバニア出身であることはあまり知られていない。 そのバルカンの小国アルバニア、第2次大戦後エンベル・ホジャ指導のもとに独特の社会主義政策=鎖国政策をとってきた。1944年ムッソリーニのイタリアから独立を勝ち取ると、スターリンを崇拝していたホジャはアメリカをはじめ「西側帝国主義」とは外交を断絶、スターリンが指導する東側諸国と友好関係を結ぶ。 1953年にスターリンが死ぬと、その後継者でスターリン批判をしたフルシチョフとは対立し、ソ連と国交を断絶し、コメコンから脱退。1960年代には文革時代の中国と友好関係を結ぶ。1971年10月26日、国連で「中国の国連加盟と台湾の追放」を内容とした「アルバニア案」が大差で可決される。しかし1972年ニクソンの訪中を境として米中が接近すると、1978年には中国とも交流を断絶する。 ここにおいてアルバニアの鎖国は完成する。国内に何千ものトーチかを築き外敵に備える。社会主義経済を徹底し企業は国営、300万人程度の小国で自給自足経済を貫く。個人が自家用車を持つことは認められず、自動車による交通事故・排気ガス公害は皆無、物流システムができていないため「身土不二」「地産地消」は当然、株式市場はおろか銀行さえなかったのでマネーゲームに走る者はいない。 地域通貨信奉者が理想とする金利ゼロの社会。『スモールイズビューティフル』の世界であり、『縄暖簾社会の経済学』の世界であり、カール・ポラニーの『大転換』にしばしば登場するロバート・オーエンの世界、日本では農協関係者や生協関係者が理想とする「ロッジデール」の空想社会主義を目指す社会であった。 コミュニストは言う「宗教は麻薬である」、それを憲法に明文化した「国家は一切の宗教を認めず、人民の間における科学的現実主義世界観を鼓吹するために無神論運動を支持する」(アルバニア人民共和国憲法第37条)。
 アウタルキー(autarky)を貫き通そうとしたアルバニア、その生産設備たるや、1978年以前に中国からもたらされた貧弱なものばかり。先に豊かになれる者が出てこれない、人々皆平等に貧しくなっていく社会。貧富の差が少ない、という点においては「正義論」を貫き通した国家であった。 そしてこれはとてつもない実験でもあった。経済をこんなにめちゃくちゃに運営するとどうなるか?とてもまともな国家指導者にはできない実験だった(と、書きながら大躍進、文革時代の中国やポルポト時代のカンボジアも同じだったことに気づいた)。 この実験でアルバニアはヨーロッパの真ん中にありながら、中央アフリカ共和国の所得水準に、その経済状況が表れている。「自由貿易こそ国民を豊かにする」。アダム・スミスやリカードは正しかった。それでもWTOや貿易自由化を非難するNGOもあるらしい。自由貿易協定(FTA)も日本では強力なレントシーキングのお陰でなかなか進まない。
 そのようなアルバニア、1985年4月11日エンベル・ホジャが死亡し、ラミズ・アリアが大統領に選出されると少しずつ変化の兆しが見え始める。 徐々に鎖国政策を改め、開放経済へと政策転換する。鎖国時代には銀行もなく、国民は貯蓄や投資などの仕組みを知らないで過ごしてきた。開放経済、つまりごく普通の資本主義経済が始まって、1992年には銀行も設立された。そして政府の規制を受けない投資会社も設立された。 それまで国民は「現金はタンスにしまうもの」と考えていた。そのタンスの中にあった現金の多くは投資会社へ向かった。銀行の金利が年利19%程度のとき、投資会社の方は月利8%、高い時には3カ月で100%といった、とほうもない高金利だった。
 資本主義以前の社会、世界経済から切り離された社会、地産地消の国だったアルバニア、そこでねずみ講投資会社が倒産し、暴動がおき、政権が倒れ、無政府状態になり、6000人規模の多国籍軍により治安が維持される、という事態が発生した。
<「投資会社」という「ねずみ講」>
銀行という名前の、お金を預かってくれて利子もつけてくれる会社ができた。そうしたら、その銀行よりもずっと高い利子を付けてくれる投資会社ができた。アルバニアの人々は投資会社にお金を預けた。ヴェファという最大の投資会社は5億ドル以上集めた。1994年のアルバニアのGNPが12億ドルの時代にだ。 銀行の年利が19%のときに、ヴェファは月利6〜10%も払っていた。ヴェファは「鉱山からスーパー・マーケットまで、旅行業から食品産業まで、材木加工から建設素材までの幅広いビジネスを経営し、世界18カ国と取引をすることによって、高い営業利益を得ているため」と説明していたが、ドイツの週刊誌が調査したところ、実際の投資先は、スーパーや小さなソーセージ工場だけに限られていたという。
 当時、年間 100%の金利を払えるほど成長する産業があるはずがない、というのは資本主義社会に住み、マネーゲームに関心があるから言えるのかもしれない。当時のアルバニア人は分からなかった。実際は高い金利で資金を集め、その金利の支払いにはつぎの預金を回し、その金利の支払には次の預金を回し、というねずみ講であった。 そしてこの投資会社=ねずみ講は政府に多額の政治献金をしていたため、破綻した投資会社に対する国民の怒りは、そのまま政府、政治家に向かった。暴動は広まり、1997年4月には政府の治安機能は働かなくなった。アルバニア政府からの要請で8カ国の兵士で構成される6,000人規模の多国籍軍がアルバニアに駐屯する。その主力はイタリア軍であった。 多国籍軍の監視下で、6月に総選挙が行われ、ベリシャ政権は敗北し、ねずみ講による損失の補償を訴えた社会党(旧労働党=エンベル・ホジャの党)が政権に復帰した。
 アルバニアに関しては「地産地消の国アルバニア」でも書いたのでそちらも参照してください。
<日本は金融先進国かと思うけれど>
お金を預けておくと金利を付けて返してくれる銀行という便利なものがあることさえ知らない人が多かったアルバニア。それに比べて日本は金融先進国かと思っていた。
 今まで「大江戸経済学」と題して江戸時代を経済学してきた。江戸時代日本は金融先進国であった。
●荻原重秀の先進性
●明和五匁銀の発行 明和南鐐二朱判の発行
●大坂堂島米会所
●(7) 幕末、金貨の大量流出
●大江戸経済学 江戸時代の歴史観が変わりつつある
(5)荻原秀重の貨幣改鋳という悪政か?
(6)大坂商人が生み出したコメ先物取引
(9)金貨流出という異常事態の責任は?
 その日本で今、FXバブルが起こっている。小金を持っている人、持ちたいと思っている人、OK Wabeで人にものを教える人、出版界、テレビ業界、それに金融庁までFXバブルを推進している。このことから、「何かうまい金融詐欺が起こせそうだ」と目論む輩が出てくる恐れがある。そうならないように適切な後始末が大切だ。
仕組みの解明と適切な後始末を
<業者を胴元とした賭事> FXは次のようなイメージで考えると分かり易いでしょう。
 FX業者が胴元として次のように呼びかける。「みなさん、会員になりませんか?ドルがどこまで上がるか下がるか、保証金の範囲内で好きなだけ賭けてみませんか?好きなときに売り買いの注文を出して、好きなときに決済処理をして下さい。予想が当たればあなたの儲けです。もしなかなか予想通りにならなければ早めに損切りして下さい。その時は胴元(当社)の利益となります。「契約締結前交付書面」をよく読んで、納得したら是非当社の会員にどうぞ。心配な方はデモ取引で体験して下さい」
 「説明書を熟読し十分ご理解して頂いていても、実際にお取引を行った場合との齟齬(そご)がありますので必ず事前にデモ取引を行ってください。」((初心者にも慣れていただくように、やさしく、勝てるようにしてあります。「自信がついたら是非当社への会員登録をどうぞ」実戦ではしっかり儲けさせていただきます))

 「会員のみなさん、丁か半か、ドルが上がるか下がるか、賭けてみませんか?今、Bid 79.96 Ask 80.00ですよ。上がると思う人は「買い」を、下がると思う人は「売り」を、ロット数を入れてクリックしてください」とログインした会員に画面で呼びかける。そこで花子さんは上がる方に賭ける。「2500万円分のドルを買います」と注文する(FXの世界では上がる方に賭けることを「買い注文を出す」と表現する)。初回注文が成約され、25倍のレバレッジがきいているので100万円の保証金が凍結され引き出すことができなくなる。すぐにドルは上がり、Bid 80.08 Ask 80.12になる。花子さんはすかさず売り注文を出す。決済注文が成約され、100万円の保証金の凍結が解除され、2500万円の0.1%である2万5千円が業者の口座から保証金口座に入金される。これで取引は一件落着。
 一方、太郎さんは、Bid 80.00 Ask 80.04の時に「2500万円分のドルを下がる方に賭けます(FXの世界では「売り注文を出す」と表現する)」と注文する。しかしドルは下がらずBid 80.04 Ask 80.08の時に「早めの損切りを」の教えを守り、決済を申し出る(買い注文を出す。とか決済注文を出す、と表現する)。100万円の保証金の凍結が解除され、2500万円の0.1%である2万5千円が保証金口座から業者の口座に入金される。これで取引は一件落着。

 このように「買い」からでも「売り」からでも取引は始められ、決済注文が成立して取引は完了する。この間、決済注文が成立するまでは資金の移動はない。初回注文で、業者は金融機関とか他の会員などと取引はしない。決済注文でも同じ。取引は業者と会員との「相対取引」であり第3者は関係しない。「差金決済」であり、物件・通貨ドルの移動もない。カバー取引もない。業者を胴元とした会員との賭け事であるからだ。
 そしてこの取引でのレート、「複数のインターバンク市場参加者から配信されるレートを参考に、業者が独自の基準に基づいて提示するレート」なので、胴元である業者が損しないように工夫されている。
 「為替の売買による取引」と言われているが、実際は為替の売買は行っていない。現物(為替・貨幣・札束・手形など)の受け渡しを行う「受渡取引」ではない。「為替・外国通貨の売買に似せた賭事」あるいは「為替の値動きにかこつけた賭博」と考えた方が正しい。ちなみに「馬の走りにかこつけた賭博は競馬」。
 このように、為替の動きを基に、売り買いに似せた注文で賭をする、一種のゲーム・博打・娯楽と考えた方が良いでしょう。従って、為替の動きではなくて、日経平均の動きを基に賭をする取引も考えられる。「くりっく株365」がこれだ。さらに、金相場の動きでも良いし、石油価格の動きでも良いし、小豆相場の動きでもこのような賭事はできる。
 FXはパチンコや競馬・競輪と同じような健全な(?)娯楽として考えれば、それなりの存在意義はあると言えるのでしょう。

<仕組みの解明と適切な後始末を>
Fxの仕組みについては分からない点が多い。このホームページで取り上げたのはほんの一部でしかない。会員の多くはまるで分かっていない。分かっていなくて業者に多額の資金を貢いでいる。FXは法律(「金融商品取引法」)に従って行われている合法的な取引であり、業者は説明責任を果たしているので司法の捜査は行われない。単に、多くの人が「目先の欲に目が眩み、視野狭窄になり、まともな判断力を失っているだけだ。けれどもその仕組みは解明されなければならない。
 これほどまでに多くの人が誤解していた取引は他に例がないと思う。悪いヤツがどこかで計画しているかも知れない。「日本人は甘い。簡単に金融詐欺ができそうだ」と。アルバニアとは違う金融先進国で、小金もちを相手に金融詐欺を計画する悪いヤツが出てくるのではないかと心配だ。合法的な金融詐欺が起こせそうだ、と計画している連中がいるかも知れない。規制を強化すればいいってものではない。「自己責任」意識が必要だと思う。金融詐欺を起こし難い社会にしなくてはならない、と思う。
 日本消費者連盟の竹内直一氏が生きていたら、鋭い矢文を送りつけて仕組みの解明に尽力したことでしょう。

 Tanakaの大腸ガンの症状は、手術から2年半経過し、小さなポリープ、複数の嚢胞(のうほう)と悪性の腫瘍と思われる小さな影があるのですが、病的な自覚症状はないのでストレスを溜めないよう気を使いながらキーボードを叩いてきました。
 OK Wabeで見かけた問答から興味を引かれ、好奇心と遊び心で書き始めたこの趣味のホームページ「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」、例によってダッチロールを重ねながらここまで発展してしまいました。
 最後まで読んでいただいたことに感謝いたします。ありがとうございました。
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仕組みの解明と適切な後始末を
 ( 2011年11月1日 TANAKA1942b )