初めてのALPS軸奮闘記
私は、キーボードに関して初心者であり、ALPS軸に関しては、全く知識がありません。
そんな私なのですが、最近キーボードをこよなく愛する人達に強く影響されて「沢山の人達に好まれるALPS軸を知らない事は、短い人生の中でとても損をし
ている」と感じるようになり、ALPS入門用に一枚のキーボードを購入しました。
折角ゼロから始めるのですから、これから私と一緒に育って行く一枚の記録を健忘録として残すことにしました。
'06,01,14
DELL AT101W
をNEOTECさんにて購入。ALPS入門用にはもってつけのキーボードだと思うし、お手ごろ価格(他に比べると)だったので改造に失敗しても痛手が少な
いの購入理由。
とりあえず、このキーボードに慣れる為、しばらく使い込む事とする。実際に使い込まないと見えて来ないものがあると思う。

下の3枚(4枚)は、軸とキートップ取り様の素材。

ジャンクで入手したクリーム軸・消音ゴム入り。キーボードの神様が「此れは悪くないよ〜買っときなさい〜」と囁かれたので購入。
家でカチャカチャ弄ってみると、悪くないどころか、非常に良い。
キートップは、AT101Wより厚い。

部品取り用に二枚頂いた物。黄軸、リニアでスプリングは軽め。キートップはAT101Wより厚い。

こちらも部品取り用に頂いた物。クリーム軸・消音ゴム入り。
でも、此れ、部品取りに使ったら・・・マズイと私でも解る。キートップをチョッとお借りして直ぐ戻す・・・という使い方をさせて頂こう。
AT101Wを改造するより、このまま此れを使った方が懸命ではないか?
’06,01,19
AT101Wのスイッチは黒軸のクリック・タイプ。パーツ取り用のクリーム軸、黄軸の素晴らしさと比べると・・・д△Ъ○×である。
上筐体を外したところ、シャーシは1mm厚の鉄板が使われており、奥と手前を上方向にベンディングして強度を増している。
板が薄い事と、ケーブル・コネクター部の逃がしの切り込みが重なって、シャーシ強度をかなり損ねているのが残念。

下筐体。見事なまでにツンツルテン!
Cherryの筐体は、PCBを受ける為に横方向に何本ものリブがあり、捩れには弱いがキーを叩く方向には結構強度があった。
この筐体には、四隅以外の強度は期待できない。

シャーシは、左右が下筐体まで伸びていて、筐体に乗っかっている。F9の下と左カーソルの上を筐体から伸びたボスで受けているが、
ボスの部分の筐体の強度が殆ど無い事を考えると、筐体の左右のみでシャーシを支えていると考えて良いと思う。
これでは、丁度、ギターの弦を弾いた様な共振が起きてしまう。
ギターの弦の音を消すには、弦の中央部を指で押さえると良いのだが、AT101Wは下筐体からのボスで押さえているが、筐体自身の強度が無い。
こてまり珈琲さ
んのDELL
AT101Wの改造を見ると、ここに重りを入れて共振の緩和処置を施している。
あながち私の推測は外れていない様だ。
この画像ではちょっと解りずらいが、スイッチとPCBの間に隙間がある。
G80-3000改の時に経験したが、この隙間を空けたままにするのと、密着させるのとでは、打鍵感が全く違う。
勿論、密着の方が優れている。

'06,02,09
ネットゲームに夢中になっていて、かなりサボってしまった。それでも、改造の方向性は結構真剣に検討していた。
案一)
軸をそっくり黄軸に交換。その際、スイッチ・ハウジング下部をPCBに密着させる。
シャーシの切り絞り部を潰して高さを調整。切り絞り部とスイッチのハウジング下部の高さをあわせる。
PCB下部に、半田を避けてゴムシートを貼り付ける。ゴムシートの厚みは、半田や電極よりも厚いものとする。
ゴムシートを下筐体に取り付けた鉄板で受けて、底付きの際の共振を押さえてしまう。
シャーシ、PCB、スイッチとキートップのユニットを筐体から外し、机に直に置いてタイプしてみると、筐体の中にあるときよりも打鍵感が引き締まる事から
思いついた案。
これならば、工作機械に頼らなくても改造出来ると考えたが、実際にはPCBと下筐体との間が狭くて、鉄板が入らないのでNG。
案二)
「そうなると思った」と言われそうだが、その通り、シャーシの作り替え。得意中の1.5mmステンレス・シャーシの製作。
現在、スイッチを外してシャーシ単体をバラしてある。
これから計測を行うのだが、オリジナルのシャーシは、ちと品疎である。
薄い鉄板に加え、ケーブル・コネクター部に切込みが入っていて、強度を増す為のベンディングが意味を成していない。
3000改の時にコントローラー部の逃がしの為に切り込みを入れたが、元々1.5mmのステンレス・シャーシの強度と、下向きのベンディングが下筐体まで
届いていたので、切り込みによる強度の減衰が殆ど無かった。
コストダウンの為に、元々はもっと巾のあったシャーシを無理やり削った結果では無いのか推測する(巾があったのはPCBの方で、コネクターがシャーシの外
にあったので、シャーシの切り込みは無い)。
私の構想では、シャーシは筐体に納まる範囲で出来るだけ大きな物にする。
ベンディングは、下方向で、下筐体まで足を伸ばす。3000改同様、完成した筐体が捩れない程の強度を持たせる予定。
'06,02,26
メインPCが故障。データ類は殆どサブ機にコピーしてあるが、困った事に完成間近のAT101Wシャーシの図面がメイン機にしか無い。
RAID(ストライピング)で組んであるので、データを取り出す事が出来ない!
これは頭が痛い!
'06,03,19

やっとこ、オリジナル・シャーシのトレース(下)と、改造シャーシ(上)の図面が上がる。
結局、PCは未だ調子が悪く、データは消えてしまってので、再作図。今度はデータのバックアップは万全。
'06,12,03

シャーシを1.5mmステンレスに変更して、軸は黄軸としてた。X68000のキートップは「コトコト」とした湿った深い打鍵音がして心地良いのだが、他
のキーとの打鍵感、打鍵音とのバランスに違和感を感じたので、元のキートップに戻す。
歯切れの良い底付きではあるが、X68000のキートップの打鍵感を先に試してしまったので、感動はやや薄らいでしまった。
シャーシが厚い為に打ち出しからメリハリがある事が指先に伝わって来る。
CHERRY黒軸に慣れてしまったためか、キーが軽過ぎて馴染めないが、ALPS黄軸の滑らかさは実感できた。
次は、もっとしっかりした筐体でALPSクリックで作ってみたいものだ。