国語/4年生/入門向山実践の楽しい授業/学級通信「アチャラ」No.64/1982.9.24/向山氏38歳/調布大塚小4の2

友達の名前を漢字で覚えよう

TOSS栃木・山本敏子

1 準備物
 ・クラスの児童の名前がひらがなで書いてある紙(児童数×2)

2 指導のポイント
 向山先生の原文には、友達の名前を漢字で覚えるのに、ランクをつけていることが書かれているが、やり方は載っていない。
 私は、友達の名前を漢字で覚えるために、自分自身で名前をアピールさせようと考えた。

3 私の実践(2年生で実施)
 

1 はじめテスト

 はじめに、何もしていない状態で、どのくらいクラスの友達の名前を覚えているかテストした。

指示1 友達の名前を、ひらがなの下に漢字で書きなさい。時間は8分間です。はじめ。

 「えーー!!わからない!!」 という声があちこちから聞こえた。

指示2 答え合わせをします。合っていたら丸。間違っていたら、×をつけなさい。

 子どもの名前を漢字で書いて、その上にふりがなが書いてあるもの(フラッシュカード)を1枚ずつ見せながら、
答え合わせをした。
 もし、そのようなフラッシュカードがなければ、黒板に書いて答え合わせをしても良いと思う。

指示3 名前を言います。その人の名前を漢字で書けた人は手を挙げなさい。

 どの子の名前が漢字で書けていたのか、手を挙げさせて確認した。

 <1回目テスト結果ランキング>(書けた人の人数)
 1位7人(先生の名前) 2位6人 3位3人 4位2人 5位2人 6位2人 7位2人 8位2人 9位1人 10位1人
 11位1人 12位1人 13位1人 14位1人 15位1人 16位1人 17位1人 18位1人 19位1人 20位1人
 21位1人 22位1人

 先生の名前を覚えている児童が一番多く、ほとんどの児童が自分の名前しか漢字で書けなかった。
 2年間一緒に生活していても、友達の名前を漢字で覚えている児童は少なかった。

2 1分間アピールタイム

 一人一分間、自分の名前をアピールする時間を作った。

指示4 1人1分間、自分の名前をアピールします。なるべくたくさんの人に、自分の名前を覚えてもらうようにします。
     黒板を使ってもいいです。ただし、最後に消すまでが1分間にはいるようにしなさい。
     名前の順でやります。つぎの人は、前に出て待っていなさい。ようい、はじめ。

 教師が時間を計り、「そこまで、次。」と1分の合図を送った。
 習った漢字の組み合わせでアピールする子、黒板に名前をすべて書いてアピールする子、わかりにくい漢字だけ説明する子など様々なアピールが見られた。
 友達のアピールを見ながら、1回目のテストに友達の名前をたくさん書く姿が見られた。
 休み時間も、「先生○○ちゃんの漢字、どう書くんだっけ?」と聞きに来る子が5〜6人いた。

3 2回目テスト

 1回目のテストの2日後、もう一度テストしてみた。
 1回目と違い、もくもくと書く子が多く見られた。1回目と同じように答え合わせをした。

<2回目テスト結果ランキング>(書けた人の人数)
 1位15人 2位14人 3位13人(先生の名前) 4位12人 5位11人 6位10人 7位9人 8位7人 9位6人 10位6人
 11位6人 12位6人 13位6人 14位6人 15位5人 16位5人 17位4人 18位4人 19位4人 20位4人 21位3人
 22位3人 23位2人

一番覚えられていたのは、画数が少ない児童だった。先生はアピールをしなかったためか、3位にランクが下がってしまった。アピールタイムの効果があったといえる。

指示5 自分が何人の友達の名前を覚えていたか、数えなさい。

  家で友達の名前を漢字で書いて練習してきた子がいた。そういう影でがんばっている子を褒めるために、このような指示を出した。
 「友達の名前を漢字で覚えよう」というきっかけを作ったことが、A子をやる気にさせた。彼女は、23人中、22人の名前を漢字で書くことができた。普段は目立たない彼女が、注目を浴びるよい機会となった。

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