日本において、おいしいベトナム料理、特に家庭のおいしいごはんを提供する
お店であることを目指しています。その上で気を使っていることのひとつに両国
の文化や歴史を理解することがあります。正月に獅子舞が踊ったり、食べること
に関しては味噌や醤油に似たものがあるなど、日本とベトナム二つの国の共通点
は多いように思えます。これは中国文化の影響を強く受けていたり、民族の起源
がおなじ中国南西部の可能性が大きいなどの理由ではないかと思います。
しかし距離的にそして気候の上で遠くはなれた国のために、言語や思想が
違ったり、食に関しては調味料や素材の調理方法の違いなども出てきます。
こういう微妙な両国の共通するところと違ったところを料理を提供する中で
表現しメリハリをつけることができるのが、当店のベトナム人シェフ、
ツァン・アイン・テュエット(荘映雪)です。彼女は5歳よりベトナムから
日本に移り住み、日本の社会で生活をしながら家庭ではベトナムの味に
親しんできました。そういう立場と二つの国の文化的、歴史的な関係を
もってベトナム料理をとらえ、スタッフ全員が’日本のベトナム料理は
どうあればいいのか’ということから考えて料理を提供しています。
インドシナで食事をしていただくと同時に、この味が遠く離れたベトナムを
想像できるものであればと考えております。